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メディアグランプリ

2度目のPDCAで、何が変わったのか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:赤木 広紀(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「今までかかっていた時間はいったい何だったんだ……」
 
ビジネスパーソンなら、職場で一度は耳にしたことがあるだろう「PDCA」。
Plan・Do・Check・Actの頭文字を取った言葉で、計画を立て、実行し、振り返って、改善策を考え、また実行する。このサイクルを回す。昔からある業務効率化の手法だ。
 
サラリーマン時代、当然のごとく会社で教えられ、実践するように指導された。が、僕はこのPDCAがあまり好きではなかった。いや、正直に言おう。嫌いだった。
 
PDCAをちゃんとやれば仕事が回る。それはよく分かっている。
だが、上から監視され、早く早くと急かされているようで息苦しかった。
 
会社を辞めたと同時に、PDCAの呪縛からも解き放たれた。
「あぁ、これでようやく自由になれる」そんな気分だった。
 
独立してからは、手帳やグーグルカレンダー、それにToDoListだけで仕事も回っていたので、正直、PDCAは必要なかった。
 
だが、その大嫌いだったPDCAに、なぜ、もう一度取り組むことになったのか?
 
キッカケはシンプル。
やることが増えてきたからだ。
 
「もっと時間を有効に使わないと、さすがにマズいぞ」
 
参考になる本はないかと「タイムマネジメント」や「時間管理」というキーワードで検索する。
 
上位表示された中に、「自分を劇的に成長させる! PDCAノート(岡村拓郎著)」という本があった。それが今から2か月前のこと。
 
「PDCAを回せる人だけが自分を変えられる」
「1日5分の新習慣!」
「1冊のノートで、行動、思考、結果が飛躍的に改善する」
 
表紙のキャッチーな言葉につられて、思わずクリック。
 
本が届いてから知ったが、このPDCAノートは普段使っているB5ではなく、一回り大きいA4ノートを推奨していた。
 
「A4ノートか~ 大きいし、持ち運びがめんどくさそうだな~ でも1日5分で有効に時間が使えるのなら……」
 
と、あまり気乗りしなかったが、まあ一冊だけなら。と、文房具屋でA4ノートを購入。
 
家に帰ってノートを開き、左右のページの真ん中に縦線を一本ずつ引く。
これでPDCAを書くための縦に4分割されたスペースが完成。
 
詳細は割愛するが、本の説明通りのやり方で素直に書いてみた。
 
そうしたら……
 
「確かにこれを回すと、成果が出るわ~」
 
たった1日で、このPDCAノートの虜になってしまったのだ。
 
結果、PDCAノートを書き始めてわずか1週間の間に、先延ばしにしていた仕事が3つも片付き、時間があればやろうと思っていたことも2つ、スタートすることができた。
 
PDCAを書くだけで、自分でもビックリするほど行動が変わってしまったのだ。
 
なぜ、そんなことが起きたのか?
 
僕なりの解釈だが、
 
① 一日の空き時間
② 実際の作業時間
③ 気づきやアイデア
④ 改善策
 
この4つが「見える化」できたからだと考える。
 
たったこれだけのことで行動が変わった。シンプル、あまりにもシンプル。
 
ここで、一つ疑問が浮かぶ。
 
じゃあ、なぜ「たったこれだけのこと」が今までできなかったのか?
 
PDCAのやり方を知らなかったわけではない。
当然だ。サラリーマン時代に叩き込まれていたのだから。
 
だけど「見える化」してしまうと、せっかく自由に時間を使えるようになったのに、またサラリーマンの頃のように、時間に追われ、急き立てられるのではないか……
 
そう、それが怖くて「見える化」できなかったのだ。
この怖さが、PDCAを無意識のうちに遠ざけていたのだ。
 
だが、実際はどうだったのか?
 
幸いなことに、PDCAを回しても、時間に追われ、急き立てられたりはしなかった。
怖れていたようなことは起きなかった。
 
むしろ、僕のほうから時間を積極的に追いかけている。そんな気持ちに変わっていた。
 
PDCAを回すようになったからといって、計画したことが全部できない日もある。
いや、全部できる日なんてめったにない。
 
ただ、これまでは、計画した通りにいかなくなると「もう、どうでもいいや」と、そのあとの時間の使い方がボロボロになることも多かった。
 
いいテンポで中盤まで投げていたピッチャーが、ホームランを一本打たれたことで、そのあとガタガタに崩れる。そんな感じだ。
 
だが、PDCAをノートに書き始めてから、大崩れすることが明らかに減った。
 
計画通りにいかなくなっても「じゃあ、次はどうしようか?」と、すぐに修正する。
先発ピッチャーで9回完投するというプランは崩れても、中継ぎ陣がなんとか立て直す。
 
そうすると、一日が終わるときには、それなりに前に進んでいるのが「見える化」されるので、「明日は、これをやろう」と、前向きな気持ちで次の日を迎えることができる。
 
とは言え、「見える化」するのは、ある意味、怖いことかもしれない。
 
「今までかかっていた時間はいったい何だったんだ……」
 
そう、「見える化」することで、いかに自分が時間をムダにしてきたか、もっと価値あることができたのにそれをしなかったか。ということに気づいてしまうかもしれない。
 
実際、そんな自分に気づいたときは、やはりショックだった。
 
けれども……
 
そのショックは、注射のように一瞬で終わった。
一瞬の痛みのあと、目が醒めたように世界が晴れやかに見えた。
 
「PDCAを回せる人だけが自分を変えられる」
 
あの本に書かれていたことは、嘘ではなかったのだ。
 
 
 
 
***
 
 
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2019-07-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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