『カンブリア宮殿』ミスターミニット トップ店舗は年商1億7千万円/靴修理トップの秘密《READING LIFE EXTRA》
ミスターミニットと言われても、ピンと来ませんでした。
けれども、青いあの看板と小さな店舗を映像で観て、ああ、あの、と合点がいきました。
確かに、都内ではとてもよく見かけます。池袋にも、いけふくろう像の本当に目と鼻の先にあります。いつも、若い女性が列をしていて、何だろうと思っていたのですが、そういうことだったんですね。
靴の修理に、そんな需要があるとは思いませんでした。
ミスターミニットは、靴修理のトップシェアで、年商67億円。
年間320万人が利用するそうです。
本来ならば、デッドスペースにしかならないような場所に、行列ができてしまう。
一番売る渋谷の東急東横店では、年商、実に1億7千万円。
そもそも、「商品はお客様が持ってきてくれる」から、在庫を置くスペースはいりません。それに、作業スペースは60cmあればいいとのことだったので、店舗は3〜5坪で十分だと言います。
また、手際がよく回転数が高いので、坪単価も高くなります。
トップの技術者になってくると、年収は1000万円を越えると言います。
ミスターミニットが業績を上げている背景には、「21世紀になって、大切な物を少しでも長く使いたいと思う方が増えてきている」ということがあるようです。すなわち、それまでの「大量消費大量廃棄」の悪しき循環が、終わりを迎えようとしているのかも知れませんね。
そう考えると、時代の潮流に合わせたビジネスが、これからも勃興してくるのではないかと思います。
「俺のフレンチ」の企業もそうでしたが、どうやら、今、注目すべきキーワードは「回転率」のようです。
天狼院書店も、そこのところを重視していきたいと思います。
天狼院も小さな坪数でしか展開する予定はありませんので、いかに回転させるかが重要になります。
そのためには、お客様に満足してもらえるサービスを提供する必要がありますよね。
お客様の満足のために、何ができるのか、改めて考えて行こうと思います。
《メモ》
渋谷の東急東横店年商1億7000万円。
1957年ベルギーのブリュッセル。
2006、MBO。
現在全国289店舗。
中西勉社長。
3坪〜5坪。街角のデッドスペースでも出店できる。在庫を置くスペースがいらない。メインの商品は客が持ってくる靴だから。
1坪の奇跡にも通じる。
1cmでも無駄にしたくない。
日本でサービスを初めて40年。売上が縮小していた。大手の小売店からヘッドハンティングされたのが、中西。業績が回復傾向。
浅草にお直し総本山。職人がいる。
トレーニングセンター。
昨日までの素人を靴直しのプロにしたてる。
学歴不問の出世システム。
技術だけではなく接客が重視される。靴修理は入って1週間後。
1000万円を超える人が何人もいる。
出店させたい物件の目の前を通る「靴」をカウントする。
乗り継ぎ駅は「足が速い」。立ち止まる確率が低くなる。
楽リペ
佐川急便と組んで。インターネットで集客。佐川急便が壊れた靴をあずかってきて、佐川急便の配送センター内で直してしまう。
自分の靴を直せると思えば、いい靴を買おうという気にもなる。靴業界の驚異にはならない。