メディアグランプリ

子供の頃の駄菓子屋での出来事

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:羽富 都史彰(はとみ としあき)(ライティングゼミ9月コース)
 
 

駄菓子屋さんには、夢があった。昭和40年代の前半の出来事。 申し訳ない気持ちが、今蘇ります。
想い出しながら、書きたいと思います。
私の生まれは、名古屋市内です。 私は、男三人兄弟の次男坊です。 私が、小学生時代の話しです。 兄とは、1つ違い。 弟とは、4つ違います。 確か、小学二年生ごろだったか? 3年生だったか? 想い出せませんが、そんな頃 だったと記憶しています。 近くに、近くに、 駄菓子屋さんがありました。
「榊原-さかきばら」さんというおばちゃんが、  お店を経営していました。 お好み焼きと、駄菓子屋さんの2つを経営していました。 坪数は、3坪ぐらいでしょうか? 6坪ぐらいでしょうか?
子どもの頃の記憶ですので、 もう記憶にないぐらいです。 いつも、いつも、クジを引いたり、 アイスクリームも買って、 兄と、弟と週に1,2回出かけていました。 歩いて、歩いて、 子どもの足ですから、3分ぐらいかかるでしょうか? いや、5分かかるでしょうか? 歩いて、あるいて、通っていました。
いつも、いつも、 「ホームランバー」というアイスを買っていました。 確か~、10円だったと記憶しています。 棒に、「ヒット」とか、「ホームラン」と刻印されていたかと 思います。 何回、買っても、何回かっても、 「はずれ」 という刻印が、してあります。、セミが、ミン~、ミン~と大合唱しているお昼過ぎの2時ごろだったと思います。そんな暑い日に。子どもの浅知恵でしょうか? そうか、 自分で、「ホームラン」と描けば、当たりになる。
・・・・・・・と考えたのです。 ズボンに、ペンを隠して、 ペンで。
そして、持っていたペンを取り出して、 草むらに隠れて、「ホームラン」と描いたのです。
そして、お店のおばちゃんに 「おばちゃん、当たったよ~」と叫んで
「としちゃん、おめでとう~」と言ってくれました。
「ハイ、どうぞ」とニッコリ笑ってくれました。 慌てて、慌てて、
お店を飛び出して、 アイスを食べました。
美味しかった。 美味しかった。 ほんとうに、美味しかった。1日に2個アイス 食べることは、
母親からは、怒られるので、 その棒は、草むらに捨てました。
すると、どうしたことでしょうか?????? 腹が、急に痛くなったのです。 そうです。
腹が冷えて、おなかを壊してしまったのです。 昭和の時代です。 昭和40年代前半の話しです。 悪いことをした。 申し訳なかった。 そんなことを反省しながらも、10年の月日が、過ぎていきました。
心の優しいおばちゃん(当時60歳ぐらい)でした。
今でも、涙が出てきます。 こうやって、書きながらも、涙が出てきます。 私が、成人した後に
そのおばちゃんが、亡くなったことを 母親から、聞かされた。、「としあき~、駄菓子屋のおばちゃんが亡くなった」と。帰省した時に、すぐに榊原の駄菓子屋さんに出向きました。
仏壇に向かって、「おばちゃん、ゴメンネ。おばちゃんゴメンネ。」と 謝りながら、手を合わせました。
すると、 家族の方から、 「あのね、うちのばーちゃんは、としちゃんのことが、好きだったようですよ。 としちゃんが、将来、喫茶店を経営するから おばちゃん、その時は、ご馳走するね。
それまで、長生きしてね。 
そんな優しいことを言うとしちゃんが、好きだよ。」と 教えてくれました。 もう、涙でした。 そして、 「あの子は、将来、社長になるよ。きっと将来社長になるよ。」とも 言っていました。とお聴きして、号泣しました。お店は、亡くなった49日後に閉店したそうです。そして、13回忌ときには、
「おばちゃん、社長になったよ」と仏壇に報告しました。合掌。
もう、ごめんなさい。 文章が、書けません。 街のこどもが、はやく大人になりたい。
・・・・・・という社会にしたいです。
そんな想いがあるからこそ、「将来は、子ども達が早く大人なりたい環境をととのえたい」と考えて、
地域の子ども達と意識的に接するようになりました。子供お神輿の手伝いや、ボランティア活動を
もう15年以上行っています。今は、小さな会社を経営する身となりました。商売は、笑倍(しょうばい)として小さくても、キラリと光るお店を目指しています。
 
 
 
 
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2024-10-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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