メディアグランプリ

「書くことはサービスだ」という講義を聞いて「書くことはカラオケオフ会だ」と感じた話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:丸山 俊生(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「書くことはサービスだ」
 
今回のライティングゼミの冒頭で先生から、こう言葉があった。
 
「書くこと」はイコール「読んでもらうこと」だから、読んでもらうためには「サービス」は必要という教えに大きく共感した。
もちろん、読者に媚びた文章を書くのではなく、読んでもらうための工夫や努力……それが先生の言う「サービス」なのだろうと思う。
そんな講義を聴きながら、なんとなく「これってカラオケオフ会に似ているなあ」とか考えていた。
 
まず、知らない人のために「カラオケオフ会」とは何ぞや? という説明からしなければならないと思う。
 
ネットの掲示板やSNSのコミュニティなどで繋がる……インターネット上での繋がり……つまりオンラインの繋がりで知り合った者同士が、ネット外で集まって実際に会う……つまりオフラインで集まることを「オフ会」と言うのであるが、カラオケのコミュニティで知り合い、実際に集まってカラオケをする集まり……それを「カラオケオフ会」と言う。
まあ、昭和な人間からしたら、実際に会うのが「オン」でネット上での関係が「オフ」じゃないのか? という感じはするのだが、そういう用語で浸透してしまっているのだから仕方ない。
 
自分は前々からカラオケが大好きで、友達などと良くカラオケには行っていた。
なんとなくだが「あ、この曲前も歌った」とか「いつも同じ曲歌ってる」とか思われるのが嫌で、なるべくなら毎回新しい曲だったり、歌ったことがないような曲を歌うようなポリシーというかこだわりがあった。
そうすると、毎回同じメンバーだとしんどいし、そもそも毎回毎回同じメンバーで行くということ自体が飽きてくるというか、新鮮味が無い感じがあった。
 
そんな自分がテンションが上がるのが、友達が友達を連れてくるパターン。
つまり、知らないメンバーが加わることで、新鮮味のあるカラオケになるということ。
自分のことを知らないんだから、前に歌った曲もよく歌う曲も、その人にとっては新鮮に感じてくれるだろうし、なによりもその人が歌う曲が「どんなアーティストが好きなんだろう?」とか「どんな曲が好きなんだろうか?」とか感じることもとても新鮮なのだ。
そうこうしてるうちにSNSのコミュニティなどで「カラオケ好き」の集まりを見つけて、時折開催されるオフ会に参加するようになった。
 
SNSコミュニティ等で「○月○日〇〇のカラオケ〇〇店にて○時より開催」という案内に参加を表明して、当日その場所に行って歌う……そういう会である。
コミュニティにもよるが、不特定多数の老若男女が集まるので色々な人がいる。
上手な人下手な人はもちろん、このアーティストしか歌わないっていう人、アニソンしか歌わない人、つい先日発売された最新の曲をもう覚えてきて歌ってるような人、他の人の歌う曲にハモリ専門で歌う人、デュエット曲専門の人などなど様々。
集まる人数も5人以下の場合もあれば50人規模の大会の場合もある。
 
こういった様々なオフ会に参加するようになって思ったことがある。
 
それはどこに行っても「自分勝手なヤツは嫌われる」ということ。
 
嫌われるという言い方すれば大げさなのだが、いくら「カラオケが好き」という共通項で繋がった集まりだとはいえ初めての人常連の人老若男女様々な集まりなのである。
そんな中でも盛り上がる曲、みんながノレる曲はある。
でも、誰も知らない誰も歌えない曲は誰も盛り上がらないのだ。
曲名を聞いても、それがアニメなのかゲームなのかわからないタイトルの知らない歌手や声優が歌う、知らないキャラクターのイメージソング……そんな曲を歌われて、こちらも困惑するばかり。
かと思えば、なんかちょっと自分の歌唱力に自信があるのか、マイクや曲の音量やエコーの調整等にこだわるわるんだけど、そもそも本当に上手な人は機械の力使わなくても歌唱力あるのになあ……とか思うような人とかがいたり。
まあ、とにかく自分勝手なのだ。
 
カラオケオフ会というか、カラオケって楽しく歌うことが目的で、誰が歌唱力が上だの下だの決めるゲームではない。
そこで人気を集めることが目的でもない。
自分はこんな歌を知ってるという自慢をする場でもない。
 
単純に誰もが知ってる曲を熱唱するとメンバーも盛り上がるし、下手でも楽しく歌う人は人気があるし、皆からも好かれてる。
逆に言えば「みんなのためにできる人は好かれる」っていうことなのだ。
 
そういう会を盛り上げているメンバーの方を参考にして、なるべく自分も会が盛り上がるような心掛けをしていたら、他のメンバーの方から「自分が参加してる別のカラオケオフ会あるんだけど参加しない?」と声をかけてくださるようになり。
またそこの会に参加するようになったら、そこで知り合ったメンバーの方に声をかけてもらうようになりと、次々と会に呼んでいただくようになった。
 
新しい会に行けば、そこで新しいメンバーの方と出会い、新鮮な気持ちで歌える。
そこで、楽しい会になるように心掛ければ、自分も楽しいしメンバーも楽しい。
盛り上がるのは、歌唱力の上手い下手ではないのだ。
 
「書くことはサービスだ」という講義を聞いて「書くことはカラオケオフ会だ」と感じたのは、カラオケオフ会もサービスを心掛けていれば上手い下手関係なく「呼んでもらえる」
書くこともサービスを心掛けていれば「読んでもらえる」
 
つまり書くことはカラオケオフ会と同じなのだ。
 
 
 
 
***
 
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2023-03-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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