『カンブリア宮殿』100年企業ロートここ十年で売上倍増《READING LIFE EXTRA》
「はらたいらさんに全部!」の『クイズダービー』を覚えておられる方なら、きっと、あのCMも覚えているはずです。
「ロート、ロート、ロート♪ ロート、ロート、ロート♪ ロート製薬♪」
1899年というから、もう、創業してから100年以上が経過しているということになります。
堂々たる100年企業。
胃薬と目薬、買収したメンソレータムの三本柱で手堅い経営をしてきたロート製薬ですが、創業家4代目の山田邦雄社長が、600億円だった年商を、ここ10年で1200億円にまで伸ばしています。
新興企業ではなく、老舗企業が、です。
経営の秘訣は、一言でいえば、「フラット」。
序列や階層を、できるだけ廃しました。
それを具現したのが、広々としたワンフロアの東京本社です。
序列をなくし、横のつながりが強固になり、席が決まっていないので、社内で毎日、思いがけない出会いがあり、それは予測不可能なアイデアの融合が起こる可能性が高いということでもあります。
福利厚生面もしっかりしていて、社食はもちろんのこと、マッサージ師までいるという。
徹底して、社員が働きやすい会社に、ロートはなっているんですね。
ワンフロア、序列を排除、福利厚生をあつくする。
一見、今では当たり前のように思えますが、実際にこれを実践しようとすると、様々な障壁が立ちはだかるはずです。これを突破するには、緻密な戦略と、それ以上に、熱い覚悟が必要なのだろうと思います。
さて、今、まさに準備を進めている天狼院書店。
ここは徹底して、働く人が働きやすい場にしようと考えています。
才能のある人に来てもらって、そんな人々が伸び伸びと働いてくれれば、お客様に高い価値を提供することができるようになり、天狼院は必ず、強固になります。
そういう会社(もの)に、私はなりたい。