メディアグランプリ

片付かないって永遠のお悩み いきなり即席片付け相談会になった話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:くらもと けいこ(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「片づけって苦手なんですよね。どうすればいいんですか?」
透明ビニールの仕切りの向こうから、そう聞かれました。
 
日差しの強い9月のある日、私は帳簿の記帳方法についてアドバイスを貰いに来ていました。
透明のビニールの飛沫対策の仕切りを挟んで机を向かい合わせにし、両脇にもパーテーションが置かれて簡易なブースになっています。そこで私と、その日担当してくれた女性は対面していました。
去年の確定申告のチェックをしてもらいます。仕訳の方法や、会計ソフトでの操作、税制改正などで税金が変わるかもしれない点についても気になる事、わからない事を相談していました。
「帳簿について、記帳の仕方には特に問題なくきれいに入っていますよ」
2か所、余分な意味のない仕分けをしていたことがわかりましたが合計には関係なく、税制改正点についてもまだ情報が少ないのでもう少し様子を見てもいいでしょうという事になりひと安心。
やっぱり専門家に相談するのが一番早いですね。ネット検索だけでは確信が持てなかったところも聞いてみて納得できます。暑い中やってきただけの価値はありました。
 
話に区切りがついた所で、担当してくれた女性、おそらく自分と同年代の彼女は、おもむろに確定申告書を手にし、私の職業欄のところに目をやり尋ねてきました。
「整理収納サービスって、おうちの片づけとかですか?」
あまり目にしないものだったようで、私は簡単に、片付けに悩んでいる方の相談に乗って一緒に片づけていくサービスをしているんです、と説明しました。
すると、
「片付けって苦手なんですよね。どうすればいいんですか?」
この言葉を皮切りに、お片付け相談会が始まりました。
 
ブースで対面したまま、さっきまでは記帳相談、その後は立場が逆転してお片付け相談です。
最初のうちは、相談時間の余りの雑談かと思いきや、結構真剣に聞いてくる彼女。
こちらも、いつでも受けようお片付け相談会、聞かれれば答えよう片付け相談という気持ちで答えます。
 
「お財布ってレシートがいっぱいになっちゃうんですよ」
それにはこう答えます。
まず、レシートがいっぱいになってしまったら、全部一回出してみましょう。そしてレシートをとっておくのはどうしてなのかと理由を考えてみてください。家計簿を付けるためなどレシートが必要なら一日の終わりには出して置くことが必要です。それには家でポイっと入れられる場所を作るとすぐ出せるようになります。行き先が無いからお財布にたまったままになってしまうんです。
 
「探して無いと、すぐ買って結局同じものをダブらせちゃうのはどうしたら?」
買う前に、 とりあえずで買うものは本当に必要なのかどうかを考えるように意識してみてください。
とりあえず、という意識だから気軽に増やせてしまうという事があります。
見つからないのはそれを置く場所が決まっていないだけです。その場所を決めるにも、使いやすい高さや戻しやすい位置に決められれば、そこに戻せばよいのです。
 
はいっ、はいっとうなづきながら聞いてくれています。
記帳指導してくれた時より真剣さが上に感じられるのは気のせいかな。
今って、彼女には仕事中なはずだけど、いいのかなお片付け相談してて……
と変な気を使いながら、心持ち声も小さくしながら続きます。
 
「やっぱり捨てるしかないのかな」
片付けるのには、お財布や引き出しなどいったんそこから中のモノを全部出してから。まず捨てるより先に、必要なものを選ぶっていう意識でやってみてください。自分が納得できる方で。
 
これから先の生活の中で、片付けるのは結局その人自身です。その方法を一緒に考えて、片付くお手伝いをするが私の仕事です 。
お悩みって 、人それぞれだから、そのお悩みを聞いたうえでサービスを構成するオーダーメイド型のサービスをしたいんです。
片付けが済んで、ご希望なら引き続きインテリアの相談にも乗りますし。
それに自分の経験として、片付かない家だった時、人を呼ぶのはハードルが高かったから、家に上げなくてよいオンライン相談の方法を取っています。スキマの時間で移動時間がいらないというメリットもあります。
 
彼女も、確かに家に人を上げるのは嫌なのよねぇ、と同意してくれました。
お互いに相談し、相談された相談会の終わりには納得してくれた表情になっていました。
また2か月後、確定申告を本格的に始める頃にまた指導してもらう事をお願いしてお開きに。
 
彼女によると記帳のチェックをして欲しい時は、余裕のある時期にしておくのがおすすめです。年末押し迫るとやっぱり大変混むらしいです。
そしてスッキリ片付けて年末を迎えましょう。
 
 
 
 
***
 
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2022-09-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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