誰でも簡単に成功体験はつくれる
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:藤村 和(ライティングゼミ・2月コース)
「私に成功体験なんてない」
周りと比べて、私には突出した能力もないし強みなんてない。
そう思った経験がある方は多いのではないだろうか?
勉強もスポーツもできて羨ましかったあの頃の友達。
そんな中でなんの能力もないと考えている自分がいる。
「ほんとに私は世の中に必要とされている人間なのだろうか?」
自己嫌悪に陥ってしまったあげく、こんなことまで考えてしまう始末。
そんな状態になり悩みながらも、私には成功体験をつくることができたエピソードがある。
今まで私はいくつもの悩みを抱えて生きてきたが、それに気づいた途端に悩みを抱えにくくなり肩にのしかかっていた重荷が軽くなったのだ。
今回は自分の成功体験を見つけ出せるようになるまでの話である。
まずは私が学生の時の話だ。
勉強に小学2年くらいの時にあることがきっかけで勉強が嫌いになってしまった。
それはわかる問題を発表しようとしたのに、先生に当ててもらえなかったという些細なことが理由である。
それ以降は勉強を全くする気がなくなる程に勉強が嫌いになってしまったのである。
もちろん勉強を全くしないので、周りとの差は開くばかり。
ついに中学生となって高校受験を控えることになった時のこと。
私と先生との面談は冷たい空気が漂っていて息苦しい時間だった。
先生「志望校はどこにしたいと思っているの?」
私「◯◯県立高等高校に行けたらいいと思ってます。親からは公立にいきなさいと言われていますので」
先生「今の成績では難しいね」
私「え、そうなんですか?」
全く危機感のない私は中学3年生で、公立高等学校の一番成績が悪いところにすらいけない状態だったのだ。
私「先生、今から頑張ってもこの高校に行けるのでしょうか?」
先生「いやー今の成績だと今から頑張っても難しいと思うよ」
これを聞いて私は絶望した。
先生から何を言われるのかと緊張のあまり、普段は滅多にかかない胸や脇に大量の汗をかいたが、さらに汗が止まらなくなって着ていたシャツが運動した後かのような濡れ方をしていた。
「もう逃げたい」
そんな言葉が頭にふと浮かんだ。
家に帰って親にこの面談のことを話したところ、親の顔も青ざめていた。
私の家庭はお金にすごく困っていた訳ではないが、私立にいくのと公立にいくのとでは、かかる費用に天と地の差がある。
どうにかして公立に行かなくては
そう思って私は一緒に同じ塾に通っている勉強のできる友人に相談した。
その友人はこう言った。
「学校が終わった後、毎日塾に勉強しにきたら?」
今の自分では考えられない状況だった。
塾は月1で個別指導だし、月に1回先生と向き合って勉強するだけでも酷だったのである。
友人「それか俺らがいる集団塾に来たら?」
私「集団塾かぁ」
集団塾にいっても、勉強についていけないのがおちだ。
そう思ったが、考えている余裕はないと思ったので集団塾にいくことを決心した。
そして集団塾がスタートした。
私の周りには勉強のできる人たちがゴロゴロと集まっていた。
そんな中で、私はクラスメイトの友達二人と会った。
友人A「お、集団塾入ったんや! よろしく!」
友人B「一緒に頑張ろうぜ」
その一言が私にとってはとても心温まる言葉だった。
それから友人に言われた通り、学校が終わった後ひたすら塾にいって勉強するという習慣をスタートさせた。
最初は週に2、3回を意識して通っていたが、友人AとBが一緒に勉強をしようと誘ってくれたおかげで気がづけば週5で塾に通って勉強していたのだ。
なぜ、勉強嫌いの私が勉強を習慣化できたのか?
それは毎日学校の休憩時間や放課後に友人と帰っていた時に、
問題の出し合いをして、どっちが多く正解できるかというゲームをしていたからだ。
私はゲームが大好きだった。
そのため、勉強をゲーム感覚でできるようになったことが習慣化につながったのだ。
こうして勉強を続けていき、次第に成績がどんどん上がってきた。
私はRPGゲームは嫌いだったが、特定のアクションゲームで自分のキャラクターのレベルを上げていくゲームはとても好きだった。
そう考えると勉強に対して夢中になれる自分がいた。
なぜなら自分のレベルがどんどん上がっていくのが実感できたからだ。
要は勉強を全くしていない自分=敵と一切戦わないキャラ
それはレベルなんて上がる訳ないと思った革新的な瞬間だった。
そしてレベルを上げた先に挑むべき敵はラスボスの高校受験だ。
周囲の人はこのラスボスを倒すために自分のレベルを上げて、得意教科という武器をもって、戦いに挑む。
私も何か得意な武器をつくろう。
そう思った時に自分が思いついた得意教科は
理科、英語、社会だった。
これを見ると不思議な組み合わせだ。
文系寄りでもなく理系寄りでもない。
だが、私はこの3つの教科が当時は好きで勉強に打ち込めた。
よし、まずこの教科で平均以上とれるくらいまで勉強しよう。
そう決めてからも休みの日もコツコツと勉強をしたのだ。
そうして受験も間近となった塾で、模擬試験を受けた結果が返ってきた時のこと。
私は見た瞬間その結果にびっくりした。
「志望校以上の偏差値が出せている」
しかも、さらに上のレベルの公立高校が目指せるくらいの偏差値だったのだ。
それを見て私は決めた。
「よし、もっと上を目指そう」
それからも余裕を出さずに、コツコツと勉強を続けてついにラスボスとの決戦日がきた。
試験がスタートするまでの間、手でシャーペンがまともにもてないくらいの手汗の量だった。
そして試験がスタート。
1番最初の教科は国語だった。
苦手な教科だったが、問題の1番最初を見た時に答えがすぐにわかったおかげか、緊張がほぐれスラスラと進むことができた。
そして次に数学、社会、英語、理科と順調に試験を終えてついに結果発表の当日となった。
落ちていたらどうしよう。
結果を見るまで不安な考えが頭の中をよぎる。
正直見たくはない。
試験の結果を見るのはそれくらい心臓に悪いことだと思っていた。
そして合格者の番号が貼られている場所まできた。
左から順番に自分の番号があるかを探す。
あれ、どこにもないぞ?
見渡しても自分の番号が見つからない。
すると、隣の友人が
友人「番号そこにあるじゃん!」
私「え、まじで?」
よくよく見ると私の受験番号が目の前にあった。
その番号を見た瞬間嬉しさのあまり涙が溢れた。
あれだけ勉強嫌いだった私が、毎日コツコツと習慣化したことで勉強嫌いを克服できて受験勉強も大成功したのだ。
偏差値も勉強嫌いだった時に比べて20以上数値も上がっていたのは私自身も今では驚きを隠せない。
今思えば私が成功できたのは、毎日の習慣からである。
ゲーム感覚で毎日コツコツと続けることができれば、自ずと成功を手にするところまで積み上がる。
大事なのは楽しんで積み上げられているかだ。
やっていることは楽しくないにしても、私自身がそれをやることで毎日1問でも解ける問題が増えればそれだけで成長を感じられた。
こうしてコツコツと物事を続けて自分の成長を感じ、
積み上がった経験値から成功体験はつくれると私は信じている。
さあ
自分の武器をつくって、成功体験をつくる冒険へ出かけよう。
***
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