チーム天狼院

【女優がいる書店】天狼院の書店員さんの中に女優がいるって聞いたんですけど本当ですか?《女優デイズ》


 

『女優デイズ』本山由乃

5月某日朝、彼女の姿は天狼院にあった。
届いている雑誌を仕分け、何冊も抱えながら本棚に収めていく。
彼女は書店員であった。
開店前の作業に追われながら、窓際でPCに向かいながら頭をフルスロットルで回転させている店主をほんの少し気にかける。
彼女がまだ学生だった頃からの付き合いであるが、この天狼院店主は知れば知るほど不可解な人物であった。
あ、そうだ!いいこと思いついた!
この言葉を何回彼の口から聞いたか知れない。
その度に思いつきは現実となって行く。この天狼院書店も、そのひとつ。
いつその言葉が出るか、彼女は密かに楽しみにしていた。その不可解さに巻き込まれたい、飛び込みたいと思っているのだ。
天狼院は面白い。
彼女にとってこの書店は、自らを鼓舞するために必要な場所だった。
店主に感化され回転速度を上げた脳みそをもって、勤務時間終了とともに彼女は変化するのである。

天狼院書店を出た彼女が凛とした足取りで向かった先は、とあるマンションの一室であった。
おはようございます、の挨拶のあと、彼女はさらに変身を遂げる。
彼女の発する言葉たちが、空に物語を紡ぐ。

彼女は女優であった。
末日の本番に向けての稽古である。台本の言葉たちは彼女の手によって意味を持ち、深まっていく。
彼女の活躍の場は舞台だけではない。
映像での彼女はヴィーナスであった。
夜天狼院と称して彼女の出演作品の上映会を天狼院書店て行なったことがある。
その時会場にいた方々には言い過ぎでは無いと解っていただけるはずだ。
彼女はヴィーナスであった。
自らの身体全てを魅せること、それが女優の仕事であると彼女は考えている。
それは惜しむことなく。
全ては芝居のために、そう彼女は心掛けている。

稽古を終えた彼女が向かったのはと都内某カフェ。
テーブルについた彼女が開いたのはノートPCである。
そしてWordを開くと、女優から一転して作家になった。
劇団ロオル、それが彼女の劇団の名前だ。
彼女の劇団、というのは文字通りの意味であり、彼女が主宰しているのだ。
様々な顔を使い分ける彼女はまさに天性の女優であろう。
10代の頃から芝居の道を目指し進んできた。
仕事としてギャランティを貰えるようになったのは10代後半。それから数年、今がまさに勝負時なのだ。
そして彼女は一つの可能性を見据えている。

劇団天狼院の成功。

彼女がマネージャー兼演技指導を担当する劇団天狼院。
書店が作る劇団は、書店員であり女優である彼女がまず携わらずして誰がやるのか、誰にもやらせたくないと彼女は思った。
この負けん気も、芸能の世界で生き抜くには必要なものなのだ。
彼女は決意する。
劇団天狼院を成功させよう、と。
それは、芸能活動がうまく行かずくさくさしていた頃に喝を入れ、現実を見つめさせてくれた天狼院店主三浦への恩返しなのかもしれない。

女優として、彼女は更に大きく歩み出す。
その姿を近くで見守っていて欲しい。
彼女がはばたく姿はもうすぐかもしれない。

彼女ーーー女優本山由乃は天狼院に居る。

 

と、いうわけで!どうも本山です!先月より働かせていただいております!
何卒今後ともよろしくお願いします!

私がマネージャーをつとめる「劇団天狼院」の企画会議が5月24日(土)の夜にあります!

ぜひ、おこしくださいね!

素人の方も、お初の方も、ファンの方も大歓迎です!

一緒に、本気で面白い演劇を作りましょう。

 

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2014-05-21 | Posted in チーム天狼院, 記事

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