メディアグランプリ

自信を無くした私にも、面白い2000字が書けたのか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:masa(ライティングゼミ・4月コース)

 
 

「面白かったです! 掲載させていただきます!」

私は今年の4月から天狼院書店のライティング・ゼミに参加し、講師から毎週それなりの長さの文章を書くことを課された。
その初回の課題文をどうにか書き上げた私は、人に読んでもらう文章を書くことはこんなに難しいのかと思い知らされた。
初回の講義で習った内容を参考に、文章の長さを規定の約2000字まで届かせたものの、そこに辿り着くまでがとにかく苦しかった。
書いても書いても字数が全然足りない。
書いている文章が面白いかどうか考える余裕もなく、とにかく2000字に届かせることだけを考えて書き上げた。
そうして完成させた初回の課題文は、どう考えても面白い文章になっていないし、講師からは厳しいコメントが返ってくるに間違いない。
やっぱり私には出来ない。コンテンツと呼べるような文章を書くなんて、到底無理なのだ。
本気でそう思っていた。
結果、講師から返ってきたコメントには、冒頭の一言を含む称賛の言葉が並んでいた。
思いがけない高評価に、心底戸惑ったのを覚えている。
 

そもそも私は、昔からずっと文章を書くことに自信が無かった。
小学校の国語の授業で課された作文の課題も、とにかく1枚でも多くの作文用紙を埋めることしか考えていなかった。
そうすれば先生のウケも良いだろう、そんな打算的なことばかり考えていて、肝心の文章について創意工夫を凝らした記憶はほとんど無い。
その後、大学と会社で論文を書く機会には何度か恵まれたものの、もちろん誰かを楽しませたりするための文章ではなかった。
正確に物事や原理を伝えるための文章を書くことが多かった。
だから、他人が読んで面白いと思って頂けるような、そんな価値のある文章を自分が書けるとは到底思っていなかった。
 

文章に限らず、今の私には自信を持って出来ると言えるものがほとんど無い。
一昔前の私はもう少し自信を持っていたはずなのだが、気が付けば自信をめっきり失ってしまった。
その原因はいくつかあるが、一番大きな原因は仕事が上手く行っていないことにあるような気がしている。
職場が自分に合わず、自分が取り組む仕事の成果が出るのも早くて5年後と遠く、完全に自信やモチベーションを失っていた。
仕事へのやる気が見出だせない結果、上司からの評判も上がらず、上司からは「君は社会人としての能力が無い。社会人失格だ」と面と向かって言われた。
自信も能力もない、人生が八方塞がりであるかのような感覚だ。
 

そんな中で、私がライティング・ゼミを受講しようと思った理由は何だったろうか。
苦しい現状を文章という形でアウトプットすることで、少しでも楽になりたかったのか。
ライティングという新たな能力を得ることで、人生に対して感じる行き詰まりを解消したかったのか。
文章などのコンテンツを作って仕事をする人々への憧れがあったのか。
正直なところ、自分でもよく分かっていない。
けれど、もし私が面白い文章を書けるようになったら、何かが変わるかもしれない。
そんな願いがあり、人生が変わるとまで謳われるこのライティング・ゼミに参加し、自分の中では熱心に4ヶ月間取り組んできた。
 

初回の課題文で思いがけない高評価を受けたものの、その後の課題文は決して上手くいくものばかりではなかった。
毎週の課題文のおよそ半分くらいは、高評価とはいかずWebサイトへの掲載に至らなかった。
それでも、残りの半分の課題文は、講師から面白いとコメントしてもらえた。
面白いという反応が返ってくるにつれて、これなら私にももっと文章が書けるかも? と思えるようになってきた。
課題文を書いていて、今回の文章なら良い反応が得られるはず、と自信を持って提出することが増えていった。
つい3,4ヶ月前まで、私にはライティングなど到底無理だと思っていた人間が、ライティングに対してある程度の自信を得るまでに至ったのだ。
 

今書いているこの文章がライティング・ゼミで課される最後の課題文となった。
この4ヶ月間、文章を書くことと講義を聴講することで、ライティングのスキルを色々と身に付けることが出来たように思う。
ただ、同時にこれと逆の感想も抱いている。
実は、ライティングに必要な力のうち、いくつかは最初から自分に備わっていたのでは?
私に足りなかったのはライティングのスキルではなく、文章を実際に書いてみることと、失っていた自信だったのではないか。
 

私が何度も提出した課題文に対して、コメントで一貫して褒められている部分があった。
繰り返し同じ部分を褒められるにつれて、ライティングのスキルの中でもこの部分だけは私は絶対に出来る、そんな実感が得られた。
その実感が、どこかで無くしてしまった自信を呼び起こしてくれた。
 

ライティング・ゼミを始める前の私は、自分には出来ない、到底無理だ、と自分を縛り付けていた。
だが、そう思っていたはずのライティングが、私に出来たのだ。
ライティングを身に付けるためのこの講座が、「私には出来ない」という呪いを解いてくれた。
今は自信を持てないことも、きっと今の私なら出来るはず。

 
 
 
 
***

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2024-08-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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