紙とペンで思考を整理してみよう
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:ハセガワトモヒロ(ライティング・ゼミ4月コース)
「ふぅ……」
私はペンを置いて一息ついた。
毎週2,000文字程度の文章を書く課題で、初めの頃は何を書いたらいいのか分かっていなかった。だが、ここ最近少しずつ文章を書くことに抵抗がなくなっていた。
最近までいくら書いても課題が合格しなかったり、本業が激務で少し余裕がなくなってしまっていた。
このままではよくないと思った私は、色々な方法を試してみた。その中で特に効果があった方法を一つお伝えしていく。
メンタルを穏やかにする方法には身体を動かしたり、会話をする方法がある。しかし、それ以外でもメンタルが穏やかになる方法がある。
それが「文章を書く」ことだった。
文章を書くようになってから、思考が整理され、思考が視覚化されることで、少しずつメンタルが穏やかになってきた。
なので、もし落ち込むことが多くなったら、身体を動かしたり、人と話すのも効果がある。その上でさらにおすすめなのが「文章を書く」ことだ。
そもそも、なぜ私が「文章を書く」ことはおすすめだと思うようになったのか。その理由をお伝えしていきたい。
昔、仕事の激務により、まったくもって心に余裕が無くなってしまった。でも、このままではよくないと思った私は、本やネットで心が穏やかになる方法を色々試してみた。
確かに身体を動かしたり、人と話すことは効果があった。でも、すぐに効果が無くなってしまい、物足りなくなってしまった。
そこで他にも試してみたところ、特に効果があり、継続性があったのが「文章を書く」ことだった。
特にペンを使って、紙に感情を吐き出す方法は効果的だった。
試しにノートとペンを用意し、自分の感情を交えず、ペンを持つ手が赴くままにノートに書きなぐっていった。すると、心がだんだんと穏やかになっていくのが分かった。
こうして、ノートに自分の感情を書くようになってから、何かに怒ったり、落ち込んだりすることが無くなってきた。
例えば現在参加している『天狼院ライティング・ゼミ』では、毎週2,000文字程度の課題投稿で文章を書く機会がある。
課題投稿文で合格すると『Web天狼院書店』に掲載がされる。しかし、まだ1回も掲載はされていない。
それなのに、周りの参加者の方はどんどん掲載されていき、その様子を見て徐々に焦りが出てくるようになった。
そこで先に挙げた、紙に感情を書き出す方法をやってみた。今回は少し丁寧にやってみて、自分が抱えている感情や思考を書き出し、見つめ直すようにしてみた。
そうすると、次に挙げる考えが浮かび上がり、だんだんとネガティブな感情が小さくなるのが分かってきた。
まだ書き始めたばかりなのに、いきなりすぐ合格するものではないのではないか。
そんなに甘いものではないのではないか。
まだまだ書く量が少ないのではないか。
周りで合格されている方は今までたくさん書いてきて、そこが生きてきているのではないか。なので、比べても仕方ないのではないはないか。
そうして考えに考えた結果、最終的に次のような考えに至った。
「まず、自分がすべきことはたくさん書くことである」
こう考えられるようになってから、落ち込むことが無くなり、それよりも不思議と書くのが楽しくなってきた。
(とはいえ、もっと書いていかないと……)
ここで紙を使ったやり方は次の3つだ。
1.殴り書き
2.丁寧に書く
3.パソコンで文章を書く
まず、殴り書きは紙の上に「気持ちを吐き出す」ことだ。何も考えず、ペンが赴くまま、ただひたすら自分の感情を吐き出すことで、ぐらぐら揺れていた感情が少しずつ落ち着いてきた。
走り書きで出し尽くしたら、次は一つ一つ丁寧に書いていく。
これは一つ一つ丁寧に書くことで、自分の頭の中身が分かるように視覚化することである。上記の殴り書きだと、ただひたすら感情を書き出すだけなので、感情の掃き出しという点では適している。
しかし、ただ吐き出すだけでは実際の自分の思考が見えず、思考が堂々巡りになっていた。
そこで、一旦紙の上に感情や思考を吐き出し終わった後、今度は少しずつ丁寧に考えを書き出していく。
自分の思考を(読みやすく)見えやすくすることで、現在何を考えているのか、今後どのような考えをしたらいいのかなど分かるようになってくる。
そして、紙に書き終わった後はパソコンで清書していこう。
清書した紙を持ち歩いたりして、時折見つめ直すことで自分の思考の移り変わりを見ていける。
こうして、文章を書くようになってから、思考が整理され、メンタルが安定するようになった。落ち込むことが多くなってきたら、身体を動かしたり、人と話すのは大変効果がある。さらに個人的におすすめなのが文章を書く事だ。
しかし、いきなり書き出すのはハードルが高いかもしれない。そこでまずはいきなり書き出すのではなく、紙とペンを用意することから始めてみよう。
紙と用意ができたら、さあ、書き出してみよう。
***
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