fbpx
メディアグランプリ

一日中どこでも聞ける「Podcast」は、毎日食べたい弁当だ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:大橋秀喜(ライティング・ゼミ 10月コース)
 
 
白状すると、私は朝起きてから寝るまで一日中、「Podcast」というものを“ながら聞き”している。
Podcastとは、無料で聞けるインターネットラジオの一つ。芸能人や企業、個人が配信する独自の番組を、いつでもどこでもスマホのアプリで聞けるサービスだ。実はアメリカでは、毎月Podcastを聴く人は「人口の3割ほど」と推計されるほどの人気ぶり。いわば、「ラジオのYouTube版」と言えるだろう。人気沸騰のきっかけは、コロナ禍。自宅にいる時間が長くなったことで、家事や仕事をしながら何かを聞く「ながら聞き」需要に世界で注目が集まる。
 
私にとってPodcastは、毎日食べたい「日替わり弁当」のようなもの。なぜなら、豊富すぎて選ぶのに困ってしまうほどの、音声コンテンツがあちこちで毎日配信されているからだ。
 
Podcastでは、お馴染みの「オールナイトニッポン」など、ラジオ局で配信された番組を後から聞けるだけでなく、Podcastオリジナル番組が大量に配信されているのが魅力だ。例えばTBSラジオが展開する人気番組「OVER THE SUN」を筆頭に、Spotifyでは叶姉妹がお悩み相談に答えるオリジナル番組や、kemioのトーク番組、氷川きよしの料理番組などなど、かなり個性豊かな番組が楽しめるのだ。さらにニッポン放送の「オールナイトニッポン」シリーズも聞くことができる。このように、有名人や大手がどんどん参入しており、業界には熱視線が注がれているようだ。
 
ちなみに、「Podcastオタク」な私の1日はこうだ。
朝起きて、ジェーン・スーと堀井美香のトーク番組「OVER THE SUN」の軽快トークを聴きながら会社へ出勤する。仕事の昼休みには外で「叶姉妹のファビュラスワールド」を聞いて、余裕のあるムードに包まれながら心を落ち着けている。(叶恭子の気分になれて、心がめちゃくちゃ安らかになるのでおすすめ)仕事が終わった後は、爆笑必至の「ゲイと女の5点ラジオ」や、大人なトークを繰り広げる「ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0」を聞きながら自宅に帰ったり、ジムで運動したりする。本当に、誇張表現ではなく、1日中聞いているのだ。
 
このように、私は毎日Podcastという「日替わり弁当」を食べているような気分。作り手によって味付けが違うし、使っている素材も違う。大手メディアが配信する番組は、定番の味。その一方で、Podcastは「無名の個人」でも配信できるので、そういう番組は、地元の小さな商店街で見つけた素朴な味のよう。こういうのが意外と美味しかったりするので、掘り出し物の気分になる。だからこそ私は「飽きることなく」半永久的にPodcastを聞き続けてしまうのだ。
 
 
しかし国内のPodcastのリスナーの数は、意外とまだ少ない。1割程度にとどまっている模様だ。2021年12月に株式会社オトナルと朝日新聞社が共同で行なった調査によると、国内で月に1回以上Podcastを聞く人の割合は「14.4%」だという。
 
もったいない!
まだ聞いていないなんてもったいない。たとえば、どんな人にも役立つ番組としてはニュース解説や英語学習の番組があって、勉強用など気軽に聞きやすい。電車での通勤中などはスマホを見ることすらもできない場合もあるので、そんな時間をちょっと有効活用したい人にもってこいだと思う。
 
そもそもの歴史をたどってみるとPodcastは、かつてはiPodに番組をダウンロードしなければ外で聞けなかった。それからAndroidのスマホなどで聞けるさまざまなPodcast用のアプリが増え、最近はSpotifyなどスマホ音楽アプリでも聴けるようになり、利便性は大いに向上した。そしてPodcastの認知度が高まったことで番組が一気に増えた。Spotifyによる自社コンテンツの台頭などで全体のコンテンツの質がググッと上がり、大手企業や有名人の参入で競争は激化してきた。
 
このPodcastの良さは、私は率直な言葉が聞ける「身近さ」だと思う。たとえばTBSラジオの「OVER THE SUN」は、いわゆる中年女性の自称「おばさんトーク」を売りにしている。どこかの喫茶店で聞こえてくるような、おばさん同士の等身大の面白トークが、老若男女の心を掴んでいる。(Apple Podcastというサービスでは、いつもこの番組が人気ランキングの上位にいる)この番組で頻繁に使われている「おばさん」という言葉には、ネガティブなイメージは全くなく、人生経験をたくさん詰んだ「おばさんの言葉」だから面白い。ファンたちはお互いを「互助会」と呼び合い、この独自の魅力にハマっているようだ。
 
中学生からラジオ大好きな私は、今というPodcastがあふれる時代は「天国」のようだ!
朝から晩まで好きな番組を聞いても、聞くべき番組が無くならない。それは、「日替わり弁当」を食べても食べても無くならない天国。(あまりにも夢中になって仕事がおろそかになってはいけないが)ワイヤレスイヤホンやスマートスピーカーの普及というように、Podcastを聞く環境はかなり整ってきた。たとえコロナ禍が落ち着いたとしても、「食べても食べても無くならない」Podcastがあふれる時代が続いてほしい。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2022-12-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事