メディアグランプリ

恵方巻つくりは、リアルおままごと?!


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記事:街あゆみ(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
「絶対! 一本食べる~!!!」
 
始めて我が家で恵方巻を作ったときの、長女の発言です。
当時、5歳の幼稚園児だった長女。
「本当に、恵方巻一本食べられるの? どう考えても多いでしょう?」
と、伝えてはみましたが……
本人がどうしてもと言うので、食べさせてみました。
結果は……完食!
 
なぜって?
 
「節分の夜に、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら、無言で恵方巻を一本食べきると、願いがかなう」
 
そんな話を聞いていた長女は、無言で一心に食べていました。
どんな願い事をしたかは、ひ・み・つ! 教えてくれません。
 
 
大阪発祥の風習と言われている恵方巻。ここ10~15年くらいで、全国的に? 少なくとも埼玉では広まったようですね。12月上旬から、あちこちのスーパーで「恵方巻のご予約、始めました!」のポスターが貼られていますから。
我が家では、20年ほど前から、毎年作って食べています。
夫は埼玉県出身、私は北海道出身なので、もともと恵方巻の習慣はありません。さいたまコープの宅配で「恵方巻セット」を注文し、初めて作りました。セットと言っても、恵方巻の芯になる海鮮などが、細長く切ってあるだけです。ネギトロ、厚焼玉子、イカ、まぐろ、サーモン、エビ、トビッコなどが入っていました。
 
恵方巻の作り方は、簡単です。
4人前で、3合のお米をすし飯モードで硬めに炊きます。すし酢は、お酢大さじ5、砂糖大さじ3、塩小さじ3/2を混ぜます。そのすし酢を、炊き立てのご飯に混ぜ、すし飯をつくります。
巻きすの上に、全型の海苔を置き、海苔の半分から2/3くらいまで、薄くすし飯をのせます。恵方巻の芯になる具材をのせて、手前から巻きすごとぎゅっと抑えるように巻いて、完成! 簡単です。
 
恵方巻の芯になるような海鮮を販売しているスーパーもありますが、恵方巻自体を売った方がもうかるからか、あまり見かけません。埼玉で探した経験では、さいたまコープかマミーマートでは販売していました。お刺身の具を3等分くらいに切っても良いです。
 
この恵方巻は、長女が幼稚園の時から作っています。
なんでもやりたがる長女は、もちろん、幼稚園から自分の分は、自分で巻いていました。多少ご飯や具がはみ出したってかまいません。自分で食べるのですから。そして、大きな恵方巻を1本丸ごと無言で食べます。願い事が叶うと信じて、完食! とっても幸せそうに食べて満足していました。
3月生まれの次女も、たぶん、離乳食が始まって、1歳11か月、2歳の直前からは作っていたと思います。次女に巻きすをさわらせ、私がサポートしつつです。
下の子は、上の子がやっていると、やりたがるといいますか……自分もできると信じています。面白いですね。実際、やらせてみると難なくできてしまうこともあるので、決めつけはいけません。
 
 
子ども達には、小さい頃から遊び感覚で、家事や料理を手伝ってもらっていました。
つかまり立ちができるようになると、キッチンに椅子を置いて、子どもを立たせ、一緒に食器洗い。子どもは、スプーンなどを持たせ水をかけると、喜んで水遊び。そのすきに、ササッと食器を洗えます。
2歳ころには、だいたい言っていることはわかるようになるので、テーブルにまな板と果物ナイフを置いて、細長く切った人参や大根などを、切ってもらいます。お味噌汁やカレーなどの具ですから、どんな形でもかまいません。私は、横で野菜の皮をむいたり、切ったりできます。
洗濯物を干すときは、ドアノブに角ハンガーをかけて、子どもに干してもらいます。洗濯バサミで、よいしょ、よいしょ、と一生懸命洗濯物を挟んでいる姿は、とっても可愛らしい。アンバランスになって傾いたって、平気です。そのうち乾きますから。
 
 
恵方巻もその延長です。
お手伝いなのか……おままごとなのか……
しいて言えば、「リアルおままごと」でしょうか。
 
恵方巻は、年に1回しか作らないのですが、巻く作業が年々上達します。子ども達ばかりでなく、私も。そのうち、甘辛く煮たお肉とレタスを巻いたり、ツナマヨときゅうりを巻いたり、納豆巻きや梅シソ巻きなどバリエーションも様々作れるようになりました。
我が家で節分に作る「恵方巻」は、子ども達が喜ぶからという名目で、私も楽しんだ、「リアルおままごと」のようです。
 
おままごとは、子どもの成長に欠かせない遊びだと聞きました。一人遊びではなく相手とコミュニケーションが発生するので、社会性を学べ、語彙力が増して会話の上達、想像力が豊かになる効果があるそうです。
私にとっても、子どもとのコミュニケーション能力が高まり、想像力も豊かになったと思われます……たぶん。
 
 
 
 
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2022-02-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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