当然ながら間食をやめることは、ダイエットの始まりである。
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記事:大野 敏美智(ライティング・ゼミ9月コース)
「大野さん、このBMIの値だと、新型コロナに罹ったら即重症化しますよ」
先日の通院で担当医から言われた言葉だ。
BMIとは、身長からみた体重の程度を示す体格指数で、この数値が25を超えると肥満と一般的に言われている。
そう、僕は肥満体質なのだ。
僕は今、月に一度整形外科へ通院している。
脊椎感狭窄症のためだ。
昨年(2022年)の初夏に500メートルほど歩行すると左足に痛みを憶え、休憩を取らないと歩けなくなった。
その時は今通っている整形外科とは別の医院で診察を受け、そこでは左ひざに水が溜まっているのが原因と診断され、注射器で水を抜き服薬治療で一か月ほど様子を見たが、あまり効果が見られなかった。
知人にそのことを話すと、
「MRI検査ができる整形外科で、しっかり見てもらった方が良い」
と言われたため、現在通っている整形外科を受診。
レントゲン及びMRI検査の結果、脊椎管狭窄症と診断され、月に一度の問診と服薬治療、不定期のリハビリテーションを現在まで繰り返している。
手術までする必要性は現在ないが、現在実施している治療が”保存治療”と呼ばれているものなので、いわゆる様子見をしながら脊柱に負担をかけず、正しい姿勢で日々を過ごさなければならない。
夏から秋の終わりまでそれを繰り返したおかげで、道でうずくまって休憩することなく歩行できるようになった。
しかし、しかしである。
歩いている途中で足や腰が痛くなることを恐れ、外出時は家から24時間以内の料金が安い駐車場がある駅まで自動車で移動することを3か月ほど続けたため、そして仕事中のストレスを軽減するために間食を繰り返したために、昨年初夏から今年の初めまでで体重が3キログラムも増えてしまった。
つまり、足腰の痛みが回復しつつも、3キログラムの重りを担ぎながら歩くという矛盾した状況になったのである。
参考までに申し上げると、僕の体重が3キログラム増えるというのは、平均的な日本人女性の体重が1キログラム半増えたことと同義である。
こんな状況にもかかわらず、僕は”食べるのは良くない”と思いつつも通勤時にコンビニエンスストアでお菓子を仕込むことを欠かさなかった。
さすがにこれではダメだと思い、今年になってから体重と体脂肪率を記録するスマートフォンアプリで、毎日の記録を取り始めた。
毎日朝、下着一枚になって体重計に乗り自分の不摂生さを情けなく思う日々が続いた。
今年初めての整形外科での診察。
主治医が僕の身長と体重を聞いてきたので、答えた。
彼は電卓で何かを計算し、僕に冒頭の言葉を告げた。
「大野さん、このBMIの値だと、新型コロナに罹ったら即重症化しますよ」
自分の体重のことを気にしていた矢先に、主治医からそう言われたので、僕は苦笑いした。
彼は僕に、さらにこう聞いてきた。
「間食はしていますか?」
「するときもあります……」
「それが食べてるってことですよ!」
大阪の医師なので、ツッコミは容赦ない。
僕は“間食厳禁”を指導された。
新型コロナウイルスに感染した時の重症化リスクの判断基準として、肥満体質は基礎疾患とみなされている。
同じ感染でも、僕は他の人とは立場が違うことに、いまさらながら気づかされた。
以前糖質制限ダイエットが流行っていたことがあり、僕は朝に30分のウォーキングと昼食のカロリーは500キロカロリー前後、夕食に白米を抜くという生活を3か月ほど繰り返し、15キログラムのダイエットに成功したことがあった。
この頃は体が軽くなり、履けなくなったズボンが履けるようになったので、とても嬉しかったが、その後2年で13キログラムのリバウンドをした。
脊柱管狭窄症は、その体重増加に背骨が耐え続けた結果なのだろう。
体重は、軽いに越したことはない。
僕は間食をやめた。
毎朝、体重計に乗り、体重と体脂肪率をスマホアプリに記録する。
数値が徐々に落ちてくる。
間食自体も、やめたらやめたで仕事に集中していると気にもならなくなった。
1週間後、体重は約2キログラム落ちていた。
これって、いいことずくめやん!
理屈ではわかっていることであっても、実感するとやはり嬉しいものである。
極端な言い方をすると、僕にとって間食をやめるということは、健康な体を維持し続けることへの第一歩だった。
間食によって一日の摂取カロリーが減れば、次は既存の脂肪を燃やすことに取り掛からねばならない。
僕のダイエットへの挑戦は、まだ始まったばかりである。
***
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