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『遺影』を撮ってもらおうと、秘めフォトに足を踏み入れた。

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*この記事は、「絶対麗度ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

絶対麗度ビューティー・レコーディング・ラボ

記事:misa(絶対麗度ライティング)
 
 
「遺影を撮ってもらおう」
そう思って秘めフォトへ初参加したのは半年前。
30 数年間の人生のなかで、自分的には人生最大級の悪いことが立て続けに起きていた。一生涯経験しなくていいような初体験の連続。どれもこれも、本を正せば全て私が悪いのだろう。いずれも、以前から「いつか起こるかもしれない」と、ぼんやり思っていたことだ。
だけど、いざ起こってみると耐えられない。原因は私。私のせいで嫌な思いをしている人が何人もいて、それでも私は「自分が悪いのだから私が我慢して変わろう」なんて思えない。嫌なものは嫌だ。できないことはできない。だけど、それではどうやら周りが迷惑を被ったり、不幸になったりするらしい。原因は私だ。
それならば、私が居なくなれば全て解決じゃないか。
 
元々、もう 10 年以上前から 40 歳~50 歳くらいで死にたいと思っていた。趣味もないし、彼氏も旦那もできるわけがないし作れない。一人でいつまでも長く生きているなんて耐えられない。ある程度の義務を果たしたら、 早々に人生を終えたい。人生100 年時代なんて勘弁してくれ。元々そんな考えだったのだ。
そこに耐えがたい問題が重なり、これ以上生きていたって楽しみも何もない。自分自身も辛いだけだし、こんなことならば前倒しで人生を終わらせてしまおう。
真剣にそう考えて、実際にそのための準備もしていた。
 
写真を撮られることが嫌いだった私。自撮りもどうにも盛れなかった。写真に写った自分を見ると、テンションが下がる。特に笑顔の写真。すごく不細工で嫌いだ。
だけど、とある人と撮る写真には、いつも本当に楽しそうに笑う、見たことのない自分が写っていた。そんな自分を見ては、 そこに写る自分に対して心の底から「よかったね」と声を掛けてあげたくなる。
 
だがしかし、そんな写真も、もう増やすことができなくなってしまった。
早めに離れなければいけない相手であることなのはわかっていたが、いよいよその時が来てしまった。
最後に、また新たに「見たことのない自分」を見てみたい。今の私を遺したい。
 
そういえば、 以前インスタの広告で、 写真を撮ってくれるサービスを保存しておいたはずだ。私には縁がないと思ったけれど、どうにも気になって、また思い出したときにアクセスできるように保存しておいたはずだ。
あった! やっぱり保存しておいたんだった! それが秘めフォトだった。
 
私は自分の身体に自信がない。太っても何故か鎖骨から肋骨にかけては肉がつかず、 胸は貧乳どころか無乳だし、 肋骨が浮き出ていて自分でも引いてしまう。
それなのに下半身はどっしりしているし、 脚は短い。 無乳のくせに乳首は出ている。どうにも映えない身体だ。
このサービスも、どうせ若くてインスタで自分の顔の投稿ばかりしているような可愛いキラキラ女子ばかり参加しているんだろう。私なんかが行ったら場違いで浮きまくるんだろう。怖くて緊張するけど、まぁいいか。だってもう死ぬんだし。
そんなことを思いながら初参加した。
 
ここ数年は特に、人生を勝ち負けで考えていた。
私はこの数年間、ずっと勝ちたくて勝ちたくて、だけど、私には到底理解のできない理由でずっと負けていた。
私の方が、あの子の方が、常にそんなことを考えていた。
ルッキズムも持っていて、たとえば体の大きな女芸人の結婚のニュースなんかを聞くと、 「この人でも結婚できるのに、何で私は彼氏すらできないんだ」と思っていた。 見た目も能力も自分に自信なんてないくせに、 身近な人に対してもそんなことをしょっちゅう思っていた。
 
それがだ。とても衝撃的だった。
そんな私が、 初参加した秘めフォトで 『どんな女性もみんな魅力的で綺麗なんだ』と、心の底からそう思えた。
心が揺さぶられる。感動ってこういうことなんだ。あまりのことに、涙を抑えるのが大変だった。
ものすごく失礼なのは承知の上だが、素直に書こう。
そこには、普段の私では絶対に可愛い・綺麗と思わないであろう、私の好みにハマらない方もいた。だけど、全員が本当に綺麗だった。
 
