メディアグランプリ

天狼院書店の新入社員・内野は友達が欲しい(切実)


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:内野真紀(ライティング・ゼミNEO)
 
 
「それって今、流行ってるの?」
 
年上の人と話している時にそう聞かれることが度々あるが、これは私には聞かないで欲しい、と勝手ながら思う。
私は世間の流行りとはほとんど無関係に生きているからだ。
 
だから正直に答える。
「たぶん流行ってないと思います」
 
しかしそう言うと、相手も困るらしい。
「じゃあなんなんだ」と。
 
 
「『世間の流れとは無関係に、私がそれを好きだから』ではダメですか?」と言うと、なんだか尖った若者みたいなのでさらりと別の話題に変える……。
 
 
私が流行りと無関係なのは今に始まった事ではない。
子どもの頃からそうだったのだ。
 
 
私は珍しく「たまごっち」も「DS」も持っていなかったし、周りの子が中学からスマホを持っているなか、私は高校生になるまでガラケーすら持っていなかった。
絶望的な時代遅れだ。
 
 
じゃあ、代わりに何をしていたのかというと、本を読んでいた。
 
休み時間も移動時間も、時間がある時は(時には時間がない時も)本を読んだ。
 
「電車でも本を読む若者なんて今どき絶滅危惧種じゃないか?」と(別に、カッコつけているわけではないのだが)自負を持って本を読んでいたりした(笑)
 
 
しかし逆に、「YouTube見ないの?」「ドラマ見ないの?」と言われると少しカッコ悪い気がすることもあった。
高校生の時に「ズートピア」という言葉が分からなくてクラスメイトに唖然とされたことを今でもたまに思い出す。あれは結構恥ずかしかった。
 
でもしょうがないじゃないか。
スマホも無ければテレビも見ない私は、ほとんど授業と本からしか情報を得ていなかったのだ。「ズートピア」なんて知る由もない。
 
我ながら「いつの時代の学生だよ」と笑える。
生きた化石。シーラカンス。
 
 
そして、冒頭で述べたように、私は今でも相変わらず時代に取り残されて生きている。
 
家にテレビはない。
新聞も取らない。
ラジオもない。
YouTubeもTikTokも見ない。Netflixも入っていない。
アマプラも7月には解約するので映画をスマホで見ることもなくなる。
 
 
じゃあ何をしているのかというと、やはり私は本を読んでいる。
(書店員としてあるまじきことだが)話題の新刊も知らないので、そういった類の本を読むわけでもない。
大好きな村上春樹の本を読み潰し、古本屋で見つけた昔の文学やジャケ買いした無名の作家の本を読む。
 
 
自分で自由に買い物ができて情報も得られる立場になったのに、いまだにこの調子なのだ。
もはや流行りに関心がないということかもしれない。
 
 
だから私に「流行り」について聞かないで欲しいのだ。
私にとっても、あなたにとっても、流行りのことを私と話すべきではない。
私との、そんな会話からは何も得られないのだ……
 
 
 
このアナログ生活で困ることは特にない。そう思っていた。
しかし最近そうもいかなくなってきた。
 
 
茨城から東京に引っ越してからは、恋人や東京に住む従姉妹とたまに遊ぶくらいしか人と会わなくなった。
というのも、大学の同期はみな土日に休むような会社に勤めているので、平日に休みを取る私は休日に一緒に遊ぶ友人がいないのである。
それで、もちろんいつも恋人や従姉妹と会うわけにもいかないので、最近は一人で休日を過ごすことが多い。
 
もちろん、私は一人で過ごす休日も、本が読めれば幸せなのでそれ自体は問題ではなかった。
しかし、これだけ世の中から孤立した生活を送っていると、仕事に支障をきたすことがわかってきたのだ。
 
 
天狼院書店のスタッフになった以上、お客様に求められるようなコンテンツを生み出すことが仕事なのであり、そのためには世の中の人がどんなことを考えて、何を求めているのか知らないといけなくなった。(毎月開催しているU29読書会のテーマ設定だけでも、私には結構難しい。)
 
 
「私はそれを全くと言っていいほど知らないのだが……」と焦りが湧く。
しかも、世の中で起こっていることを教えてくれる友人たちとも今は会えない。
 
 
どうしたものか。
 
引っ越した際にテレビのケーブルをつける工事があるはずだったのに、「今後テレビを見る予定がないので」と断ってしまったために、今更テレビを設置するのは面倒である。
YouTubeやSNSも、その広告が嫌いなために、あまり長くは見れないということも自分でわかっている。
 
じゃあ……
 
「友達が欲しい」と思った。
 
 
最近ハマっていることを話してくれる友達が欲しい。
それで、私の時代遅れな偏愛趣味の話についてきてくれる友達だと、なお良い。
 
 
仲良くなったら、得意のガパオライスやスパイスカレーを振る舞うし、この前梅酒を作ったから、いつか一緒に飲みながら語りたい。
本が好きなら私の家を図書館として使ってくれたって構わない。
街のお散歩が好きと言うなら、東京の美味しいカレー屋さんやお気に入りの本屋さんに連れていくし、(望みさえすれば)地元のつくば市ツアーだってする。
古着好きなら古着屋巡りにでも一緒に行きたい。
 
 
……どうだろう。
結構いい友達になれそうだと思うのは私だけだろうか。(自惚れ)
 
 
 
 
***
 
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2022-06-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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