ある6人家族
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記者:ひまわり(ライティング・ゼミ集中コース)
突然ですが、あなたにある6人家族を紹介したい。
大黒柱を担うのは昭和というよりも昭和時代臭がプンプンする「ザ・俺が基準だ! 」と存在感を放つ、厳格な頑固親父。誰もこのお父さんに逆らうことができない。
そんなお父さんの意思を尊重し、生活が乱れることがないようルールを取り決め、上手いこと子育てをするお母さん。
この時点でお母さんがものすごく大変そうな気がするが…
続いておふたりの子供たちを紹介しよう。
おふたりには、性別年齢不詳の子供が4人いる。
順に紹介しよう。
1番目は、厳格な家庭の影響を受け警察官として働いている。
2番目は、商業に特化した大学に進学している。
3番目は、家族の中で一番の平和主義。
4番目は、弁護士になりたいと夢をもっている。
あなたの周りにこんな家族やクセが強そうな人たちはいるだろうか?
子どもたちの性別や年齢が不詳な時点で、少し不気味に感じる。
しかし、この6人家族はあなたが日本にいる以上必ずあなたに付きまとう。
当たり前のようにあなたと一緒にいる。
当たり前。
とは、誰もがそうあるべきだと思うことです。
例えば、人に暴力をふるってはいけません。
人の物をとってはいけません。
何故でしょう?
考えたことはありますか?
あなたの行い全てが、当たり前に正しいことをできていますか?
人の当たり前は、環境や関わる人によって変わってしまうことがあります。
しかし、この6人家族の性格、考え方はほぼ変わることがありません。
なぜならばこの6人は日本の基準となっている六法の特徴を私なりに擬人化させたものだからです。
お父さんは、日本国憲法。
お母さんは、民法。
子どもたちは、上から順に刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法を例えたものです。
これらを総称して六法と呼びますが、このように書かれているととても難しくとっつきにくい印象を持ってしまいます。
冒頭で紹介したお父さんですが
大黒柱を担うのは昭和時代臭がプンプンする「ザ・俺が基準だ! 」と存在感を放つ、厳格な頑固親父。誰もこのお父さんに逆らうことができない。
と書きましたが、
憲法は、日本の基準イコール大黒柱であり、昭和22年5月3日に施行(昭和臭)され、憲法に反する法律をつくることは全て無効となる(誰も逆らうことができない)という性質をもっています。
このように見てみると少しだけ難しそうに感じていた憲法もなんだか身近に感じませんか?
悪いことしなければ捕まることはないでしょ?
別に勉強しなくても知らなくても生きていける。
と思ったそこのあなた!
もう一度聞きます。
あなたの行い全てが、当たり前に正しいことをできていますか?
知らずに法に触れる行為をしている場合もあります。
スーパーの袋にお金がかかるようになり、どうせまた同じ店に買い物に来るからと、お会計が終わった買い物と一緒に店の買い物カゴを持って帰る行為や正当な理由なく野球のバットを車に入れておく行為、ばかやあほというだけで罪になる場合もあります。
ほかにも調べれば普段やってしまっている抵触行為があるかもしれません。
そんな法律しらない!
と言っても許されることではないのです。
だからと言って、憲法や法律は私たちを苦しめるために存在しているわけではありません。
ある一定のルールを守ったうえで、みんなが幸せに暮らせるようにと国民のために定められたものです。
六法を知っているということは、自分を守ることができます。
ひどいことを言われて苦しい思いをしている人はいませんか?
悲しい思いをしている人はいませんか?
みんな平等に幸せになる権利が与えられています。
六法はあなたの身近にいる家族です。
厳格なお父さんですが、あなたの幸せを守るために存在しています。
正当な理由なく車の中にバットを入れていた行為がどんな罪になるのか。
自分を守る法律ってどんな法律なのか。
気になった方はぜひ、六法を手にとって欲しいと思います。
そして六法という家族を味方につけて、ルールを守ったうえで楽しい人生を送ってほしいと思います。
しかし、書店で売られている六法はとても分厚くとても文章を読むだけでは理解できるような書き方がされていません。
そこでおすすめするのか、弘文堂さんから出版されている山崎聡一郎さんの「こども六法」
です。
子供にもわかりやすく書かれており、簡単に六法を学ぶことができます。
しかし、こども六法はこども向けのため商法は入っていませんので悪しからず。
***
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