今日もだれかの特別な平日~誕生日は、同窓会のチケットになる~
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:横山玖未子(ライティングゼミ・4月コース)
最近、ほどんど投稿することのなくなったFacebook。
だけど私が、毎日ひらく理由は、誕生日通知をみるためだ。学生時代、とにかく色んな場所に顔を出し、「とりあえず交換」をした、今では顔も思い出せないひとたちを含めると、お友達数は、1,000人以上。
1年は365日なので、単純計算をしても、1日に3人くらいは、わたしが1度は会ったことのあるひとが誕生日を迎える。
一期一会という言葉の通り、昔は一度会っただけで、もう二度と会わないひとや、卒業と同時に疎遠になる友人も多かったと思うが、今はSNSの普及により、なにかしら繋がっている知人・友人も多い。
「元気かな」
「意外と近くに住んでいるんだな」
「子どもが生まれたんだ」
そんなことを思いながら、誕生日通知をひらくついでに、その時に流れるFacebookの投稿から、彼らの近況を知る。
誕生日の通知をきっかけに、思い出す彼女・彼らとの思い出が蘇る。
大人になるにつれて、わたしがやっと気づけたことは、「誕生日は、第3者にとっては、ただの平日である」ということだ。
誕生日の前日に0時ちょうどに届くメールやLINEも、当日にバースデーソングを歌ってもらえることも、プレゼントを用意してもらえることも、決して当たり前なんかじゃない。
誕生日は、本人以外はにとっては、なんにも変わらない毎日で、忙しい日々の中で、あるひとの誕生日や記念日を思い出すことは、とても労力のいることだ。時刻を気にして0時ちょうどに連絡をしたり、相手のことを考えながらプレゼントを探すことも、とっても面倒くさい。だからこそ、誕生日になにかしてもらえることは、特別で、嬉しくて、尊いのだと、社会人になったわたしは、改めて有難みを感じる。
そして、疎遠になった旧友と連絡をとるときは、誕生日がキッカケになることも多い。
「お誕生日おめでとう」の続きには「元気にしてる?」や「今は何をしているの?」と言葉が並び、「ごはん行こうよ!」と日程調整まで話が進めば、久しぶりの再会が決定する。
当時高嶺の花だった友人も、時間がたてば、同じ社会の荒波に立ち向かう社会人だ。職種や立場は違えど、一度話すキッカケさえあれば、意外と打ち解けるのも早い。
たとえば、大学時代のゼミのクラスメイト。
挨拶をしたり、数人で飲み会にはいくけれど、2人で話すことは今までなかった。
まじめな仕事の話から、くだらない昔話まで、時間を忘れて話し込む。
たまに、再会したはいいものの、思った以上にシャイな相手の時は、気まずくならないように1時間程度で「またね」とサッと別れるときもある。
わたし自身のコミュニケーション能力も肝心なので、その要素も磨かれる。
久しぶりに連絡をすると、相手にとったら「壺を売られるんじゃないか!?」と怪しまれてしまうかもしれない。(わたしも、もし友人から数年ぶりに連絡がきたら、きっと少し疑って、ほんのちょっと躊躇する)
でもそこで、実際に会ってくれる友人は、とてもフットワークも軽く、わたしを信頼してくれるひとなんだろう。好奇心かもしれないが、それも含めてありがたい限りだ。
勇気を出した、1回の連絡(誕生日のお祝いメッセージ)から、実際に会い、話が盛り上がり、また行こう!と次に繋がる。
そんな瞬間が、たまらなく嬉しい。
なのでわたしは、普段から連絡をとる友人はもちろん、昔はあまり話さなかったひとほど、誕生日には一言「おめでとう」とメッセージを送りたい。
そして、世の中のひとは「もっと気軽に誕生日メッセージを送ってみればいいのに」と常々思っている。
なぜなら誕生日を祝われて、嬉しくないひとはいないし、久しぶりの連絡だったにしても、遠くに住んでいるにせよ、忙しい日々の中で、自分のことを思い出し、想いを馳せてくれた事実は、誰もがハッピーになることだとわたしは信じているからだ。
ほんの3分のメッセージ。
それだけで、当時の友人と繋がるキッカケとなる誕生日は、まるで同窓会のチケットのようだ。
笑顔が生まれる、誕生日がすきだ。
自分の誕生日はもちろん、友人の誕生日も。
明日もわたしにとっては、ただの平日だけど、きっと誰かの特別な一日。
そんな平凡な1日こそ、大切にしたいと思うし、忙しさの中でも立ち止まり、誰かに「おめでとう」と一言声を掛けられる、そんな大人にわたしはなりたい。
そして、同窓会ともいえる、昔の友人と連絡をとるキッカケをくれる、Facebookの誕生日通知には、いつも感謝をしている。
***
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