メディアグランプリ

失恋????《絶対麗度ライティング》


*この記事は、「絶対麗度ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

絶対麗度ビューティー・レコーディング・ラボ

 

記事:kaori(絶対麗度ライティング)

 

ここ数日、食欲がない。治療した歯が痛いからか、上司と言い合ったからなのか……いろいろ言い訳を考えてみたが、それだけではないようだ。

 

彼は18個下。恋愛対象としては考えていなかった。

「年齢は数だと思っている。身体目的で会いたいわけではない」と。

会ってみて思った。好みではないかなと。見た目や話し方は軽そうにも見えるが、「関西にいるじいちゃんたちを看るために東京から引っ越してきた。結婚はしていないし、子どももいない。家族の中で身軽なのは自分しかいなかったから、転職してこっちに来た」と。

見た目とは違う発言に心を掴まれた。めちゃくちゃ話すし、話はポンポン飛ぶので他に何を話していたかは覚えていない。ただ、途中で「恋人になるかもよ」と冗談か本気かわからないようなことを言っていたのは覚えている。

名古屋と京都、近くはない距離なので直接会って話したのはその日が初めてだった。

 

一緒に食事をしていても、歩いていても、私たちは親子なのか、上司と部下なのか、周りにはどう映っているのか気になっていた。話の内容もあまり覚えていないし、落ち着きのない行動に、こんな感じだと疲れてしまうかもと思ってしまった。

他は変えられるかもしれないが、年齢差は変えられない。

もちろん、パートナーはほしいが、将来も考えたいし、彼にもこの先の将来がある。そう思うと軽い感じで仲良くできていたらいいなと思う自分がいた。

 

連絡は毎日くれた。夜は私より早く寝てしまうので、朝、目覚まし代わりのLINEが届く。

次会う相談をしたり、このお店に行ってみたいと話したりしていた。楽しかった。こんな気持ちになるのは久しぶりだった。

 

 

その後、会ったときも「やっぱりないよね」と踏み込めない自分と葛藤しながら、曖昧なまま過ごしてしまった。少しの間の恋人感を楽しむ提案もできなかった。

 

どこかのタイミングで2人の関係性について話したいとも思ってもいた。次、会ったときに話せばと思っていたが、もっと早くするべきだった。

毎日の話の中で、誰と食事に行くとか、どこ行ったとか、安心させてくれていたからそれに私が甘んじていた。こちらを向いてくれているといい気になっていた。

 

ある日、約束していた予定の確認をしようと連絡をした。

「約束してたっけ?」と。話をしてからずいぶん時間は経っていたが、楽しみにしてくれていると思い込んでいたからショックだった。「リスケする?」と聞いたことについては触れられず、嫌な予感はした。「ごめんなさい」としか返信はなかった。

それからLINEは目覚ましの時間には来なくなり、しばらくして「彼女できそう」「まだわからないけど」と。いつもの返信スピードではないやり取りのなかで「怒ってる?」と。

怒りはなかったが、複雑な気持ちだった。こういう日がいずれ来ることは理解していたはずなのに……。

 

 

そういう私も、この間に、知り合いから紹介できる人がいるかもと言われ、その話を進めてもらおうとしていたり、外国人に声をかけられたと調子に乗っていた。

 

先を越された悔しさなのか、こちらを見てくれなくなった寂しさなのか。

でも、少なくとも今、彼の気持ちは私には向いていない。

 

ちゃんと伝えたかった。年齢は気にしてないと言ってくれたこと、身体が目的ではないといってくれたことがどんなにうれしかったか。恋人になるかもと言われて動揺したことも。

もっと聞いてみたかったことも、出かけたかったことも。

こうなるとあばたもえくぼで、多弁だったのも落ち着きがなかったのも楽しかったからなのではとよいほうに思えてしまう。

 

年齢を気にして遠慮していたこと、話を流してしまったこと、いい気になっていた自分の身勝手さを反省するばかり。ぐいぐい来られると引いてしまうが、程よい距離間がちょうどよかった……と思う反面、このまま続いていてもきっと不安はあったんだろうと思うと「これでよかったんだ」と思いこませる自分もいる。

 

 

何度も学習して、次は繰り返さないと思っていたのに、また後悔が残ってしまった。

少し時間が経ち、また騙されてた?(笑)と思ってしまう自分もいた。

 

でも一時的にでもそんな気分にさせてくれたこと、まだ大丈夫かもと自信が持てたこと、一緒にいても恥ずかしくないよう自分に手をかけようと思えたことに感謝している。

 

そして、次の誕生日までには私もパートナーを見つけようと思う。

***

この記事は、天狼院書店の「絶対麗度ライティング」にご参加の方が書いたものです。


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2026-09-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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