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チーム天狼院

天狼院一の夢追いスタッフが本気で選ぶ、心をスッと軽くしてくれた「ばあちゃんじいちゃん本」


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:田中望美(チーム天狼院)

私は根っからのおばあちゃんっ子です。
ばあちゃんが大好き。
それは幼い頃からずっと。

幼稚園の頃、ばあちゃんが血圧が高く、体に機械をつけていたのを見たことがあります。それを見た私は、それが何かわからないものだから、ばあちゃんがもうすぐ死んじゃうと思い、号泣しました。ばあちゃんや母が大丈夫よとなだめるにも関わらず、大好きなばあちゃんがいなくなってしまうということが怖くて、嫌で嫌で仕方なくて泣き止まず、二人を困らせたのを憶えています。

他にも、いつもばあちゃんの家に行くと、帰りたくなくて、ばあちゃん家に泊まりたいと駄々をこねていました。私が異常なほどばあちゃん家に泊まりたいとせがむので、次の日に幼稚園があるというのに、帰らせたい母が折れるということが幾度もありました。

なぜばあちゃんのことがこんなに好きなのか、自分でもよくわかりません。

ばあちゃんの作る料理が大好きだし、
ばあちゃんの作る縫い物が好きだし、
ばあちゃんがお小遣いをくれるのも嬉しかったし、
何より、ばあちゃんと色んなことを話すのが好きだった。

ばあちゃんの家で、ばあちゃん家独特の匂いをかぎながら、
目を合わせると、とても安心する目尻にシワの寄った瞳を見て、ゆったりとした時間をともに過ごす。ばあちゃんとともに過ごすその時間が、私にとって冒険のようにワクワクして、湯船のように優しく温かいものでした。
だから私は、ばあちゃんの全てが大好きなのです。

そういえば、ばあちゃんの元気のないところを私は見たことがありません。
あなたはありますか?
いつも私が、ばあちゃん家へ行くと、とびきりの笑顔と愛情たっぷりのおもてなしで出迎えてくれます。私はそれを見ると、「あ~ばあちゃん家に来た~」と感じます。多分私にとって、ばあちゃん家は心のオアシスのような場所なのです。

けれど私は俗にいうばあちゃんっ子ではないと思っています。ちょっと違うのです。
なぜなら、自分のばあちゃんだけではなく、他人のばあちゃんのこともとても大好きで、尊敬できるから。

ばあちゃんやじいちゃんという生き物は、大きな愛で人生がまだ何十年か残っていて、これからもっと色んな荒波に揉まれるであろう私たちのような人間を希望の道へと導き、時には命までも救ってくれると私は思っています。それはこのあと紹介させていただく、じいちゃんとばあちゃんの本に出会い、何度も救われたから。

私は、多分、天狼院のスタッフ一夢を追っています。私の夢は物書きミュージカル女優。舞台に立つことと、文章を書くことで食べていきたいのです。だから、そんな私の毎日は、レッスン、天狼院書店のバイト、レッスン、たまにオーディションや舞台。そしてレッスンバイト。毎週こうやって記事を書き続けるのも、物書きとして食べていけるようになるためです。
他のスタッフにもそれぞれこうなりたい、ああなりたいという素晴らしい夢はあると思うのですが、ちゃんと現実を見て、地に足をつけた上で掲げているので、実現可能性が高い。私のようにフワッとしていない。だから、夢というよりも、近い未来という感じで、イメージが鮮明にできます。なので私が、とても突拍子もないことを言っているように見えて、夢を追ってる感が強いのだと思います。ただでさえ、舞台の世界は厳しく狭き門だというのに。
だからスタッフ一、自分の人生に悔しさや敗北感、不安や迷いを強く感じてしまうのかもしれません。
そんな情緒不安定な私の心を支えてくれたのが、ばあちゃんじいちゃんが残してくれた本でした。

