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『【推しの子】』という名の『祭り』

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:吉良健一 (ライティング実践教室)
 
 
「うわっ、そうきたか」
 
深夜2時、出張先のホテルで私は電子書籍を読みながら、独り言をつぶやく。一度読んでいるので展開はわかっているはずなのに、思わず声がもれる。
 
読んでいるのは『【推しの子】』。今、テレビアニメ化もされて大人気のマンガだ。
 
簡単に言えば、アイドルや役者という立場から、芸能界の光を闇を描いている作品だ。
そんなマンガがなぜ、テレビアニメ化されるほど人気が出ているのだろうか。
 
 
私が【推しの子】を知ったのは、約1か月前の6月のこと。毎月参加している「課題本読書会」という、ライター・小説家でもある書店店主が、クリエイター目線で課題本の解説を行うイベントのことだった。課題本をあらかじめ読んで参加することでコンテンツを生み出すヒントが出てくることがおもしろい。
 
次回の7月23日の「課題本読書会」で、その『【推しの子】』が選ばれた。
 
7月1日。私は、通勤時間で読めるように『【推しの子】』を電子書籍で最新刊11巻までまとめ買いを行った。これでスマホで読むことができるのだ。
7月2日。全巻を読み終えた。
・・・・・・。
私はそもそも、読書のスピードが早い方ではないのだが、あっという間に全11巻を読み終えた。
 
具合の悪いことに、マンガはまだ週刊で連載されており、連載先のアプリで続きが読めるようになっていたのだ。当然、続きが気になる私はアプリで読み進める。
おもしろい。次はどうなるのか。
おもしろい。次はどうなるのか。
気づいた時には、毎週木曜日に更新される最新話を課金して読んでいた。
 
さらに、テレビアニメに飛びつく。全10話を3日で見通した。マンガで想像していた声、声優により生き生きと演じられていた。鳥肌が立つようなシーンがいくつもあるのだ。
 
テレビアニメの公式サイトが充実しており、原作者、作画の両マンガ家、主題歌を担当したアーティスト、演じられた声優が次々に登場してインタビューで語っていた。私はその膨大なYouTubeを1つずつ通勤時間のBGMにして、作品に対する理解を深めていった。
 
 
迎えた、7月23日の「課題本読書会」の場。私は登場人物の相関図と、感動の度合いを描いた感動曲線を準備して挑んだ。参加された人の数だけ意見、感想があり、なるほどと思わせる。ミステリー要素を解説もしてくれている。話が横道にそれる度に、わかるわかる。とうなづく。
私もオンラインで参加しながら、都度コメントを入れて参加した。
 
「全部が終結したら再び『【推しの子】』をやりましょう」
盛り上がりに盛り上がった課題本読書会は書店店主の言葉で締めくくられた。
 
 
『【推しの子】』に私はなぜ、ここまで熱狂したのだろうか。
 
それは、本作のテーマである「嘘」に大きな理由があるのだと思う。
一般的に嘘といえば、悪いものと考えられるが、本作ではそうではない。
「嘘はとびきりの愛なんだよ」
1話の中で、アイドルの登場人物がこのように肯定的に語っている。芸能界というつくりものの世界で、とびきりの嘘をつくのだ。
嘘は悪いものではない。むしろ、全力でつく嘘はその思いの強さから本当になるのだ。とびきりの愛を伝えようとする姿は嘘ではない。むしろその姿勢に人は動かされるのだと思う。
本作では芸能界というつくりものの世界の中で、アイドル、役者、YouTuber、映画監督、プロデューサー、演出家、脚本家、原作者などクリエイターの姿が丁寧に描かれている。嘘を全力で本当にしようとする人たちの集まりなのだ。
 
それはまるで、お祭りのようだ。
神様という存在は、昔からその地域で信じ続けられてきた存在だ。日本では、八百万の神(やおろずのかみ)、という言葉があるようにあらゆるものに神が宿ると考えられてきた。それだけ、人々が信じ続けてきた思いが募るのだ。信じ続ける思いは、祭りとなり、時に無病を、時に豊作を、時に健康を祈ることになるのだ。
信じる思いがあるからこそ、人々は熱狂するのではないだろうか。
 
私の7月はまさに『【推しの子】』という祭りに熱狂した1か月となった。
いまだにテレビアニメの主題歌が脳裏で流れ続ける私は、最新話が掲載される木曜日が楽しみでならない。
 
私の『祭り』はまだ終わらない。
 
 
 
 
***
 
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2023-08-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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