チーム天狼院

ド素人からプロカメラマンなった私が写真を変えるために意識した3つのこと。《スタッフ山中のつぶやき》


記事:山中菜摘(チーム天狼院)

こんにちは。天狼院書店スタッフ及びカメラマンの山中です。
天狼院書店で働く傍、カメラマンとして個人で写真のお仕事もさせていただいてます。
雑誌やWebを中心に個人のプロフィール撮影やお店のメニュー、通販の商品まで様々撮影しています。

しかし、実は元々カメラマン志望だったという訳では全くなく
カメラの学校通っていた訳でも、スタジオのカメラマンとして長年下積みをしていた訳でもない、ドがつくほどの素人でした

「天狼院フォト部」というカメラのイベントを企画運営して勉強させていただいているうちに、知識や実践的な技術を学ぶ中で、
徐々にお仕事を受けさせていただけるようになりました。

カメラを始めたのは大学生の頃で
友達といく旅行にぜひ持っていきたい! 
そしてどうせ持っていくならば良いカメラがいい! 
というありきたりな理由で一眼レフカメラを購入しました。

特に最初からプロ機を買ったという訳でもなく、本体もレンズも価格コムで一番評判のいいやつを、自分の予算内で選んで分割払いで購入しました。

また、カメラを買って才能が開花!カメラの申し子として天才的に素敵な写真が撮影できた!

……という訳でもなく。

最初のことはカメラにお任せ、フルオートモードに頼りっきりでした。

しかし、それを続けていくと

暗がりではシャッターが切れない
日によっては、人の肌の色が信じられないオレンジ色になる
挙げ句の果てにはなぜかピントが合わない

という問題がしばしば発生。

その頃はあぁきっと故障だわ。
とカメラ屋さんに修理に出したことさえありました。(今思えば単純に自分のカメラの設定ミスなのですが)
なぜ撮れないのか、自分の思い通りに撮影するためにはどうしたらいいのか。

基本がわかっていないから、全く応用がきかず、
カメラの設定も仕組みも全く分からずで、正直ちんぷんかんぷんでした。

あともう少しカメラについて知識があれば撮影できそうなのに……!
という歯痒い日々が長く続きましたが。

試行錯誤しながら、自分が1番の生徒となって本屋の写真教室天狼院フォト部の講座をいくつも企画していきました。

そして、カメラがわかるようになってくると、
嘘のように撮影できる写真が変わっていいきました。
何より、写真を撮ることも、その瞬間を見つけにいくこともさらにさらに楽しくなっていったのです。

6年たった今ではカメラも4台目となり。プロカメラマンとしてとして基礎講座持たせてもらえるまでになっています。

カメラが使いこなせなくてなかなか歯痒い思いをしている皆さんにぜひこの楽しさを知って欲しい!


という訳で今回は恥を忍んでカメラを始めた時の写真と今の写真を見比べつつ、私が6年間かけて写真を変えるために意識した3つのポイントを紹介していきます!

ド素人からプロカメラマンなった私が写真を変えるために意識した3つのこと

その①その時々に合わせてカメラを設定する

はい、これ当たり前。と思いますよね? でもオートモードに慣れてしまうとカメラを設定するという第一歩からもう訳がわからん訳です。
普段はいいけれど、旅先で素敵な夜景を撮影したいとき、
オートモードだった私はこんな有様でした。

Before

*マンハッタンの素敵な夜景
*ブロードウェイの煌びやかな光

シャッターが切れない!!!!
この時F値とシャッタースピードとiso感度さえわかっていれば……と悔やまれますが、
ちゃんと設定がわかるようになってからはこんな撮影ができるように。

After

台湾にて
台湾にて

そのシチュエーションに合わせたカメラの設定ができるようになれば今まで諦めていた風景も写真に残せるようになりました。

ド素人からプロカメラマンなった私が写真を変えるために意識した3つのこと

その②ちゃんと撮れているかその場で確認する

はい、これも当たり前。と思いますよね? でもカメラ任せにしていると、いざ大きな画面で、落ち着いて振り返って見たときに信じられない写り方をしている時があったりするのです。あれ? これベストショットだと思ってたのに……と振り返ると公開するのも躊躇ってしまうような失敗をしている写真が私にも数え切れないほどありました。