でも、そんなふうに感じるのは、私だけではないはず。きっと誰もがそんな感情を抱いたことはあるのでは。実際、スタッフと夜な夜な話すのは、そういった自分の人生のこれからのこと。気がつけば人生相談になっていたということも少なくありません。
サラリーマンも、お母さんもお父さんも、先生も、女子高生もフリーターもニートも、お金持ちも、ホームレスも、自分は普通だと持っている人も。
みんなみんな少なからず、自分の人生を嘆くことがあるのです。

なので、今まで私のことを支えてくれた本をご紹介させていただきたいと思います。
本気で救われた! と思うものだけを選びましたので、ぜひに。

 

1.夢を選択させてくれたばあちゃん
私が、好きなことをやっていこうか、それとも、ほどほどに幸せになれる道を選ぼうか迷っていたときのことです。この本にやられました(笑)この本を読んだことで、自分の人生全てが自分の責任になり、リスクは付きものになってしまいました。がばいばあちゃんの『本当の幸せは目の前にある』『がばいばあちゃんの勇気が湧く50の言葉』です。この本の言葉とエピソードに、私は背中を押されました。がばいばあちゃんの孫の島田洋七さんは、お笑い芸人。がばいばあちゃんは、お笑い芸人を目指すことを相談しにきた洋七さんにこういうのです。

「死ぬまで夢をもて! どうせならでっかい夢をもて! その夢が叶わなくても。しょせん夢だから」

旦那さんを早くに亡くし、女手一つで子どもたちを養わなければならなかったがばいばあちゃん。経済的にも肉体的にも、精神的にもつらい状況だったはずなのに、この本には、どんなことにも賢く逞しく生きてきたがばいばあちゃんの知恵とたくましさとユーモアさが描かれています。もしかしたら、がばいばあちゃんはどんな状況でも夢を描き続け、夢を描ける喜びを知ったのかもしれませんね。

2.偉い人ほど謙虚なのだと気づかせてくれたじいちゃん
私はとても傲慢で欲張りな人間です。いつだって自分が一番幸せでいたいと願うし、もっともっとと求めてしまう。それを優しく気づかせてくれたのもこのおじいちゃんだし、もしそういう立場になりたければ、その時の心構えは、このおじいちゃんのようにしていきたいと思えました。

このおじいちゃんの名は、ホセ・ムヒカ。
世界で最も乏しい大統領と言われていたおじいちゃんです。殆どの国の大統領は、その国基準で考えれば裕福な生活をしています。そして、私のような一般人が大統領と会話をするなんてことありません。用事もなければ、会うこともない。テレビの中で議論しているというだけ。批判され、大変そうだなあと思うだけの赤の他人。私たちが暮らす国のために働いてくれているというのに、です。でも、どうしても大統領を身近に感じられないし、感謝したいとも思えない。
けれど、ホセ・ムヒカじいちゃんは違います。みんなから「ぺぺ」と愛称で呼ばれ、一般人と同じかそれ以下の生活水準で暮らしていて、もっと言えば普通にそのへんの食堂で出会うこともあるそうです。もし、たくさん努力して自分のなりたいステージまで上がれた時、私は、ホセ・ムヒカじいちゃんのように愛され尊敬され、謙虚な人間でいたい。まだまだそんな人間には程遠いけれど、讃えられるのにはちゃんとした理由があるのですね。『ホセ・ムヒカの言葉』読んでみてください。

3.人は100歳になっても仕事ができると教えてくれたばあちゃん
吉沢久子ばあちゃんは、99歳。執筆の仕事をしながら、一人でほとんど誰にも迷惑をかけずに(頼るのとは別です)、暮らしています。
その暮らしぶりは、とてもかっこいい。99歳、普通なら寝たきりで介護が必要な人が多いはずなのに、色んな工夫をこらし、なるべく自分で何事もやろうと工夫されています。それでもできないことは無理をせず受け入れて、気持ちよく人に頼る。
かっこよさとは、さっぱりと欲張らず、毎日を味わうように生きているところ。誰かに依存した様子もなく、けれど、思いやりの心をもっている。
そんな風に生きてきたからこそ、人間関係もよく、仕事もこの歳まで続けられたのだと思います。私も100歳になって仕事を趣味にできるようなユニークな人になりたい。普通のおばあちゃんがやってるんだもん、私もできるはず。そんな風に思わせてくれる本でした。

