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タイヤがパンクしても前進!JAF救出体験と教訓


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:飯髙裕子(ライティング実践教室)
 
 
「ドドッ」聞きなれない音がした。何となく気になったが、少し急いでいたのもあってそのままアクセルを踏んでしまった。
 
車の多い通りに出ると、振動が少し激しくなったような気がして「あれっ」と思った時にはもう遅かった。
 
信号の手前で、明らかに異常な振動が始まり、ハンドルがとられる。「このまま走ったらダメだ」と思考がジェット機のように駆け巡る。けれど、道路わきに寄せるスペースはない。
早く停められるところを探さなくては。
 
ハンドルがガタガタ揺れて冷や汗が流れる。
どうしよう、早く停めなければ……。
 
ようやく川沿いの道で脇に寄せて車を停めた。
いったいどうなっているんだろう。
急いで車を降り前に回ってみると、そこには信じられない光景が現れ、一瞬目を疑った。
左前輪のタイヤがほとんどなくなっている。
 
「えっ」思わず、ゴクリとつばを飲み込んだ。
太陽をうっかり見てしまった時のように周りが真っ白になった感じがした。
車に戻って、考え出すまでの数秒がなんだかすごくゆっくりと感じた。
 
どうしようと動悸が激しくなるのを感じてますます鼓動が早くなる。
落ち着いて、落ち着いて。頭の中では、思考がフル回転している。
そうだ、とりあえず、ディーラーに連絡しよう。
震える手で、スマホの履歴を探す。
呼び出し音を待つのももどかしい。
繋がったものの、担当者が接客中だという。そんな余裕はないと、口をついて出た言葉は、「左前のタイヤがほとんどなくて動かせない状態です。どうしたらいいかと思いまして」
だった。
 
「すぐに整備のものにお繋ぎします」と返ってきて少しほっとする。
整備の人から保険会社のロードサービスに連絡を取るように言われスマホの番号を押す手が震えていることに気づく。
「落ち着いて、大丈夫」自分に言い聞かせながら、電話をかける。
 
保険会社の人とやり取りして、私をディーラーまで乗せてくれるJAFにお願いすることになった。
この時今停まっている場所を教えてくださいと言われまた冷や汗が出ることになる。
ナビを見れば、住所が出ているのだが、最初はそれすら気付かずにあたふたする。
ただ、川沿いの道路というのは、はっきりした住所は表示されない。
自分の居場所をうまく説明できないのだ。
地理が良くわからなくて迷子になる私には当然と言えば当然なのだが……。
 
何分か待った後、電話をかけてくれたJAFの担当者に詳しい場所を説明しないといけないのだが、なかなかうまく伝わらない。
どちらの方角から来ているのか、周りに目印があるか、いろいろな方向から聞いてくれるが私には答えられないことの方が多い。それでも、ゆっくりと、何か手掛かりになるものがないかを探っている様子に、私もだんだん落ち着いて、知っていることを結び付けて繋いでゆく。
電話をかけながら周りの様子を聞いてJAFの担当者は「もうすぐ着きますからね」と言った。
レッカー車の白い車体が見えたときまるで神様が現れたかのように後光がさして見えたような気がしたくらいホッとした。
JAFの担当者が柔らかい物腰で、とても親切だったことにかなり救われた。
彼は、手早く私の車をレッカー車に繋ぐべく作業を始めた。
傷をつけないように慎重に、しかし、あっという間に私の車はレッカー車に連結された。
ドキドキしながらプロの技に感心する。
 
レッカー車の助手席に乗せてもらい、彼は「怖かったでしょう?もう大丈夫ですよ」と私に声をかけてくれた。
私の心拍数は、これでずいぶん落ち着いた。
 
異常を感じたときの話をしていた時にJAFの方が言った言葉が印象的だった。
「なんかおかしいと思ったら、すぐに確認しないと。何もないようでも、普段と違うと思ったら、連絡してくれていいんですよ。何かあってからじゃ大変なことになる」
それは、初めて知ったことだった。
事故や故障、何かあったときに連絡する物だと思い込んでいたからだ。
 
「鉄の塊を動かしているということを常に頭の隅に置いておかないとね」とも。
 
あたりまえに車に乗って、当たり前に動くと過信していた自分を反省することももちろんだったが、いろいろな気付きと学びをたくさんもらうことのできた出来事だった。
免許を取ったころは、乗り込むときも、走っているときも、教習所で習ったことがまだ、頭にあって、いつも結構緊張があったのに、長く乗っていると、すっかり慣れてしまって初心を忘れてしまいがちだ。
 
それすらも気づいていなかった私に初めてのパンクは大事なことを思い出させてくれたのかもしれない。
 
こんな体験はもうしたくないけれど、車に乗るときにはいつもと違う現象には細心の注意を払うべしと肝に銘じることができたのは、私にとって大切な経験になった。
パンク侮るべからずである。
 
 
 
 
***
 
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2023-06-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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