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一人暮らしでも猫を飼ったほうがいい理由

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:安斎 智美(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
最近猫を飼い始めた。 一人暮らしで猫を飼うのはどうかということを言う人は多い。 外出がしにくくなり、人とのコミュニケーションが取りにくくなるのではというのが主な理由らしい。
私はそうは思わない。 むしろ、人とコミュニケーション取るのが前よりも円滑に、自分よがりでなくなった気がする。
 
猫を飼い始めたきっかけは、単純に猫が好きだったからだ。 祖父母の家で飼っていたこともあり、小さい頃からよく猫と遊んでいた。 ただ、自宅では飼うことが叶わなかったので、猫を飼うことにずっと憧れがあった。
 
猫好きが高じて、猫カフェに行ったりもした。 その中で、保護猫カフェというのがあることを知った。 そこには元野良猫であったり、繁殖業者から引き取られたりしてきた様々な事情のある猫が保護されており、その猫たちと触れ合うことができる。 諸条件をクリアすることが前提だが、触れ合った中で気に入った子がいれば、引き取ることもできる。
お気に入りの保護猫カフェに通ううちに、一匹の猫に興味を持った。 もうすぐ6歳になる虎猫で、5.5kgの大柄なオス猫だった。 ボス猫に餌場を追われ、怪我もしていたことから保護された子で、そのカフェに保護されて2年になる古株だった。
人間にはあまり懐いておらず、好きな人にしか触らせないのだが、猫のことは大好きで、自分より若い猫をよくお世話している姿がカフェのインスタにアップされていた。 その雰囲気が穏やかで、優しかったので、「この子となら一緒に暮らせるかも」と思わせてくれた。
 
保護猫カフェに申し込みをしつつ、迎え入れる準備をした。 準備といっても、ゲージは2人がかりで作ったものの、その他はAmazonと楽天を駆使して、猫グッズを揃えていけばよかったので、思ったより労力はかからなかった。
 
猫を迎え入れる日は朝からソワソワした。 じっとしていられず、スーパーにチュールを買い込みに行ったりもしていたのだが、そんな時猫カフェの方から連絡が入り、「自分からゲージに入って、思ったより早く捕獲できたので、予定より早いが今から行ってもいいか」という要件だった。 勝手な妄想だが、きっと我が家に早く来たかったのかもしれないと思い嬉しくなった。
 
家に来た猫は、ゲージの中でじっと固まり、初めはエサも食べず、トイレにも行かなかった。 全然知らない場所に、突如連れてかれて、見知った猫が全然いないのだから、それは緊張しただろうし、不安だったろうと思う。 それでも、来た次の日にはエサを食べ、トイレに行ってくれた。 エサを食べることも、トイレに行くことも当たり前ではないということを実感した。 なんとか今いる環境に順応してくれている姿に感謝もした。
その後は、少しずつゲージの中で自由に動いたりすることができた。 トイレもエサも問題ないので、ゲージを開けてみようということになり、開けたのだが、ベッド下に潜り、出てこなくなってしまった。 猫と仲良くなるのはなかなか難しいらしい。
それでも最初はベッド下の奥の方にいたのが、少しずつ手前側に来るようになり、人がいても顔を出してエサを食べるようになった。
ペットカメラで見たところ、人がいない時には家の中を徘徊しているようで、ソファでくつろいでいる姿を見かけたりもした。
ある日帰宅すると、ベッドに丸まって寝ていて、私の方がびっくりしてしまった。 なにがよかったかわからないが、この場所が安全だということを理解してくれたようだ。 ある一定の距離を保ってではあるが、姿を見せ続けてくれるようになった。
朝は、エサの催促で鳴いてくれたり、後を追いかけてくれるようになった。 猫は話はできないが、要求している内容はなんとなく分かる。 エサがほしい時、もう少し離れてほしい時、行きたい場所がある時、表情だったり、動作で教えてくれる。 その小さなヒントを見落とさないように、キャッチしてその要求に答えていく。 人とは少し違うが、コミュニケーションの根本は似ているのではないだろうか。
自分一人だけだと、こういう誰かの意識を汲み取るというのが家の中でほとんどなくなる。 自分の都合だけで動けるので、何かに配慮するということがないのだ。
猫を飼うと、そういう自分よがりだったことがよく分かった。
何を考えているかを想像することは、人とのコミュニケーションでも役立っているように思う。 人間だって、思っていることを全て言葉で伝えている訳ではないと思う。 猫を飼い始めてから、前よりも言葉で発せられていないことを想像するようになった。
また、ママ友ならぬ、会社の猫飼いたちと猫ママ友のようになり、それまであまり会話する機会があったりもした。
 
猫を飼うのは想像よりも自由度が高く、エサは自動給餌器であげることができるし、トイレ掃除も1日2回程度でも問題ないため、知人との飲み会やお出かけを諦めずに済んでいる。 以前より交友関係が減るどころか増えているのだ。
もちろん、お世話をする時間は朝、晩と必要になるし、終生責任を持って飼育することは必須だが、それを考えても、猫を飼うメリットの方が大きい。
猫を飼うのを躊躇している一人暮らしの方には、ご自分のためにも、ぜひ猫飼いにチャレンジしてみて欲しい。
 
 
 
 
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2023-04-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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