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価値観の合わない人とも臆せずに話せる、最強の『相槌』


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記事:むぅのすけ(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
人と話をするときに大切なのは
『相手の話をよく聞くこと』だそうだ。
 
話すと楽しくて、双方話が尽きない相手ならよい。
そんな相手とのおしゃべりは、お互いが気分よくなれることだろうし、至極の時間となるはずだ。
 
だがしかし、である。
 
イマイチ話の合わない相手というのも存在するものだ。
話すのがツラければ話さなければよいのだが、そうはいかないこともある。
大人に限らず、子どもの世界でも、様々な人間関係の中で我々の世界は成り立っているのだ。
いろんなタイプの人と話さなければならない時があるのは、仕方がないのだろう。
そんな相手とのおしゃべりは、地獄の時間、になってしまうかもしれない。
 
決して相手がイヤな人、というわけではないけれど、話すと少し疲れてしまう。
いや、場合によってはひどく疲れてしまうことも否めない。
なぜかしら……
 
先方が自分の気を遣う相手だから、構え過ぎて勝手に自分が疲れてしまうケースも、あるにはある。
だが、そもそもの価値観が違うと、話を自然に続けるのが難しいのかもしれない。
テキトーに相槌を打つにも限界が来てしまう。
そして出来る事なら、自分にウソはつきたくない。
 
相手の話す内容が、実は自分には全く同意できないことだとしたら、割と困ったことになる。
 
例えば
『戦争はいけない』とか『万引きはいけない』とか
明らかに善悪の判断がつくような意見なら、同意もなにもないから問題ない。
 
これが
『タバコはよくない』とか『パチンコ等の賭け事はよくない』になると
確かに煙草の吸い過ぎやポイ捨ては、健康面やマナーの面で懸念材料になるだろうし、賭け事で身上をつぶすようであれば、それはもうハッキリ同意しやすいかもしれない。
 
だがあくまでも、個人の趣味の範囲で社会のルールを守ってのことならば、他人がとやかく言えるものでもないはずだ。と私は考えている。
 
同意を求められたら、条件付き同意となってしまう。
説明が面倒くさいが、うかつに同意するとウソになるので、悩ましい。
 
さらには
住まいが『マンション』か『戸建て』か、とか
洗濯するのは『朝』か『夜』か、とか
兄弟が『いるべき』か『いなくてよい』か、とか
結婚・離婚をするのが『いい』か『よくない』か、とか
タイ焼きを食べるなら『頭から』か『尻尾から』か、とか……
 
タイ焼きくらいなら大したことないのだろうが
こういったことの片方に、強く同意を求められると、悩ましいのを通り越して、本当に困ってしまう。
今どきは、ここまで極端な話は稀かもしれない。
でも想像してみれば、それぞれに選択する理由や好みがあることに対して、相手に強く同意を求めることは、令和の現代では、もはや暴力であるような気さえする。
 
 
同意はできない……
話していて非常に困る展開になった時、私はいつしか我流ではあるが
最強の相槌を生み出していた。
 
『そうですかぁ』
『そうなんですね』 そこから
『○○さんは、そうお考えなんですね』 と繋げていくのだ。
そうすると、さらに深堀して何故そうなのか聞いていける。
 
 
私より年上でも、年下でも、御自分に自信をもって、持論を話している相手を否定なんてできない。
私自身は、そんな意見もあるのだな、と聞くことはできる。
そして自分と違う意見は、いろんな意味で大いなる学びとなる。
 
でもそれに対して、その場しのぎに頷いてしまうと、今度は自分にウソをついてしまう。
『そうですね』
『わかります』 などは
その場をやり過ごすにはいいかもしれない。
そしてその相手が二度と会わない相手ならば、深く考えることもないだろう。
 
そうでないならば
相手は何かとご縁のある方ならば、自分にウソをついた関係を結んでいくのは、一見平和に見えても、とてつもなくリスキーである。
なぜなら、自分でも気づかずに、自らを痛めつけ続けないと取り繕えないからだ。
 
先方に『この人は自分に同意して話している』
と思わせるようなやり取りの中で、自分は相手に飲み込まれるが如く、訳が分からないうちに、自分軸を失ってどんどん病んでしまう。
そして、自分がウソをつかないといけなくなる相手に恨みすら持ってしまう。
 
それは違うだろう。
相手に対して、なんと不遜な、失礼極まりないことだ。
 
だったら
相手の意見に飲み込まれずとも、大きな学びをくれる相手に対して、しなやかに受け入れることはできないか……と、考えながら話しているうちに口にしていた相槌だった。
 
これなら
『貴方はそうお考えなんですね』と、あくまでも相手の意見として受け止めて話を進めて行ける。
 
使い初めの頃は、ちょっと無責任な感じがするかも、なんて不安になったこともあった。
今では、何も心配することなく使っている。
ちょっと考えが違うと思われる方と出会っても、会話の場面で、相手の気持ちも、自分の気持ちも、守れているように思う。
話す内容に困らず、相手を傷つけず、自分も傷つかず、相手を知ることができたらベストであると考えている。
だから今後も、我流だが最強の相槌で大事にしたいと思っている。
 
 
そういえば、近頃、思春期で全く価値観が変化した高校生息子との会話でも、私が口にするのは、ほとんどが我流の最強相槌いろいろである。
予期せずだが、相槌スキルを磨いておいたおかげで、割と息子とも会話ができている。
彼の考えの一端を知ることができるのは、とても興味深いのだ。
私にとって、これ以上の効能はないかもしれない。
 
 
 
 
***
 
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2023-07-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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