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キャンプのすすめ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ロビンソン安代(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
あなたは今こんな状態だろうか?
リモートワークで運動不足になっている。日々がマンネリ化してきている。最近大切な人との関係性が薄くなってきている気がする。ストレスで眠れない日がある。
 
どれか1つでも当てはまり、リフレッシュしたいと感じているのなら、
私はキャンプをお勧めしたい。
 
といっても、私はキャンプの専門家ではないし、アウトドアショップの店員でもない。
毎月キャンプに行くような愛好家でもない。年に1・2回、家族でキャンプに行きます程度の人間だ。
 
何なら雨が降ったら行くのは止めるし、(キャンセル料のかからないキャンプサイトを使用)。
キャンプの用意をしている時は面倒でたまらない。テント内に虫を見つければ恐怖で固まる、そんな、ワイルドさとは対極にいるような人間だ。
 
しかしそんな私なのに年に1回~2回行くキャンプでは海外旅行に行ったのと同じくらいかそれ以上の満足感と極上の経験を必ず得るのだから面白い。
 
何がキャンプをそれほど良いものにさせているのだろうか?私は3つの要素があると思う。
 
1つ目に挙げられるのは自然の中に身を置く環境だろう。常に風を、太陽を、木々や水を感じながら過ごすのがキャンプだ。そもそも多種多様の電波の中に身をおく現代人にとって、デジタルな環境から離れられる事は少ない。キャンプ場に来て、デジタル環境から距離をとるだけでまず体調がすっきりする。最近の人はデジタルデトックスなんて言葉を使うようだがまさに毒消しの働きが間違いなくあると私は思う。
 
毒を消すだけでない。木漏れ日の中、川のせせらぎや鳥の歌声、木々の葉が奏でるBGMを聴きながらハンモックに包まれ揺られて目を閉じれば、その瞬間からあなたは自分がどんなリラックス施術もかなわない究極の癒しと安らぎの空間の中にいることを感じるだろう。
 
夜になり、今までプラネタリウムでしか見たことのような満天の星たちを視界いっぱい、肉眼で目にしたときには、息をのむ経験をすることになる。「宇宙の中の地球、そこに住む私」 という感覚。都会で電飾看板のうしろに控えめにいる空では感じることのできない、まさに異次元の感覚があなたを包み込む。
 
2つ目の要素は火との時間だ。キャンプではテントなどの設営と同様かそれ以上に、火を起こすこと、
維持することに多くの時間や労力を費やす。それはスイッチ一つでなんでもできる生活に慣れた私たちにとってかなり不便だ。
 
しかし、その不便さが私たちのDNA奥底に眠るサバイバル本能に火を着ける。人類が初めて火を手にし、夜を明るく照らすことで恐怖から解放され、焼いた肉を初めて食した時の感動をDNAが覚えているのか、なんだか火を扱うことで嬉しく楽しくなる。
 
またあなたに子どもがいるのなら……、
「すべては電源ボタンを押せばOK。いまこの環境にWi-Fiがあるかどうかが重要関心事。ワンクリックで界中の人間とつながることは普通のこと」 と思っている現代っ子に、不便さを体験させることは、人生経験として教育上必要不可欠とさえ思う私がいる。
 
普段の環境が、いかに色々な手が入って可能になっているのかという真実を知ること、再確認することは子どもだけでなく大人にも良い。キャンプが終わって家に帰ったとき、スイッチ一つで物事が動く生活にこの上ないありがたみを感じ、勝手に生活満足度があがるというお土産までついてくるのだから。
 
そして火といえば忘れてはいけないのが焚火の時間だ。暗くなって、ゆらぎのあるオレンジ色の焚火を囲んでお茶やお酒を飲んだりしていれば、ぼそりぼそりと、本心が優しく出てくる。ロマンチックな雰囲気にもなる。
巷のおしゃれなレストランで、照明が落とされキャンドルの光で料理を楽しんだりするあれは、
この焚火環境を再現しているのだと私は信じている。
 
自然と普段しないような深い話ができるし、腹をわって話すことで相手との関係も親密になる。
親しくなりたい相手がいるならこのシチュエーションを使わない手はないというものだ。
 
相手なんかいないという人も全然OKだ。火が相手になってくれる。揺らめく火とぱちぱちという音で、なんとも心地良くあなたのそばにいてくれる。あなたは飽きずに何時間でもくつろいでいられることだろう。
 
3つ目の要素は、非日常性だ。
テント設営で地面に金具を打ち込むコーンコーンというハンマーの音、ごはん時には炭の燃える匂いと煙、食欲をそそる香りと少し焦げた炭焼きの肉や魚、川で冷たくしたビールに果物。
 
焚火と川のせせらぎに人々の笑い声。
 
暗くなれば寝る準備をして、朝日とともに起きる。そんな非日常。
 
朝もやの中、草木の隙間から差し込む朝日の光なんて心を奪われるほど美しい。
それを見ながら外でゆっくり飲むコーヒーの味わいと充実感は何物にも代えがたい。
 
寝袋で寝るのもなぜか落ち着く。ハンモックもそうだが、人は何かに包まれていると母親のお腹の中を思い出すのか安心感がわく。場所が変わると寝にくい人は自分の普段使用している枕を持参していくと良い。自分の枕と寝袋があれば、テント設営なども疲れもあって、普段なら寝ないような
早い時間でも赤ちゃんのようにぐっすり眠れる。
 
このように、心も身体もまんべんなく使い、あなたを癒し、極上の体験を提供してくれるもの、
それがキャンプなのだ。
 
確かに準備から片付け、キャンプサイトまでの移動など物理的・時間的・体力的に面倒なことは多い。でも自宅やバーチャルな世界では体験できない、体の奥底に働きかけるようなりラックス・リフレッシュ効果が確かにある。
 
キャンプを一度もしたことがなくて不安な方は、手始めにテント設営が不要なログハウスや常設テントを使用するのもおすすめだ。負担少なく、キャンプを楽しめる。昨今のアウトドアブームもあり、そうした施設を併設しているキャンプサイトも多くなっている。
そこでいろいろな人のキャンプの様子をさりげなく見て回って情報収集をしてみるのも面白い。
それぞれが思い思いに楽しんでいる姿をみるだろう。
 
あなたはもうこの夏の予定は立てているだろうか?
まだならぜひキャンプを選択肢の1つにしてみてほしい。そしてもう予定があるという方もぜひ
土日でもできるのでキャンプのプランを追加することを考えてみてほしい。キャンプが初めてという方は、一度経験してみればその素晴らしさが分かるはずだし、キャンプをしたことがある方は
きっと今回も良い思い出になるだろう。
 
この夏は狭くてマンネリな日常から飛び出そう。
自然の中で、思い切り五感を使って遊んで楽しもう。子どもだったあの頃のように。

 
 
 
 
***
 
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2022-07-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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