メディアグランプリ

執着を解き放したことで、わかったこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ちゃお(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「片付けの資格をせっかく取ったんだから……」
 
今思うとすごい執着だった。
 
お金と時間をかけて取った資格。
 
資格を取るまでと取ったあとの1年くらいは楽しかった。
でも、だんだんと「べき」「ねば」が増えてきた。
 
「ちゃんと片付けなくては」
「資格を持っているのにこんな状態ではダメ」
「掃除は毎日ちゃんとしなくては」
など家にいるのに、自分にダメ出しばかりしてなんだか落ち着かない。
いつもあれをしなきゃ、これをしなきゃと時間にも追われている。
 
自分の家なのに……なぜこんなにも気持ちが荒れるのか。
 
そんな日々が続いていると、だんだんと心も体も疲弊してくる。
 
朝起きるのが辛い。
寝ていても寝ている気分がしない。
片付けも全く楽しくない。
体が重い。
 
 
だから、何もやりたくなくなってくる。
それでも「ねば」「べき」の方が強くて、いやいや行動している自分がいた。
 
もちろんいやいややっているのだから効率も良くなく時間がかかる。
 
まさに負のスパイラル。
だんだんと周りの景色に色がなくなってくるような感覚に陥ってくる。
 
いけない!!
これでは自分がダメになってしまう。
 
そうわかってはいるものの、
何をどうしていいのかわからないまま
時が過ぎていく。
 
 
そんなある日、友人から
「楽しくないこと、やる必要なくない?辞めたら?、いや、辞めた方がいいよ。」
と言われた。
 
「辞める」
そんな言葉、私の選択肢の中にはなかった。
 
せっかく資格を取ったのだから、それに見合った行動を取らねば。
そればかり考えていた。
 
「辞める」
そんな思わぬ言葉に出会い、
ちょっと気持ちが動いたが、
それでもまだ
「せっかくお金と時間をかけて資格を取ったのに」
「この資格を持っていることで自分が今まで築き上げたものがあるのに」
という気持ちの方が強かった。
 
どれだけ執着していたのだろう。
 
それから数ヶ月経ち、
ぐずぐずしている私をみかねて、友人から追い打ちをかける言葉が。
「ちゃおさんのようにお母さんがつまらなそうに過ごしている姿を
子供からしたら未来に希望が持てなくなるよ。」と。
 
その言葉にはっと我に返る思いがした。
 
確かに、子供を見てもつまらなそうにしているように思える時がある。
昔はもっと楽しそうに色々なことをしていたのに。
それは私の影響なのか?
 
不安がよぎる。
その言葉が頭の中に残りながらもまたさらに数ヶ月の月日を過ごした。
 
執着とは本当に怖い。
「辞める」という決心がつかないのだから。
 
今から考えるとなぜもっと早く決断をしなかったのだろうと思うが。
その時の私にはなぜか決断ができなかった。
 
そんなある日、
自分の中で
「もう限界」
という声が聞こえた。
 
もう本当に無理。
このまま同じ生活していても何も楽しいことはない。
 
そう悟った。
 
そこでやっと「辞める」という決心がついたのだ。
 
 
決心をしたのはいいものの、
さらに行動に起こすには勇気がいるものだ。
 
所属している事務所「辞める」と伝えなければならない。
始めるのは簡単だが、辞めるのはかなりの勇気がいるものだ。
とはいえ、今はSNSが発達しているのでありがたい。
直接会っていう必要はない。
まずはメールで伝えればいいのだから。
 
何度も何度もメールを見返して、
「送信」ボタンを押す。
 
しばらくして返事がきた。
スムーズに退会。
 
なんだかあっけない感じがしたが、今はそんなものなのかもしれない。
 
辞めた後、もっと心残りがあるかと思いきや、
急に自分の目の前が開け解放感が体中を駆け巡る。
 
どれだけイヤイヤやっていたのだろう(苦笑)
しかも5年という年月を。
 
「これからは好きなことをしよう」
そう心に決めた。
 
けれども嫌なことばかりしていたからか自分の好きなことがすぐに思いつかないのだ。
 
私、何をしたかったんだろう。
 
いろいろ模索して
まず初めに取り掛かったのはTVのドラマ(笑)
 
自分が好きな女優さんがドラマに出ることを知ったのだ。
リアルタイムでは見れないけれど、今は後からTVerで見れると知る。
今さらながら。
早速、iPadにアプリをインストール。
家族が寝た後、ドキドキしながらこっそりみる。
子供の頃、親が寝静まった後にゲームをこっそりとやっているような感覚だ。
スリルもあって楽しい。
 
たかがTV。
けれども私にとっては、こんなにもワクワクドキドキするのだ。
あまりに楽し過ぎて、何度も繰り返し見てしまい、気づいたら夜中の3時。
子供の頃に戻った気分。
 
これを皮切りに、自分の楽しいと思うことをやってみることに。
 
次に手を出したのがマンガ。
子供が持っている「鬼滅の刃」を借りる。
夜の10時から読み始めたら、止まらなくなってしまった(苦笑)
気づいたら朝の6時半まで読み続け、全巻突破。
急いで洗濯して、ご飯の支度をして、夫と子供を送り出し自分も仕事に行く。
50近くにもなって……と思うものの、日中も興奮が冷めやらない。
仕事もそれなりに捗るのだから不思議なものだ。
 
そんなふうに身近なちょっとした楽しみを積み重ねていった。
 
 
そして思い出す。
「そういえば、昔、興味を持っていたコミュニケーションやコーチングの勉強をしてみよう」と。
 
楽しいことを始めると次々とやりたいことが湧き上がってくる。
 
「執着心」に囚われていた自分。
受け止め方によっては時間を無駄にしていたのかもしれない。
だが、その時間があったこそ、
「楽しいこと」が自分にとってどういうことだったのか身に沁みる。
 
そう何においても無駄はない。
 
自分が嫌いなことはなんなのか。
自分の好きなことはなんなのか。
 
はっきりしたことで、自分がやるべきことややりたいことがはっきりわかったのだ。
 
これからはもっと楽しいことをして、ワクワクドキドキしながら過ごそう。
未来は明るい!!
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2023-07-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事