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愚痴(毒)は水に流す!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:Pauleかおり(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
ムカついたり、どうしても許せなくなったり、このイライラをどこに持っていけば……なんて時は、仲の良い友人や、信頼できる人に話してすっきりしよう!
って、耳にするけど、話せば話すほどすっきりしなくなるのは私だけだろうか?
一瞬すっきりした様な気がする。
が、怒りの本筋以外に過去の蒸し返しや妄想解釈まで喋っちゃって、負の感情が成長してたりする。
 
そもそも自分が喋って口はすっきり、自分の耳が聞いて脳内は毒素だらけ。
自分の中で循環しているんだから、これじゃすっきりするわけない。
この負循環を断ち切り、毒を消し去る方法はないものか?
 
そこで、楽器を弾いたり、カラオケ行ったり、ジムに通ったり、歩いたり、断捨離したり、いろんな方法を試みた。
しかし、いずれもその瞬間は忘れるけど、結局蓋をしただけで、またぶり返したりする。
 
そんなおり、近所のスーパー銭湯のサウナが、ロウリュ(フィンランド式)を取り入れ、リニューアルした。
ロウリュとは、高温で熱されたサウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発生させ、より熱気を上げること。
ドライサウナの場合、温度や空気変化はドアの開閉時だけで、特別変化がないため、面白みがない。
ところが、ロウリュがあることでサウナ室内の空気温度があっという間に変化し、汗の促進を促し、老廃物を出しやすくしてくれるのだ。
それだけではない。
ロウリュはサウナタイムのエンターティナーな時間を提供してくれる。
飛びくこと1年体験し、今では最低でも週1利用者になってしまった。
先の感情解消にはピタッとハマったからだ。
キーワードは悶える毒出し。
 
 
ロウリュは、一定の時間が来るとサウナストーンの上からシャワーのように水が降ってくる。
「プシュプシュプシュー、ジューーーー!!!! ジュワーーーー」
石に弾かれる激しい音が、サウナ中に広がる。
焼け付いた石の上についた水があっという間に消え、静かになったかと思いきや、次の瞬間にはモアモアした熱気が迫ってくる。
気分も、汗も、お客さんの反応までも、一気に盛り上がる。
 
店によっては、手動で水を回しかけたところへ、追い水ならぬ追い氷をするところもある。
丸い大きな氷をサウナストーンにゴロゴロと回しかけるというものだ。
「ジュジュジュ、ジューーーー! ジューーーーー!」
一層激しくなる音と、石の上で小さくなっていく氷。
「あー、水にダイブしたい!」
水風呂を浴びる瞬間の自身の姿を重ね、葛藤に悶える。
 
時にはプロサウナーがやってきて、アウフグースというのをやってくれる。
ロウリュで立ち昇った蒸気をタオルなどであおぎ熱気を広げるというもの。
アーティストのライブを彷彿とさせる室内の盛り上がりに、さらに温度上昇してそう。
毛穴からは汗と共に毒素が、
頭からは汗と共にイライラなどヘドロ思考が、
ぎゅーと搾り放出されていく感覚。
そして、冷水への恋しさに悶える。
 
「あー、もう限界だー!」
サウナを開けるドアがめちゃ熱い。
すぐに水風呂横のかけ水(水風呂より温度が高め)で、まずは足元から。
だんだん上半身に向けて、ザーザー水を浴びて汗を流す。
もちろん最後は、頭からザー!!
「ふーーーーっ」 心洗われる瞬間に思わず声が漏れ出る。
この息とともに「全ての毒素よ、さようなら」 心で叫ぶ。
 
いよいよ、水風呂(16℃くらい)へ、スーッと入る。
「はー」 肺から出てくる空気はまだ熱気の残りを感じる。
キューッと毛穴が引き締まってくるようで、この瞬間が一番研ぎ澄まされる時間だ。
少しすると、体全体が薄い膜で覆われたような感覚になり、先ほどの凜とする冷たさが薄らいでくる。
プールや海に入る時と同じで、最初だけ冷たいと感じるけど、時間が経つと慣れてくる、あの感じだ。
これをサ活では、温度の羽衣というらしい。
 
水風呂1分くらい楽しんだ後は、休憩スペースでゆっくり外気浴をする。
高温から低温へと急降下した身体は、程よいエネルギー発散した状態。
横になるほうが全身脱落しやすく、弛んで気持ちいい。
外気にあたり、ただただ空や緑をぼんやり…… ぼーっとする。
無になる時間。
 
こんなふうにサウナ→ 水風呂→ 外気浴を順番に3セット繰り返すと、すこぶる調子がいい。
時間配分の割合は、4:1:5 というのが理想らしい。
 
サウナに入る際のお勧めしたいことは、頭頂部が熱くなりすぎるのでサウナハットを用意するか、タオルや手拭いなどで頭を巻いて入ること。
できれば、呼吸をしやすくするために、鼻や口元を覆う用としてもう一枚薄手のタオルもあると良いだろう。
頭や顔は足元の温度より高めになってしまうそうだ。(足元との温度差をなるべく少なくしたいならば、あぐらをかいて座るのが良いらしい)
 
ちなみに、1枚のタオルしか用意がない場合は、忍者巻き(ネット検索できる)という方法をお勧めする。
一枚のタオルが、頭、鼻、口もカバーできる優れものになる。
 
高温の箱の中でひたすら汗を流し、頑張って耐え抜くおじさん的なイメージから、一新させたロウリュ付きサウナ。
エンターテイメントさに心の熱量もアップし、入るたびにクライマックスを味わえる。そして悶え、放出し、無になる時間まで得られる。
 
しかも自分が運動するとか、練習するとか、コツとか何もなくて、動かずただ座っていればいいだけ。
にもかかわらず心も身体もデットクス感が半端なく、体重も肌の調子も思考も感情もととのうといういいことづくめ。
 
もし些細な愚痴(毒)が生まれたら、身体中を巡ってリピートしないように、サ活をお試しあれー。
 
 
 
 
***
 
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2022-09-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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