家事は誰がするもの？
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか？賞を取れるのか？プロも通うのか？〜
記事：辻美惠（ライティング・ゼミ４月コース）
あなたのお宅では家事は誰がしていますか？ ひとり暮らしなら、あなたしかいませんね。
家族で住んでいるならどうでしょう？ 一般的にはお母さんが主担当で、少し他の家族が手伝う、という図式が多いのではないでしょうか。最近では共働きの夫婦が増えて、しっかり分担している家庭もあるでしょう。
でも、共働きなのに、夫が家事をしてくれない、という話も聞きます。まだまだ家事は女性がするもの、という認識は根強いです。
そんななか注目を集めているのが家電ですよね。衣類乾燥機やロボット掃除機、自動調理器などを使用している家庭も多いと思います。
我が家でも、ドラム式洗濯機とお掃除ロボットがいます。
もうひとつの選択肢として、家事代行サービスもあげられます。ただ、インターネットで家事代行サービスに関するアンケートをいくつか見てみると、知ってはいても利用したことがない人が大半のようです。知らない人を家にあげるってハードルが高いですよね。わかります。お金もかかりますし。
実は私、使ったことがあるんです！ 今日はそのお話をします。
我が家は専業主婦なので、もちろん私が家事担当です。私はとにかく片付けが苦手で掃除も好きではありません。料理はまあ好き、洗濯は特に何も感じないけど面倒が勝る、という感じです。
実家も物があふれかえっていました。生まれてこの方、片付け方がわからないのです。そのため、家が汚い。散らかっています。でもまあ生きていけるし気にしないし、ということでなかなか家が片付きません。いつかは片付けたいのですが、いつかはいつ来るのか？ そんな状態です。
また、専業主婦とはいえ、家事を全部が全部私がやるのに不満がありました。子供が生まれてから、ちょっとはやってくれや、と夫にイライラ。
家電を導入してマシにはなっても、やっぱりイライラ。どうする？ 私はうまくできない。夫もやりたくない。誰がやる？ 家事代行？ でも散らかりすぎていて、切り分けられる仕事が少ないからまだ頼めない、と思っていました。
特に子供の遊んだあとを片付けるのが苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。そして、あるときから片付けることをやめました。日々のイライラからは解放されましたが、部屋はどんどん荒れていく。さすがに限界か……と思った私は、とうとう初めて家事代行さんを頼んでみたのです。
どんどん片付く我が家。すっきりしたリビングに家族全員にっこりです。フローリングの床が見えたのはいつぶりでしょう。ダイニングテーブルの上に物が乗っていないのはいつぶりでしょう。綺麗って素晴らしい！ 片付いてるって素晴らしい！
一度頼んでみるとハードルが下がります。2週間に1度、水回りの掃除をお願いするようになりました。
人間一度便利なことを覚えると前の水準には戻りにくいものです。
もっと家を片付けられていたら、もっと色々と頼めるのに。欲も出てきます。
私は家事のなかで料理が一番好きです。でも、面倒だと思う日もあります。誰もいなければ作りません。薄々感じていました。手放すべきなのは料理では？ 好きではあっても、早くできるわけではないし、料理に多くの時間を費やしてしまっていました。この時間をじっくり家の片付けに向き合うべきなのでは？ 苦手なものほど時間も労力も気力も必要になります。
そこで出張シェフサービスを頼んでみました。3時間で11品、約5日分のお料理を作っていただいて、その週は料理作りの時間がほぼなくなりました。とっても楽ちん。すごい。
お掃除に来ていただいていた方がお仕事を休止されてしまったのを機に、掃除の依頼はやめて、月2回調理代行を頼むようにしました。そして、ようやく部屋の片付けに向き合い始められたのです。
まだ始まったばかりですが、すっきり片付いた我が家に向かって頑張っています。
夫へのイライラも減りました。やはり人間、やりたくないことをやるのは精神衛生上よろしくない。いかにやりたくないことをやらなくて済むかを試行錯誤していくべきですね。
夫は家事をするのは嫌だった。家事代行を頼むことについては特に反対していなかった。なかなか踏ん切りがつかなかったのは私です。どこに頼むか、誰に頼むか、いつ頼むか、めんどくさいことだらけですから。でも一度乗り越えてみればあとは簡単です。
あなたにも、苦手な家事があるなら、まずは一回家事代行を頼んでみませんか？ 合わなかったらもう使わなければいいだけです。別の人に頼んだっていいんです。
終わらない家事分担の論争を家族間でするなら、その不毛な時間をやめて、家事代行を頼んでみませんか？ 餅は餅屋、プロの力を頼ってみましょう。
え？ 片付けはプロに頼んでいないのか、ですか？ 実は片付けも、プロと二人三脚で進行中です。その話はまた機会がありましたら。
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