参加者同士で自然と褒め合う空間。それもすごく新鮮で刺激的だった。
自己肯定感なんて皆無の私だが、そこは自己肯定感爆上がり空間だった。
 
撮影データを見る前から、 また参加したい、 私もみんなのように自然といろいろな表情で撮ってもらえるようになって、見たことのない自分をさらに発見していきたい。そんな思いが湧いてきた。
それと同時に、遺影のつもりで撮ってもらったのに困る!これでは生きたくなってしまうじゃないか! という、怒りにも似たジレンマも感じていた。
 
半年間のレコーディングに申し込みをして、半年後に自信をつけて変わっていたい。でも私はもう死ぬって決めたんだ。まぁいいか。仮にあと1回しか参加せずに死んだとしても、この金額を払う価値は充分にある。
そう思って、結局、半年間のレコーディングを申し込んだ。
 
2024年1月。半年間のレコーディングの最終月。
私は、そこからさらに半年間の絶対麗度に申し込みをしていた。
(本当は一年間にしたかったし、半年後にはさらに延長していそうな気がしている)
今でもまだ、 一般的な寿命まで生きたいとは全くもって思わないが、 〇月に死のうとか、そういう気持ちは消えた。
 
ルッキズムや、勝ち負けで考えてしまうところはまだまだある。
『どんな女性もみんな魅力的で綺麗』 そう思えるのは、 まだ秘めフォトの空間くらいだ。だけど、その空間では本心でそう思っている。
1月にはいろいろ変わっているはずだった。体型も、頑張っても変えられない部分も多いが、 自分なりに納得のいくボディラインを作り上げて、 表情の良い写真を撮ってもらって。離れなければいけない人とも離れて。
だけど、 残念ながら体重は増え、 秘めフォト撮影時にはちょうど病む出来事も重なり、そこに写る自分は、自分的にはとてもイマイチだった。
離れるべき相手とも、結局まだ離れることができず依存が残っている。
その他もいろいろ整えたかったが、 全く整わずに、 絶対麗度のグループにもなかなか追いつけず、今も焦ってライティングをしている。
私の目指す 『絶対麗度』 も定まらない。 セッティングシートはまだ提出できない。
他の参加者のライティングやセッティングシートを見ては、自分のコンプレックスに改めて気付かされて苦しくなったり、みんなの決意に感動したりして泣けてきて、自分のことが進まない。挙句の果てには、これは私は参加してはいけなかったのではないか、なんて思いも出てきたりする。
 
全然ダメじゃないか。何も変わっていないじゃないか。
だけど、表現はできないけれど、確実に変わってきている部分もあるのだ。それは自分の心で感じている。
まだまだダメなところばかり。2024年1月、こんなはずじゃなかった。
だけど、 私は変わるんだ。 そのために秘めフォトレコーディングや絶対麗度に申し込んだんだ。
おそらく、私が変われるのにはものすごく時間を要する。
本当は、 絶対麗度の目標にも、 それこそ十数年ぶりの彼氏を作って最高に幸せに過ごすだとか、そんな目標を掲げたい。
でも、この感じだとどうにも難しそうだ。
 
私が離れるべきとしている相手から、何度も「何でそんなに自信がないのか」と言われたことがある。
まずは、その相手から離れられるようになるための自信をつけていきたい。
それを少しずつ養うための、ここからの半年間にしたいと思う。
今までずっと、自分はこうだから・ああだからと、幸せになんかなれないし、幸せになる資格もないと決め込んでいた。
今までになかった、幸せになるための自信を少しずつつけるんだ。
そして今度こそ、半年後には自分史上最高の写真を撮ってもらうんだ。
 
まだまだ絶対麗度グループに追いつく自信すらない。
でも大丈夫。きっと大丈夫。私には、三浦さんや松下さん、その他絶対麗度参加者のみなさんがいる。 “人生を変える書店”がついている。
 
それに、もう既に、半年、また半年と人生のリミットを延ばして、人生を変えられてしまったのだから。
 
 

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この記事は、天狼院書店の「絶対麗度ライティング」にご参加の方が書いたものです。

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2024-02-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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