朝一の音楽で人生が変わった話
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか？賞を取れるのか？プロも通うのか？〜
記事：池田義国（ライティング・ライブ東京会場）
みなさんの日頃の口ぐせは何ですか？
仕事がうまく行かない時、ピンチの時、もう無理かもって思った時、どんな言葉を自分にかけていますか？
「意識してこういう言葉をかけよう！」
って思ってる人は、ごく少数なのかなと思う。
僕自身も、つい最近までは意識してなかった。
それがあるきっかけで、口ぐせを意識し始め、そのおかげで、物事がうまく行くようになった。
どんな経緯で意識し始めたのか、そしてどんな効果があったのか、これからお話しします。
そもそも僕自身はネガティブな性格。
口ではポジティブな発言をするけど、頭の中はネガティブな思考で一杯だ。
それがよく現れていたのが、仕事でミスをした時だった。
例えば、順調にいけば余裕を持って時間通りに終わる仕事があったとする。
しかし、ミスをしてしまい、時間に間に合うかどうか微妙になってしまった。
「ギリギリ間に合うはず！」
と思って上司には時間通り進んでいると報告。
しかしその後、
「間に合わないんじゃないか？」
という考えが頭の中を巡り始める。
時間が経つにつれて、その考えが頭の中を支配し、結局時間に間に合わず怒られる。
そんなパターンがよくあった。
また、苦手な業務もあり、
「その仕事、もっと早く終わらせられるから」
とよく上司に言われていた。
でも、なかなか早くこなせなかったことから、
「本当にそんなに早く終わらせられんの？」
「どうせ無理なこと言ってんじゃないの？」
と、否定的に考えることが多かった。
そんな時にある本を読んだ。
『うつヌケ』（田中圭一著）という本だ。
鬱になりそうだったわけではないけど、こういう本は好きでたまに読んでいた。
そして、その本に載っていた鬱を抜けるための方法に興味を持った。
それはアファメーションという方法。
朝目覚めたときに、「自分をほめる言葉」を唱えるというもの。
著者の方は、それを3週間続けたところ、気持ちが明るくなり、気付くと無意識に新しいことを始めるようになったのだそう。
また、朝というのがポイントで、まだ意識がはっきりしていない時に唱えることで、潜在意識にスッと言葉が入り込むという。
それを読んだ僕は思った。
「うつじゃなくても、良い言葉を朝聞くことで、気持ちが前向きになるんじゃないか」
と考えて、朝唱えようとした。
だがその瞬間、ある苦い記憶を思い出した。
以前も言葉を唱えようとしたことがあったのだ。
その時は、朝起きて唱えても眠くなってしまって、まともに唱えられなかった。
唱えてても全く面白くなかった。
だから全然続かなかった。
「自分で言葉を考えて唱えるのはダメだ」
そう思って、どうやって楽しく言葉を頭に入れられるようにするか考えた。
その時に、ある経営者の話を思い出した。
その経営者の方も、以前うつになったことがあった。
うつを抜けられたのは、あることがきっかけになったと言っていた。
それが音楽だった。
その人は、自分の好きな音楽を紙に手書きすることで、
「自分と似たような人がいる」
と感じて、心が軽くなったと言っていた。
「それだ！」
音楽なら聴いてて楽しい。
しかも、朝から音楽でノリノリになれれば、起きるのも苦にならないかもしれない。
そう考えて、早速その日にSpotifyを契約。
自分の好きな歌手や、元気が出る詞が書かれた曲を探し始めた。
そして、アラームに音楽をセットして、起きた瞬間に曲が流れるようにした。
それを始めて2～3日経った頃、早速ちょっと嬉しい効果が出てきた。
日中に、ふと思い出したら音楽が出てくるようになったのだ。
それからもっと効果を高めようと思って、歌詞も覚えるようにした。
すると、音楽とともに、自然と歌詞を口ずさむようになったのだ。
今までは、カラオケでしか歌詞をちゃんと歌ったことがなかった自分にはスゴいことだった。
それからも良い歌詞を探しては、音楽を聴き続け、
「不可能なんかない」
「一歩一歩進んでいけ」
「何回倒れても負けない」
そんな曲ばかり聴いていた。
そうして1ヶ月ぐらい経つと、頭の中はポジティブな言葉で埋め尽くされるようになっていた。
仕事でちょっと苦しいことがあっても歌を思い出して、口ずさむようになった。
今までだったら、仕事でミスしたらネガティブな考えが頭を支配していたけど、歌が大部分を占めるようになった。
そして、徐々に仕事が早く終わるようにもなっていった。
今までは、
「そんなに早く終わらせるの無理だろ」
と思っていた仕事も、遅れることがかなり減った。
しかも、今までたいてい時間通りに終わらせられるような得意な仕事も、さらに早く終わらせられるようになった。
午前中にはある程度仕事を終わらせて、午後はのんびりと仕事をするぐらいの余裕ができた。
もちろん、自分が成長したからというのも、早く終わらせられるようになった理由の一つだと思う。
でも、個人的には、歌の効果がものすごいあったと思っている。
なぜなら、苦しかったりピンチの時に、ネガティブな思考をするのとポジティブな思考をするのとでは、結果が全然変わると感じたから。
ネガティブな思考をすれば、どんどん物事のネガティブな部分にばかりフォーカスしてしまう。
一方、ポジティブに考えれば、ポジティブな面を見つけるようになる。
「不可能」と思えば「できない」理由を見つけ出す。
「可能」と思えば「できる」理由を探し出す。
もちろん、なんでもポジティブに見れば良いということではない。
でも、ネガティブにばかり物事を捉える癖がある人には、ぜひ朝一の良い音楽を聴くことをオススメしたい。
＊＊＊
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