自然なギャップが一番強い
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事;鈴木佑香(チーム天狼院)
「意外とちゃんとしてるよね(笑)」
1か月前、天狼院書店の社長である三浦さんが何気なくわたしに言ってくれた一言。わたしがこの時、心の中でガッツポーズしてたなんてきっと誰も思わないはずだ。
へらへらしてるとか、何にも考えてなさそう、おっちょこちょい、さらには、変なとこ抜けてるなんて日常茶飯事だ。初対面の人や、まだ知り合ってそんなに時間が経ってない人に言われることがほんとに多い。悪口としてではなくて、きっといい意味で(言ってくれてるのだと信じてる)。
よくこの話をすると、その言葉言われてむっっとしたりしないの? なんて不思議がられるけれど、その言葉たちはわたしとその人との勝負の始まりだと思ってる。
天狼院書店でクリエイティブ・インターンの面接を受けた日、わたしは新しく新調したリクルートスーツをピシッと着て、新しいことにチャレンジできる機会をこの手で掴むんだ! なんて意気込んで部屋に入った。が、案の定「変なとこ抜けてる」がさく裂してしまった。
「変なとこ抜けてる」は明らかにマイナスの面であって、もうだめかもしれないなんて思いながらその後も質問に答えた。
けれど、結果として、その「変なとこ抜けてる」が面白いキャラクターとして成立し、採用させてもらえることになった。
面接が終了した後お母さんに「いつものやってしまった」とラインを送り、急いで「そのおかげでチャンス掴めたよ」と送ったのを今でも覚えてる。
そういえば、高校生の時に入っていた吹奏楽部でも、3年生の先輩が卒業の時、涙ながらに渡してくれた手紙にも「最初に教えていた時は、何も考えてなさそうでほんとにどうやって指導しようか悩んだ」なんて書かれていたし、バイト先のお蕎麦屋さんでも「変なとこ抜けてるからなぁ、ゆうちゃん」なんて最初の内言われてた。
だけど、先輩の手紙の最後には「地道に自己練習を重ねて上手になっていて、なんだ、ちゃんとしてるじゃんって思ったよ」と書かれていたし、お蕎麦屋さんの店長には「困った時、意外とちゃんとしてるから助かる」と褒められた。
やっぱり昔から、最初は「変なとこ抜けてる」という印象を与えていたんだなと思う。
20年間自分という生き物と付き合ってきたけれど、自分の持つ雰囲気やキャラクターはなかなか変えられないものだ。心の中ではやっぱり「デキル女」って思われたいな、なんて思ってるけど、どんなに頑張っても、やっぱり“素”の自分に嘘はつけない。
だったら、どちらも“素“の自分にしてしまえばいい。
わたしは“おっちょこちょい”だし、“変なとこ抜けてる”し、“何も考えてなさそう”だけど、時間が経つにつれてもう一つのわたし、“ちゃんとしてる”わたしを見てもらえばいいんだ。
きっと、相手にこういう第一印象を持ってもらいたいなとは思っているけれど、なかなか自分が望んでいる通りには思ってもらえないと思う。わたしみたいに真逆の印象を与えてしまう人はいるんじゃないだろうか。
でも、そういう人こそ何気なく自分の一番“こう見られたい自分“を見てもらえる。印象をガラッと変えて最初の自分ともう一つの自分というギャップで普通よりも印象を深く与えられると思う。どっちの自分もいい面があるし、どっちの自分も異なるチャンスを掴める。
見られたくない自分はいるけれど、どっちの自分も大切にする事で2倍に世界が広がるはずだ。
1か月前、天狼院書店駅前店で接客をしていた私に三浦さんが何気なく言ってくれた、
「意外とちゃんとしてるよね(笑)」。
わたしは、待ってました! ありがとうございます!! って心の中で強くガッツポーズした。だって、これがわたしにとっての一番の誉め言葉だから。
「そうですよー、意外と!ちゃんとしてるんですよ?わたし」
≪終わり≫
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