NHK朝ドラ『あまちゃん』を観よう!《READING LIFE EXTRA》
僕の故郷は、東北の小さな町でございます。
そこには、元町、新町と名のつく商店街があって、スポーツ用品を買うのならタカトクで、本を買うなら朝野堂で、CDを買うならキングで、家電製品を買うならタカゲンと、まあ、そんな感じで決まっておりました。
そして、文房具はどこで買うかといえば、春洋堂か、あるいは宮藤紙屋でした。
ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、その宮藤紙屋こそが、大人気脚本家宮藤官九郎さんのご実家でございます。
最近は行ったことはありませんが、きっと今も宮藤官九郎さんのお母様が店をやっているのではないかと思います。
僕が上京した当時、血気盛んだったころは、「宮藤官九郎なにするものぞ!」と言っていたものです。
なにせ、小さな町のことです。もうすでに宮藤官九郎さんによって、掲げるところがないくらいに大きな錦をデカデカと掲げられていたので、僕が錦を掲げるスペースはもはやなく、宮藤さんの錦を押しのけるには相当に頑張らなければこれはいかんな、と思っていたからです。
ところが、上京してもう15年も越えてくると、「なにするものぞ!」は単純に「すごいなー」となってくるのでございます。
そして、今では「宮藤官九郎さんにドラマにしてもらえるような本を作ろう!」と企むようにさえなったのでございます。(実際に、今、ドラマ化を念頭にしている本を仕込ませて頂いております!スペシャルな作者と編集者の方と組んでいるので、それは夢ではないと思います)
例によって、前振りが長くなってしまいましたが、本題でございます。
宮藤官九郎さんが脚本を書いているNHKの朝ドラ『あまちゃん』がとてつもなく面白いのです。
おそらく、岩手県の久慈市辺りをモデルにしていて、今の段階ではあの東日本大震災の前の話なのですが、後々にはそれも絡んでくるのではないかと思います。
何がいいって、主人公の秋を演じている能年玲奈さんが凄まじくいい!(「のうねん」と読むらしいです)
この方には、スター性がございます。もちろん、綺麗なんですが、そればかりではなく、光り輝くオーラがございます。
順調に育ってくれれば、きっと、数十年に1度レベルのタレントに化けるのではないかと思います。
少なくとも、綾瀬はるかさんや長澤まさみさんレベルにはなるのではと。
その能年玲奈さんは、あまさんを演じているんです。海に潜るあまさんですね。
「じぇ、じぇ、じぇ!」
と、驚く表情がよくて、舌足らずな方言もまたいい。
朝ドラを観ることなんて、ほとんどなかったのですが、今では毎日録画して観ております。
皆様も、ぜひ、ご覧くださいませ。