メディアグランプリ

ジブリ作品が教えてくれたとても大切なこと


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記事:後藤灯(ライティング・ライブ大阪会場)
 
 
ジブリ映画は私の心を包み込んでくれる。そしてどの作品も私に勇気をくれる。ジブリ映画は私にとって「お風呂」と同じくらい居心地のよいものである。
 
小さい頃からジブリは知っていて、特に「魔女の宅急便」が大好きだった。しかし小学生~中学生の頃は別のアニメにハマり、ジブリの作品を観る機会が無くなっていた。だが、高校生になった今、自分の中でジブリ作品に対してまた熱くなっている。きっかけは、金曜ロードショーで放送していた「崖の上のポニョ」である。この作品に出てくるポニョという魚の女の子がとにかくかわいく、すっかりハマってしまった。それからはジブリのことは全て把握できるようにした。「崖の上のポニョ」が放送された次の金曜日には「天空の城ラピュタ」が放送された。私は「天空の城ラピュタ」を始めから最後まで観たことがなかった。だから、この日は絶対に始めから最後まで観ると決めてテレビをつけた。観ている間ずっと、私はラピュタの世界観とスケールの大きさに魅了されてしまった。そして「天空の城ラピュタ」にも私はハマったのである。
 
どんどんジブリの作品に魅了されていく中で、私には今1番推している作品がある。それは「耳をすませば」である。やはりこの作品との出会いも金曜ロードショーだ。たくさんあるジブリ作品の中で、唯一自分の気持ちを重ねながら観た作品だった。他のジブリ作品は自分に絶対に起こりえない出来事が起こっている世界が舞台だから、ドキドキハラハラ、楽しみながら観ることができる。一方で「耳をすませば」は中学生の主人公、月島雫は作品の中で自分の進路に悩んでいて、その私の身近にもあるようなことが私に親近感を持たせた。年は違うけれど、持っている悩みは一緒になんだと少し安心したし、雫の頑張りを観て自分を奮い立たせることができた。自分の今の悩みをちゃんと受け止めてくれているような作品は「耳をすませば」がはじめてだった。
 
「耳をすませば」を観て自分が変わったと思うことがある。それは、一つ一つの行動に大胆になれたことだ。1番大きいのは、いちいち人の目を気にしないようになったことだ。前までの私は、何をするにしても周りを気にして自分の本当にやりたいことができないような人間だった。しかし「耳をすませば」に登場する、1度決めたらどんな状況でも挑戦し続ける雫や周りの反対を押し切って自分の夢に真っ直ぐな天沢聖司くんを観て、自分は周りの影響を受けすぎだな、もっと自分を持たないといけないなと考えるようになった。
でも、今まで周りを気にしすぎて生きてきたために、すぐには自分を変えられなかった。周りを意識しないでおこうと思う度にもっと意識してしまい、かえってしんどくなってしまった。その影響で、外に出るのが怖くなり学校も休んでしまった。すると、家族以外にも友達や担任の先生など、自分が思っていた以上に多くの人が私を心配してくれて温かい言葉をかけてもらった。自分を認めてくれる人がいっぱいいることを実感したし、1人で塞ぎ込む必要なんてどこにもなかったのだと知った。そんなことがあってから私は周りが怖くなくなった。意識しなくても自分をさらけ出して生きることができるようになった。こんな自分になれて、単純にとても嬉しかった。また、私を認めてくれている人がたくさんいることに気づくきっかけをくれた「耳をすませば」という作品にも感謝の気持ちでいっぱいだ。
 
「耳をすませば」という作品のおかげで自分らしく生きることができるようになった。1度は自分を追い詰めてしまったけど、そうなったからこそ今、思いもしないようなたくさんの温かい言葉に触れることができ、私らしく生きれているのかも!と思っている。同じ悩みをもつ主人公に共感し、自分自身を考え直すことができた。自分自身について考えてみると、案外些細なことで自分は悩んでいたんだなと気づいた。その悩みは、たくさんの人に支えられ、認めてもらって自分は生きているということを知ることで私の中から消えた。その悩みが消えた時は、何かが一気に吹っ切れたような気がして、とても新鮮な感覚だった。
 
「耳をすませば」が気づかせてくれたことは、とても大切だけどとても分かりにくいことだった。でも、それに気づくことができたことで、私は今までよりもいろいろな面で強くなっていると思う。
これからも多くのジブリ作品に勇気や力をもらって、人生を楽しく生きていこうと思う。
 
 
 
 
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2022-10-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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