帰宅後どう過ごす？
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記事：小島大輔（ライティング・ゼミ4月コース）
職場から帰宅後、もっとメリハリのある生活ができないものか？
1年前にふと、そう思った。長時間、職場で拘束された反動からか、自由に使える時間が多い帰宅後は、ダラダラとテレビを観たり、スマートフォンでネットサーフィンをしたりで生活にハリが無かった。特にネットサーフィンは、気づけばいつのまにか2時間過ぎていたことなんてザラだった。では、そんなに時間を使って情報収集して、なにか自分にとってプラスになったかというと、そうでもない。色々なサイトにアクセスしすぎてどんな情報を見たか覚えていないことも多い。これでは時間を捨てているようなものだ。私は現在、一人暮らで、発破をかけてくれる人がいない。ダラけたいと思えばすぐに、いつまでもダラけられる。これではいけないと思った。
そこで帰宅後、有意義な時間を過ごすために何ができるかを考えてみた。特に隙間時間を有効に使いたかった。なぜなら、隙間時間があるとすぐにスマートフォンでネットサーフィンして無駄な時間を過ごすからだ。そこで思いついたのが部屋の掃除だ。元々、私は掃除が苦手である。さすがにゴミ屋敷にはなっていないが、普段から散らかっている。毎月の家賃などの振替票、景品等でもらったエコバッグ、旅先でもらった施設のパンフレットなどが散乱していた。これまでは不要なものを気が向いたときに一気に処分していた。だから今後は、毎日、隙間時間を掃除に充てることにした。
帰宅後の隙間時間で真っ先に思い浮かんだのは風呂の湯を湯船に入れている時間だ。風呂の湯が入れ終わるまで20分程度空く。部屋が散らかっているのでこの20分間を掃除に充てることにした。掃除の基本は処分だ。とにかくムダなもの、かさばるものをなくす。特に家賃などの振替明細がほぼ毎月、紙で送られてきてすぐに溜まってしまう。なんとなく今後見返すことがあるかもしれないと思い、これらをファイルに入れて保管していた。これまで2年間分のものを保管しているため、ファイルがパンパンに膨れ上がり、ついにはファイルに入りきらなくなった。そのため、最近は棚の上に放りっぱなしだった。新しいファイルを買おうと思ったが、モノを移動しただけでは、今後もモノが増えて散らかるので根本的な解決にならない。もう見返すこともないだろう。だから振替票の類は一度見たらすぐに処分すること、そして20分内でできるところまで掃除しようと決めた。何でもそうだが、一度に大きくやるよりも、少しでもいいから毎日コツコツやった方が効果は出やすいと今では思っている。その方が継続しやすいだろう。
部屋にシュレッダーが長らく眠っていたので引っ張り出し、個人情報が書かれているものや数年前に入手したものなど、不要な紙類をシュレッダーにかけていった。最初は、捨てるのは勿体ないのでは、捨てた後に必要になったらどうしよう、など不安な気持ちになったが、そういうものに限って二度と見ることはない。躊躇しているからいつまでたっても捨てられないのだと思い、勢いに任せて処分していった。そうしたらあっという間に45Lのゴミ袋がシュレッダーのカスで一杯になった。これを見ると、いままでムダに溜め続けていたのだなと実感できる。エコバッグもムダに多くあったが、1個あれば十分と思い、残りは処分した。おかげで、散らかっていた場所がすっきりしてきた。
床も汚かったので併せて掃除することにした。特にベッド下は埃がすぐ溜まる。だから床拭きと掃除機掛けを毎日することにした。
時間を有効活用するうえで気を付けていることは極力、座らないことだ。一度座ってしまったら、次にすべきことをするのが億劫になったり眠くなったりするからだ。立ち続けて、テキパキやる。食事の時間まで立って動き続ける。これを意識して日々、今日まで取り組んでいる。
当初は部屋が散らかっていたので20分ではあまり効果が見られなかったが、毎日続けていくうちに、今はだいぶきれいになってきた。部屋がきれいになってくると気分がすっきりしてくる。
もう一つ、帰宅後にやっていることは運動だ。風呂の湯が入れ終わり、掃除が落ち着いた後、すぐに風呂には入らず運動している。せっかく風呂に入るのなら、一汗かいてからの方がより気持ちいいと思ったからだ。また、運動するとストレスの軽減にも役立つ。ストレスを解消するには少し息が切れる程度でもよいので運動するのがお薦めと、とある本に書いてあった。
そこで、もっとスリムな体型になりたいという思いもあり、ランニングを1年前に始めた。
当初は20分走るだけで息が上がってギブアップしていたが、続けていくうちに徐々に走る距離、時間を伸ばしていくことができた。ランニングのために専用のシューズや腕時計も購入した。特に時計は走行距離や消費カロリーなど結果が記録されるので、続けるモチベーションにもなる。ランニングを続けていくうちにマラソン大会に出場したくなり、今年3月に地元のハーフマラソンに出場した。タイムは遅かったが何とか完走できた。
1年前に、帰宅後いかに上手く時間を使うかを考えたのをきっかけに、自分なりに充実した生活ができている。せっかくの貴重な自由時間なので、ムダに過ごさないよう、これからもできる範囲でプラスになることをたくさんやっていきたい。
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