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私は女の子が好きだ。《ちぃ日記》


私は女の子が好きだ画像

 

私は女の子が好きだ。

断っておくが私はレズではない。

恋愛対象は男以外受け付けないし、付き合っている人ももちろん男だ。それでも女の子が好きなのだ。どういうことかよくわからない人たちもいるだろう。つまり、女の子という生き物の姿かたちが好きなのだ。あのくびれからお尻にかけてのふっくらとした曲線美、華奢な肩幅、筋肉ではない柔らかな感触の脚。男にはないこれらのパーツからそこはかとない「エロ」を感じて、どうしようもなく惹かれてしまう。

 

いつから好きだったのかはもう思い出せない。

気づいたらそうした女の子の魅力に夢中になっていた。しかし今のこのご時世、女の子がそうしたエロい話をすると往々にして眉をひそめられてしまう。そして中高と共学の学校で過ごした私の周りに、この趣味をわかってくれる友人はいなかった。そうして変態チックなこの趣味をさらけ出すことなく、私はこの歳まで育った。

しかし、口に出さずとも趣味というものはちょっとしたところから漏れてしまうようだ。私の趣味が漏れていると気づいたきっかけはケータイのカバーだった。

 

「何そのカバー」

 

ケータイのカバーを変えてからというもの、時に興味津々に、時に苦笑混じりに、そう聞かれることがとても多くなった。カバーといっても、無地の白いカバーに店で一目惚れしたステッカーを貼っただけの自作のカバーである。

 

どうやら問題はそのステッカーらしい。

 

ステッカーは、女の子が、自分の膝くらいの高さの穴を前かがみになって覗いているところを後ろからとらえた構図だ。だが、その後ろからの構図に私の趣味をくすぐる絶妙な「チラリズム」が存在していた。まず、履いているのは膝上ギリギリで丈が長めのスカート。そのスカートを抑えもせずにかがんでいるものだから、見えそうなのである。何が、と書くのは野暮な気がしてならないのでご想像にお任せしたい。しかし、今書いたようにスカートは割と長い。普通なら中が見えそうになることなどない長さだ。それなのに、かがんでいると見えそうになっている。そこにときめきを感じてしまう。短いスカートから見えそうになっている場合はときめかない。なぜなら見えて当たり前だと思ってしまうからだ。普段絶対に見えないはずのものが見えそうになっていて、なおかつギリギリ見えないという構図にとてつもなくそそられる。

そして、最高に私の心をとらえたのは、その見えそうで見えないスカートの中からのぞく女の子の「脚」である。私は女の子が好きなのと同時に、女の子限定で「脚フェチ」だ。太い脚は論外であり、細いことは大前提。だが、ただ細ければ良いというものではない。細すぎて木の棒のような脚はむしろ見ていて不安になるので嫌だ。ほどよく肉がつき、そしてほどよく引き締まっている。そして一番重要なのは、バランスである。細くてなおかつ長い脚。三次元でうまくたとえられれば良いのだが、未だに私の理想の脚には出会っていないため良い説明ができない。とにかくこのステッカーの女の子は、ほどよい肉付きの細い脚がこれまた見えそうなギリギリのラインまで見えていて、私にとってすばらしく眼福である。

いかにこのステッカーを気に入っているかを説明するためにこの話を力説すると、大概大きくうなずき共感を示すのはなぜか男である。そして必ずこう言われる。

 

「言っていることは本当によくわかるよ。でもそれは男目線だ。なんで女の子である君がその魅力をわかるのだろう」

 

そんなこと私に言われてもわかるわけがない。私はただ自分の趣味について語っているだけなのだから。つい最近、ある人からはこんなことを言われてしまった。

 

「実は中に小さなおじさんがいて、君の体を操縦しているんじゃないのか」

 

なんだか自分でもそんな気がしてきたので、そこは褒め言葉として素直に受け取っておいた。

「女の子が好き」だとか「エロは正義だ」などと言うと、「なぜ君みたいな女の子が」といった目で見られる。ここ数年開き直って、この変態チックな趣味を公言するようになってからというもの、そういった反応に出会うことが多い。

 

女の子がエロを語ってはいけないのか。

チラリズムにときめいてはおかしいのか。

女の子限定の「脚フェチ」ではダメなのか。

 

私はこの趣味をおかしいとは思わないし、むしろなぜときめいているのに黙っていられたのか、過去の自分が不思議で仕方ない。たとえ共感を得られなくともこの趣味は変わらず私の中にあるだろうし、この先もずっと女の子という生き物の姿かたちを好きでいると思う。もし叶うなら、女の子がエロを公然と語ったときに眉をひそめられるような今の風潮が変わってくれたら、と考える。男がエロを語っても受け皿があるというのに、どうして女の子にはその受け皿が用意されていないのだろう。趣味なんて人それぞれだし、ましてやエロは性別に関係なく好きな人は好きなものだ。現に私は好きだ。最近では周りにこの趣味を快く受け入れてくれる人が多くて嬉しい限りである。私のケータイのカバーを見て、もしくは私の趣味の話を聞いてドン引きしない人が増えてくれればなあと切に願っている。

 

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2015-04-21 | Posted in 未分類

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