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なぜこんなにもお金が貯まらないのだ


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記事:川端彩香(ライティング・ゼミNEO)
 
 
それにしても、お金がまったく貯まらない。
こんなことを言い続けて、いったい何年経ったのかもわからない。それくらい言い続けている。
無一文というわけではないが、同世代の平均貯金額に比べると圧倒的に少ない。いや、比べる間もなく少ない。お金が貯まらない。30歳にもなって、30年も生きているのに。社会人になって8年も経つのに。私の貯金残高は一定のところからまったく増えないのだ。
 
なぜだ。なぜなのだ。
 
いや、わかってはいるんだよ。なぜお金が貯まらないかなんて。わかっているんだよ。当たり前だが、使っているから貯まらないんだって、そんなことはわかっているんだよ。
 
会社員として、ちゃんと働いている。毎月ちゃんとお給料も貰っているし、業績や評価にによって金額に違いは生じるけども、年に2回のボーナスもある。毎年順調に昇給もしている。だから、手にしているお金は増えているはずなのだ。
 
なのに、なぜ。
いったいなぜ、私の預金残高は、貯金は増えないのだ。
 
自慢にはならないし、自慢する気もないが、私は生まれながらの浪費家である。幼少期から、貰ったお年玉は当日中に、祖父母宅の近所にあるイオンモールで綺麗に使い果たしていた。メーカーの余った在庫がふんだんに詰め込まれた福袋、子どものくせに漫画の大人買い、使い切れないくらいのカラーペン。元旦の夜に手元に残るお年玉は、銅色の小銭ばかりだった。祖母が「綺麗に使い切ったね」と、まるでご飯を「残さず食べて偉いね」とでも言うかのように甘やかしてくるので、当時素直で純粋だった私は「お金を綺麗に使い切ることって良いことなんだ!」と認識してしまった。羽振りが悪く、貰ったお年玉のほとんどを使わずに取っておく妹たちを見て「欲しいものいっぱい買えばいいのに! お金いっぱい貰ったのに! もったいない!」とプンスカしていたくらいだ。
歳を重ねてもその傾向は変わらず、海外旅行に行けば、ここぞとばかりに散財する。帰国してしばらく経って「なんでこれ買った……?」という意味のわからないプリントが施してあるTシャツや、絶対飾らないだろ、っていうようなミニチュアオブジェを買ってしまう。絶対いらないし、少し時間が経って旅行マジックが解けた時、後悔するのはわかりきっているのに。
 
でも、もうそういうのはやめたのだ。
 
近頃はそういう「お金はあるだけ全部使う」という行為をやめたのだ。何か物を買う時も「本当にこれは必要か……?」とかなりの時間、自問自答をし、結局買わない! という訓練のようなものを自分でするようになったのだ。
断捨離もして、家から不要なものを追い出したし、今の私は、かつての浪費家時代に比べて成長しているのだ。しているはずなのだ! 無駄使いをしなくなったはずなのだ!
 
じゃあ、なんでだ? なんで私のもとにお金は溜まらないんだ?
アプリで家計管理もしているし、支払いのほとんどはクレジットカードか電子マネー決済なので、アプリで用途は見えるようになっている。外食もあまりしないし、出社する日はお弁当持参を続けている。食費は外食を除いて、月に1万円かかるかどうかだ。
 
いったい、私のお金はどこに消えているのだ……?
お金の管理自体は、お金の管理アプリで行っているので、これを機に改めて見返している。
 
家賃、奨学金の返済、サブスク代、習い事、光熱費、通信費……。このあたりの固定費は、少し前に見直して最小限に留めたので大丈夫なはずだ。というわけで必要経費として計上しよう。
 
その他は……。2ヵ月に1回のペースで行く美容院、月1で行く整体(5回分の回数券を一括支払い)。このあたりも私にとっては必要経費だ。
 
あとのお金は……。
本代20,000円、あらゆる講座代150,000円。
 
いや、絶対これやん。
お前らだったのか、私の家計を苦しめ、一向に貯金残高が増えない原因を作っていたのは……。いや、その原因を作っていたのは私やけれども……。
 
確かにこの2つに関しては、あまり糸目をつけずにポンポンとお金を払っていた自学はあった。でも、どちらも自分のためになるものにお金をかけているとも思っている。
自分に投資するという面において、この2つは必要経費だし、自分が今まで以上に成長するために必要なコンテンツだった思ったから、お金を払った。その考えやお金の使い道としては、今改めて考えてみても間違っていないと思う。
 
だがしかし私よ。貯金がしたいなら、お金を使うペースも考えようぜ……。何も、1ヵ月に170,000円使うこともないじゃないか……。お前、そんなに高給取りじゃないだろうよ。
 
ということで、来月からの収支を改めて考える必要がある。ダイエットと同じように、一気に成果を求めると、いつか爆発してリバウンドをしてしまうと思う。そうならないために、自分の収入に合わせて各部門の予算を考える必要がある。比較的、早急に!
 
これからも興味のあることはたくさん学びたいし、そこへの投資は惜しみたくないけれど、ある程度の貯金は「生活防衛費」として必要だということも事実。
 
何事もバランスが大事なのだなぁ……、とお金を通して思う私なのであった。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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