私の願いを照らす「夢と金」
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか？賞を取れるのか？プロも通うのか？〜
記事：吉良健一（ライティング・ゼミ4月コース）
「あなたには夢はありますか？」
夢について考えたとき、私は自信を持ってこれが夢だと語れるものがなかった。
42歳。家族もいる。もはや自分一人の人生ではない。幸いにも、サラリーマンとして仕事があり安定している。
そんな時に、「夢」なんて言われても、
「現実を見ろ」
と思っていた。
ところが、この書籍を読んだ時、このネガティブな霧が一気に晴れた。
書籍のタイトルは『夢と金』
キングコング西野亮廣さんの新刊ビジネス書だ。
西野さんと私は同じ年齢であるため、同じ学校出身でもないのに同級生という感覚を持っていた。同級生の中で目立っているアイツ。と捉えている。
お笑い芸人として大活躍していたのに、いつの間にか絵本作家としてデビューして、アニメーション映画の監督総指揮をしている同級生の中のスターだ。
「がんばっているアイツの声を聞いておくか」
そんな感覚で、毎日発信される音声配信を聞き始めたことがきっかけだった。
そんな日々が3年以上も続いている。
毎日の音声配信だけでは足りず、会員制オンラインサロンに入り、毎日発信される記事を読み込んでいる。
これでは、まるでファンではないか。
「がんばっているアイツの声を聞いておくか」
なんてよく言ったものだ。
そんな大ファンである西野亮廣さんの新刊だ。
発売日前日に入手して、翌日の本日には読み終わった。
「あー、夢を持ってる世界って、めっちゃかっこいい。
昔あきらめた夢を思い出してしまったやんか」
読み終わった直後の私の感想だ。
夢を叶えるためには、お金の問題と正面から向き合わなければならない。
クラウドファンディング、絵本の分業制、絵本の無料公開、コロナ禍の映画公開、高額チケットを用意した舞台、NFTへの取り組み。
夢を叶えるために、世間から意味不明の猛バッシングを受けながらも、お金の問題と正面から向き合ってきた西野さん。説得力ある言葉が綴られている。
恥ずかしながら私は、ここまで真剣に夢について考えられていなかった。
読書をしながら、かつての私の夢たちを思い返す。
電車の運転手、プロ野球選手、歌手、カウンセラー、公務員、飲食店店長、No.1広告営業マン、信頼されるホテル営業。
時が経つの忘れられるほどやり続けられる、楽しくてたまらない、無我夢中、そんな風に思い描いていた夢たち。
将来と向き合って、自分の興味と職業をすり合わせを行っていった夢たち。
その時点で自分を奮い立たせるものとして掲げた夢たち。
私がそれらの夢をあきらめたのは、なぜだったのだろうか。お金の問題と向き合っていなかったのだろうか。
電車の運転手、プロ野球選手、歌手。ここまではお金の問題ではなく自分の興味・関心の問題だ。
カウンセラー、公務員。ここは下宿が必要な大学への受験であったり、専門学校に通う必要があったりしたため、お金の問題が発生してくる。ただし、両親は教育に熱心であったので、それだけの思いを伝えていれば、その夢は叶えられる可能性もあった。
飲食店店長、No.1広告営業マン、信頼されるホテル営業。ここは現実の収入を得る中でステップアップを志した夢だ。ただし、お金の問題というより、夢への本気度の問題と捉えられる。
同級生の大活躍と比較するとなんとも恥ずかしい。
そもそも、私は夢をみることさえできていないのかもしれない。
ただ、思うことがある。
数年前から、読書をするようになり、多くの知識を得る機会に恵まれた。
読書をすると、著者の思考に触れることができる
著者の考えをもっと知りたいと思うようになり、書籍出版記念セミナーに参加して、著者の方のコミュニティに参加するようになった。
コミュニティに入ると、同じ志をした方々と交流することができ仲間が増えた。
そして、あらたな学びのコミュニティの輪を次々に広げていった。
大学中退のコンプレックスを払拭するかのように、学びに対して貪欲になっていった。学び直しと自らに言い聞かせ、新たな知識を吸収していった。
最近、私はライティングスキルを磨いて、情報発信を行うことに注力している。
情報発信を行いながら、密かに思っていたことがあった。
「出版して著者になれたらいいな」
この密かな願いは、まだ、夢とも言い切れない。まだ、お金の問題と向き合う段階に至っていないのかもしれない。
けれども、私は西野さんの新刊を読んで、ぼんやりとした霧が晴れた。
「著者になりたい」
この願いが照らされたのだ。
西野さんは新刊でこうメッセージを送ってくれている。
―――――
「やりたいこと」は、ある日突然降ってくることはない。
ある日、突然「モチベーション」がムクムクと湧いてくることもない。
いつだって「やりたいこと」や「モチベーション」を生んでくれるのは、「小さな結果」だ。
アクションを起こして「小さな結果」が出た時に、「もっと結果を出して、もっと気持ち良くなりたい」という気持ちが生まれ、それが「やりたいこと」や「モチベーション」に繋がる。
とりあえず始めてみないことには、何も始まらない。
―――――
私のこの文章が、「小さな結果」を生むことを密かに願っている。
＊＊＊
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