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ライティングと家庭料理の共通点とは?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:工藤洋子(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
文章を書くことはけっして難しいことではない。
ライティングは自転車に乗るぐらい簡単だ。
 
とは、天狼院書店店主三浦さんがよく言っている言葉だ。
 
私は天狼院書店でかれこれ1年ほどライティング関係のゼミを受講している。まだまだ自転車に乗るほど簡単とは言えないが、最近とあることに気が付いた。ライティングは家庭料理にとても似ているところがある、と。
 
文章を書くときに大事なのは、読み手のことを考えて書くこと、とゼミでは口を酸っぱくして言われている。自分の書きたいことを書くのではなく、どうすれば読む人が自分の書いた文章を最後まで読んでくれるか、を考えるのだ、と。読者が自分の文章を読んだ後に何かしら心に残るメリットがあるように文章を書く、その気持ちが大切だ。
 
この点、家庭料理も同じである。
 
家庭で作る料理、とは家族という自分の身近な存在がどうすれば喜んでくれるか、何を食べれば体を作ることができるか、健康を維持して彼らの人生で全力を尽くすことができるか、を究極的にいうと考えて作るものだ。もちろん毎日のことだから、いつもそんな小難しいことを考えている訳ではない。私だって面倒で手抜きをすることだってある。でも相手のためを思って作る、その気持ちはいつも忘れていないつもりだ。
 
これだけではない。
文章が書けるようになるには、一定量の実践、つまり書いて書いて書き続けることが必須となる。最初は人に読まれるような文章を、と言われても書けない。でも天狼院書店のライティングゼミの場合、毎週2000字の課題を提出しなければならない。ゼミが続く4ヶ月の間、計16回も実践をくり返すことになる。熟練するには継続的な実践が不可欠、というわけだ。
 
これもまた家庭料理にも当てはまる。
 
料理にも才能、というものは確かにあり、才能のある人は素晴らしいレシピを思い付いたり、ため息が出るような美しい料理を作ったりすることができる。しかし、いきなり練習もなしにできる訳ではない。数々のレシピを生み出すには基本をまず押さえて作った蓄積があるから可能になることだし、美しい料理は氷山の一角のように何回も繰り返した実践があってこそ、できることだ。
 
ましてや家庭料理ともなれば、何気ない献立も毎日くり返すことでどんどん上達していくものだ。超絶技巧的な料理、たとえば作るのに手間がかかる上に材料や下ごしらえも多い、フランス料理といった大物を作るのは、家庭料理の範囲ではない。日本人ならご飯を炊き、季節の食材で味噌汁を作り、主菜には肉じゃがのような素朴だけど毎日食べ続けられるような料理を食卓に載せることが求められる。
 
もっともこの点については、日本も食の欧米化のおかげでご飯に味噌汁は古くさい、と思われる方もいるかもしれない。でもここでのポイントは作る料理の種類の話ではなく、作り手は作りやすく、食べる方は飽きが来ない料理を作ることが重要だ、という意味だ。別にパン食でも何でもお好みの物で構わない。
 
家庭料理にテクニックは要らない、とは、オプティマルクッキングを提唱する南清貴氏の言葉だが、本当にその通りだと思う。技術の要るレシピではなく、家庭料理をシステム化した中で毎日からだのためになるものを作っていこう、というのがオプティマルクッキングの真髄だ。
 
その点、ライティングも同じことではないだろうか。
 
難解な表現を使った文章は一見よさそうに思えるが、読む方にしてみればさらりと読めるものではない。学術論文でもない限り、分かりやすさを求めるときに過度のテクニックは必要ないといえる。いや、たとえ論文であっても読みやすい文章の方が主張したい論点が読む人によく伝わるはずだ。きっと用語が専門的で難しくなるだけで、読み手に分かりやすい文章におそらく違いはないと思う。
 
そして、最後にもっとも共通していると私が思うのが、ライティングも家庭料理のどちらも創造性が求められる、という点だ。ひょっとしたら、ライティングは文章を書くことだから創造性が必要だろうけど、料理に創造性が要るのか、と思われる方がいるかもしれない。決まったレシピを作るのに、何を創造するのか、と。
 
しかし、私の考えでは料理ほど創造性を刺激されるものはなく、さらに創造性を鍛えることのできるものはない、と思っている。そもそも料理のレシピとはいつでも同じようにしなくてはならない画一的なものではない。元のレシピから自分の好みや、家庭料理なら家族の好みによって独自のアレンジを加えて新しいレシピを生み出すことができるものだ。
 
頭の中で、
 
「今日の献立は椎茸と豚挽肉の残りを使って詰め物を作っちゃおうかな」
 
と考えるのと、
 
「今日のライティングの課題は、こないだから考えていたライティングと家庭料理の共通点について書こうかな」
 
と考えることに差はあまりないように思う。
 
今日もまた夕飯を作る時間がやってきたぞ。
メニューはもちろん、椎茸の肉詰めだ。
 
もっとも、料理を作ってライティングを上達させよう、と思っているのは私だけかもしれない。だが、そんなことは気にしない。
 
さあ、創造性を輝かせる時間だ、張り切って行こう!
 
 
 
 
***
 
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2023-02-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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