4.心に折り合いをつけてうまいことやる習慣
これはさすが! 精神科医の中村恒子おばあちゃん。恒子おばあちゃんも久子おばあちゃん同様、89歳の今でも週5勤務で長く働き続けています。
私がタイトルでつけたスッと心を軽くしてくれたのも、このおばあちゃんのおかげ。ついつい気張りすぎていた私の心を、いとも簡単に緩めてほぐして、綺麗にまとめてくれました。
「あ~、考えすぎてたな」
「このことはそこまで考えなくても解決できそう」
「もっと真剣に考えることは考えて、そうでもないものはもっと気軽にやってしまってもいいのかも」
「おお、そう考えたら心が軽くなってきたし、眉間にシワを寄せて懸命に考えていたときより、逆にもっとうまくいきそうな予感がしてきた!!」

そんな風に思えます。頑張るときと頑張らない時の心のバランスってとっても大事だなと思いました。難しいけれど、夢追い人はついつい肩に力を入れすぎて頑張りすぎて自滅ちゃいますからね。折り合いをつけるって、とても大事なことなのだと思います。

もしかしたら、こんな風に人生を達観して見られるようになるのは、じいちゃんとばあちゃんくらい人生経験を経なければ無理なことかもしれません。だから、未熟な私たちは自分の人生にアップアップして当然で、今の自分の人生に満足できないのは、ある意味当然のこと。必死になって生きることは、悪いことではないと思うのです。むしろ、人として成長していくためにはとても大切なことかもしれません。だって、ばあちゃんやじいちゃんだって、若い頃は私たちのように、たくさん失敗して、それでも挑戦して、一喜一憂しながらやってきたはず。だからこそ、じいちゃんばあちゃんの歳になって、人生の中の素晴らしい財産をそっと、私たちに語り継いでもらえる。

だから、申し訳ないのだけれど、この本を読んだからといって、生きていく中での苦しみ悲しみ、辛いことが無くなるわけではありません。苦しいことや悲しいことは、経験していくべきものだとじいちゃんばあちゃんも言っています。けれど、

こんなに頑張っているのに、この先の私の人生どうなってしまうのだろう……
私の人生は、なんてつまらないのだろう……
あの人は幸せそうでいいな……
っていうか、人生ってなんだよ、幸せってなんだよ……
どうしたらいいんだよ!

そう思い悩んでしまう私のような人間にとっては、先の長い人生で心折れそうになった時、十二分の薬になります。寂しくて辛くなったその時、一瞬だけでも、心が癒され、さっぱりした気持ちになれればいいのではないでしょうか。人生には数え切れないほど、憂鬱な気分になる時がある。その度に、どうにかして私たちはそれを乗り越えていかなければならない。その壁を乗り越えたり、回避したり、作り変えたりして、何とか進んでいく。
幾度とない、そんな困難を経験してきたばあちゃんとじいちゃんだからこそ、私たちの心を理解した上で、その先の道を照らしてくれるのです。
自分と同じような経験をし、同じような思いをしてきた人に「分かってもらえる」ということ自体で、人はとても、安心します。そしてその人が、暖かく、無理せずに進んで行きなさいと包み込むように言ってくれると、肩の荷が降りたようにスッキリとして、また頑張っていこうと思えるのです。

なんだか、人生に疲れた。
誰か私のことを分かってくれ。

そんな風に感じた時に、私の心を救ってくれたばあちゃんじいちゃんの本。
それらがきっと、あなたの心をも、スッと軽くしてくれるはず。

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