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姿勢改善はタイムマシンに乗るようなもの

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:いとうけんご(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
「あなたの姿勢は良いですか?悪いですか?」
 
そんな質問に、すぐさま「いいです!」「悪いです!」と即答できますか?
人の姿勢や容姿には割と気づくことが多いが、自分の姿勢や容姿には無頓着な人が多いのではないだろうか。
 
私は仕事で、姿勢測定分析のシステム開発販売をしていた。
そして老若男女、膨大な人数の人々を測定し、傾向やデータを集め分析してわかった事は。
 
普段から姿勢を気にしている人なんて、ほとんどいない!
 
生活していて「あっ、自分猫背になっている!」「首がスマホ首になっている!」
などと、いちいち気にしている人など見たことがない。
ずっと鏡張りの部屋にいる訳でもないので、自然な自分の姿をまじまじ見る機会もない。
 
そう、自分の姿を見るときは、鏡に向かって「ちゃんと」している時か、写真を撮られる「ちゃんと」した時ぐらい。でも、それは普段の自分の姿勢ではない。
 
データを見ると、バレリーナやモデルさん、美姿勢エクササイズの先生などは別だが、一般の方以外にも、運動を習慣にしているプロアスリートやジムトレーナー、身体の事や姿勢に詳しい整骨院や整形外科の先生でさえも、正しい理想の姿勢の方は希だったのだ。
 
一度、女子プロゴルファーの方の姿勢を測定した時、どうも身体が歪んでいて評価が悪く出てしまう。見た目の立ち姿やスタイルは良いように見えるのだが、不思議に思って詳しく分析すると、毎日のように同じ方向に同じ体勢でスイングするせいで、身体が傾き捻れていたのだ。分析結果は今後のバランス改善に役立つと仰っていた。
 
そうした姿勢測定を終えた方が、必ずおっしゃる質問は、
「どうして姿勢が悪くなるの?」「どうしたら良くなるの?」
ほぼ、この2点。
 
私は、医者でもないし整骨院の先生でもないので、診断や治療なんてできません。
人間の身体は、ものすごく複雑な構造をしていて、専門的な知識と仕組みがわからないと、素人ではなかなか診断治療とまではいかない。
 
しかし、よくある2つの質問には答えられます。
なぜなら、それには診断や治療ではなく、日常の意識に答えがあるから。
 
「どうして姿勢が悪くなるの?」の質問の答えは簡単!
 
答えは、『クセが原因』
 
思い当たりませんか? 座るとき脚を組んでいる。荷物をいつも同じ肩に掛けている。肘をつく。1日の内スマホやパソコンを見ている時間が多い。立っているとき休めの姿勢になっている。
 
これが姿勢を悪くする、典型的なクセ。
無意識の内にやってしまうのが、このよくあるクセの厄介なところ。
 
では質問2の、「どうしたら良くなるの?」の答えは。
 
これも簡単! 『このクセを治す』もしくは『しないように意識する』
これだけで、姿勢は改善していくのだ。
 
かく言う私も、姿勢が良いのか。と問われると、恥ずかしながら良くはない。平均点的に身体が傾き歪んでいる。肩こり腰痛にも悩まされる事も多い。今まで偉そうに講釈を垂れておきながら、何だと思われるかもしれないが、正直何十年も意識せずにやってきたクセである。なかなか治すのは難しい。
 
姿勢が悪いのは、骨が歪んで曲がってきていると勘違いしている人が多い。
骨の病気以外で、通常姿勢が悪くなる原因は筋肉の使い方と負担にあると言われている。
前出のクセも、この筋肉の偏った使い方を続けていることの現れなのだ。
 
筋肉を意識することは、筋肉トレーニングやマッサージ施術を受けないと、普通の人は意識できない。でも、クセなら意識でなんとかなる。あっと気がついたとき意識してやめればいいし、していたなら背伸びや、ちょっとした体操でストレッチすればいい。
 
姿勢が悪いのは負担がかかっている筋肉の仕業。
そう思って、私もクセをやめる意識とストレッチは心掛けている。
 
原因不明の身体の不調は「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という。
医者に行ってもレントゲンでも原因がわからない、なんとなくの痛みやコリや体調の悪さ。
 
人間が生まれて初めて立った赤ちゃんの頃は、絶妙に身体のバランスを保ち、どの筋肉にも過剰な負担を掛けずに自然に2足で直立している、全く不定愁訴のない身体だった。
それが年月を経て歳を重ねていくと、様々な身体のクセが現れて、筋肉が凝ったり固まったりして、頭痛や肩こりや腰痛……、とガタがくるようになってしまった。
 
子供の頃は元気いっぱい走って遊んで、コリとか痛みとかとは縁の無い身体だったのに。
その後、長年愛用してきた身体は、年月と共に色々なところに年期が入ってきた。
 
大人になって、よく思うこと。
 
「あ〜、あの頃に戻りたいなぁ」
 
もちろん、あの頃に戻ってやり直したい。あの頃に戻って若返りたい。
そんなことは不可能である。タイムマシンでも無い限り。
 
でも、姿勢を改善するということは、即ち「あの頃の身体に戻す」ということなのだ。
身体を使う悪いクセを意識して治して、筋肉を緩めることは、タイムマシンを操縦することに等しいのだ。
 
今日から、いや、今すぐ手を伸ばし背筋を伸ばしてみよう!
タイムマシンにお一人様ご搭乗です。
 
 
 
 
***
 
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2021-12-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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