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敬老の日、あなたならどうとらえる?


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:Pauleかおり(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「いつもありがとう 〇〇○より」
小さい手形と写真が貼ってある一枚のハガキが届いた。
それは、彼女が通っている保育園から送られてきたもの。
彼女は10ヶ月弱前に生まれた私の初孫だ。
 
なるほど! 敬老の日だからかー。
56歳の自分にその様な時が来たことで、改めて敬老ってなんだ?
考えさせられた。
ネットでは、敬老の日の意味は、多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日とあった。
100歳が9万人以上もいるというこの時代、56歳で敬老?
敬老の日の意味が、もやっとするのは私だけだろうか?
 
先日、朝のテレビ番組を見ていたら、敬老にちなんで、長寿の人たちの共通点をやっていた。
100歳を超える人(長生きする人)たちの共通点は、肉が大好き、誠実な人、こまめに手足を動かす(運動する)、好奇心旺盛、人あたり良くてご近所の人たちに慕われる様な人、歳の離れた若者とも交流がある……などあった。
総括すると、快活パワーに溢れた素敵な大人の印象だ。
 
私が子供の頃、厚かましく嫌われ者のおじいさんをさして、「憎まれっ子世にはばかる」 などと言っていたのを思い出す。
「いじわるばあさん」 という漫画(長谷川町子先生作)もあったっけ。
昔は、嫌われ者ほど長生きすると言われていたけど、
今は、素敵な人ほど長生きする時代になったらしい。
 
現実、私の周りにいる80超えの超元気な人の共通点は、テレビで言われている通り、まさに「素敵な大人」達ばかりだ。
私と同じ職業の仲人(結婚相談業のカウンセラー)の先輩もその素敵な大人の1人。
 
婚活パーティのお手伝いで参加されていた時のことを紹介しよう。
会の前準備を含め、開始から終了するまでの間、私たちは座ることなくずっと立って続け、お開き後も、会場片付け作業で、座ることはない。
この間、約3時間強。
この50代の私ですら、ヒール5センチのパンプスでも足が痛くなり、疲れてくる。
当然、帰りの歩いている姿が美しくない足運びをしていることは明白だ。
 
会が終了後は、仲人メンバーで食事をして帰るのが恒例で、はしたない私は座ったらすぐヒールを反脱ぎしてしまう。(つま先が痛いので、後ろに滑らせ、かかとをヒール部分に乗せた状態)
しかし、この様な中でも、私の尊敬する先輩仲人さんの1人は、決してその様な仕草を見せることなく、綺麗に足を揃え、斜めにしていらっしゃる。
さらに、最初から最後まで、常に背筋がピントされていらっしゃるのだ。
しかも彼女が履いてるのは7センチヒールのパンプス。
 
会話の時でも、決してご自分からは「疲れた」 などおしゃることはない。
他の方へ気遣い「お疲れになったのではなーい?」 と、笑顔で優しく声かけしてくださる余裕さえお持ちの様子。あっぱれ! だ。
 
ひとしきり休んで体力も復活したかにおもいきや、足はパンパンになっているので、半脱ぎしていたパンプスに足が入らない状態になる私。
悲しいかな、さっきより無様な歩き姿になっているに違いない。
その中でも、彼女だけは颯爽と私の前を歩いている。
 
そこへ、目の前にどーん!
駅の改札へ向かう長い階段発見!!
この駅の改札は3階に位置しているため、とにかく長いのだ。
みんな右側にあるエスカレーター一択の行動。
そんな中、えええーーーーー?
「あの先生、階段使おうとしていらっしゃいます?」
なんとその彼女は歩いて登ろうとしているではないか!
背筋もピンとしたまま。
それも7センチヒールで!
自宅を出られた時から考えれば、5時間以上はパンプスを履きっぱなしにもかかわらず。
私のびっくりした叫びに、
「あの先生は、昔から、どんな時も階段を使われるんですよ」 の声。
これには驚きを通り越す。
 
私は小走りで、横に並んだ。
根性据えて登りながら、
「いつも階段をお使いになるそうですね。すごいです」
「特別な運動をしない分、日常の中では極力歩くことを意識しているだけですよ」
「先生、いつも高いヒールを履かれてますよね。私の年齢でもヒールのある靴は履かないかたが多いのに……。失礼ですがおいくつですか?」
「ゆっくり登るから大丈夫よ。バランスを取る運動にもなるでしょ?」
笑いながら、
「まだ80歳を過ぎたばかりよー」
こんなことある?
80歳過ぎて、7センチヒール履いて、長い階段を登るなんて!!
 
しかも、「もう」 ではなく、「まだ」 と話される。
この言葉に「楽しむのは、これからよー」 そう折り込まれている様に感じる。これぞまさに素敵な大人の1人だ。
長生きする人の共通点は、言葉の使い方もポジティブなのではないだろうか。
 
また、彼女を見ていて、おしゃれに気を配ることを忘れない姿勢が、立ち居振る舞いにまで及んでいるように感じる。
「もう歳だし、誰も見てないからいい」 ではなく、「まだまだ素敵に挑戦する」 そんな姿勢は、彼女の笑顔をより輝かせ、こちらもパワーをたくさんもらえる。
今の自分をもっと素敵にしようとするのも、長生きをする人たちの共通点なのかもしれない。
 
敬老の日 = 長寿の祝い
 
ではあるが、私の個人的見解としては、
 
多年にわたり社会の中で色々な体験をしてきた目上の人(人生経験者)から学び、その学びをいただけることに感謝をする日
 
にしていくほうが、気のせいかモヤモヤが解消される。
 
 
孫が20歳になる頃、わたしは、77歳になる。
自宅のLED電球は10年で切れるそうだから、切れるところを2回見たとしても80歳にはならない。さきの仲人の先輩の年齢にも達さない。
 
そう考えると、今、元気で楽しい人生を送っていらしゃる長寿の方々は、本当に素晴らしい!!!
どんな知恵を持っているのか、たくさん学びにいこう!
そして教えてくださる人生の先輩方の存在にありがとう!
 
 
 
 
***
 
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2022-09-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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