Before

ブレブレ
レンズに絶対水滴ついてたー
ピント……
暗くて何ソフトだったか思い出せない

後悔しないように、しっかりその場で撮り切ることが大切。

After

良い光が来るまで待機
一番綺麗に見えるアングルを探す
止まるまで待つ
美味しい瞬間を逃さない

ド素人からプロカメラマンなった私が写真を変えるために意識した3つのこと

その③何を撮りたかったのかを明確にする

あ!と何か思う瞬間があってシャッターを切ることはよくありますが、今まではただその事実だけを記録するように撮影していました。いわゆる記録写真。

Before

渦潮の瞬間?
森のざわめき?
おそらくきな粉アイス


しかし、なぜその瞬間に心が動いたのか思い出せるように写真を撮ることを意識すると、自然とピントや色味がを変化させられるようになりました。

After

赤が印象的だった花
葉の光
遠くを見つめるまなざし
光の反射とシルエット

いやー、比較してみると自分でもビックりするくらい写真が変わってますね。笑

思い返してみれば、最初の頃はなんとなく知っている知識を、きちんと理解せず、どうにかなるだろうと行き当たりばったりな撮影ばかりしていたように思います。

基礎をしっかりと学ぶ

これが私の写真を変えた大きなターニングポイントだったように思います。
カメラの設定や機材など、その場で悩むことがなくなってから、撮影に集中できるようになり、意識して写真を撮れるようになりました。

あとはもう、技術となるように撮ってとって撮るのみです。

でもやはり、6年間の月日を経て思うのは、最初からちゃんと基礎を知っておけば6年もかからなかったんじゃない?????ということ。

カメラとはどういう仕組みなのかというところから、この機材は何のために必要なのか。f値とは? シャッタースピードとは? iso感度って何? などともっと早くから素直に基礎を学んでいたならば、
もっと撮影に行く機会も増えただろうし、もっともっと早くから写真がさらに楽しくなっていたはず。

撮りたい瞬間に出会ったときに

あぁ、カメラの知識があればよかった。

そんな後悔する回数も少なかったはずなのです。

そんな反省を活かして、カメラと写真の基礎を今一度学べるゼミが12月から始まります。
撮りたい瞬間に撮りたい写真を撮るために。
皆さんと一緒に写真をカメラをさらにさらに楽しめる日を楽しみにしています。

■カメラマンプロフィール
山中 菜摘(Natsumi Yamanaka)
カメラマン。 天狼院書店スタッフ。横浜市生まれ。全国7店舗に拡大中の次世代型書店『天狼院書店』にて、店舗責任者、メディア広報、企画編集業務を担当。天狼院フォト部マネージャーとして初期5名だったグループを5年で累計参加人数2,800名様以上のコミュニティに成長させる。現在は講師としても活躍中。雑誌『READING LIFE』カメラマン。天狼院書店で働く傍ら、WEB、雑誌を始めとしたカメラマンとしても活動中。

❏写真提供履歴:文藝春秋『週刊文春』/マガジンハウス『&premium』/自遊人/月刊京都 /Oz magazine /朝日新聞出版『Kyoto guide 24H 和風カワイイ京都。』/読売新聞/TOKYO METORO NEWS/株式会社SUNTORY/JINRO 眞露株式会社 ほか

❏特徴
10代〜70代まで、幅広い年代のポートレート写真を手がけることが多い。男性は渋くかっこよく、女性はナチュラルに美しく撮影することに定評がある。フォトイベント企画運営の経験から撮影スポット、モデル手配などのディレクションも可能。Photoshop、Lightroomのレタッチも手がける。

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2020-10-17 | Posted in チーム天狼院, チーム天狼院, 記事

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