チーム天狼院

本屋で働いているのに本が読めていない現実を告白する日がきてしまうとは。


人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:松下広美(チーム天狼院)

 

「本、読んでる?」

 

数メートルの距離で、射抜く視線にうろたえました。

 

読んでる、読んでる……いや、読んでない。

 

本屋でありながら、そして本が好きと言いながら、読んでいない。

全く、ではない。

 

でも、私がやっているのは

流し読み、

娯楽読み、

拾い読み、くらいだ。

 

Audibleで聴いているとはいえ、軽い小説(主に食に関する小説)だったり、エッセイだったり。

最近だと『キッチン常夜灯』にハマっていて、こんなお店が本当にあったらいいのに、と夢想している。

昨日『キッチン常夜灯』の、2作を読み終え、自動で3作目に移行した。

 

電子書籍も読んでいるとはいえ、漫画ばかり。

最近だと『自転車屋さんの高橋くん』にキュンキュンしたり、

ドラマ化きっかけで『じゃあ、あんたが作ってみろよ』を読み返したり、

『しあわせは食べて寝て待て』を読んで、旬のものはやっぱりいいんだなと思ったり。

 

消費の読書しかしていない。

疲れを癒やすための読書、というような感じか。

 

紙の本も、買っていないわけではない。

どちらかといえば、買っている。

 

ふらっと本屋に吸い寄せられて、ふらっと本を手に取り、ふらふらっとレジに向かう。

出費をなるべく抑えようと思っているのに、本となるとタガが外れる。

 

だが、買うだけで読んでいない。

 

天狼院で毎週やっている「インフィニティ∞リーディング」の課題図書は、面白そうだったら読むという体たらく。

『食養生』も『武士道』『葉隠』は、面白そうだと思っているのに読んでいない。

 

さて、こんな状況で、天狼院書店の社員だと言っていていいのだろうか。

 

そこに追い打ちをかけて、先日のYouTube生放送中に、社長の三浦から

 

「本、読んでる?」

 

だ。

 

「読んで、ない、です」

 

と、答えるだけで精一杯。

 

そこに加えて

 

「AIを使えているけど、人生変わってないよね。講師までやってるのに」

 

と、追い打ちをかけられる。

 

すべてが事実なだけに、全く間違っていないだけに、完全に視線に射抜かれた。

 

射抜かれるような視線というと、ちょっとラブロマンスでも生まれそうな言葉だが、全くそんなことはなく、ただただ事実を突きつけられて追い詰められるという図が生まれただけなのである。

 

決して、怒られているわけではない。

事実を突きつけられているだけなのだ。

 

 

そんなところに、社長である三浦から、アルバイトも含めた全スタッフに向けて、

 

「僕の言いたいことのすべてが詰まっています。働くすべての人が読むべき本です」

 

と、送られてきたメッセージ。

 

そこには本の紹介とともに、挑戦したい方にプレゼントします、という内容。

 

どうしよう、読みたい、でも。

 

すぐにでも読みたい衝動を止められず、Audibleでポチる。

実は、Audibleの方が紙の本より高い。

ただ、すぐにでもその内容を知りたかったし、私は読まなければいけない本だと思った。

 

アルバイトスタッフに、負けるわけにはいかない。

勝敗を競っているわけではなく、社員としてのプライドもあり、「株式会社海の出版社」としての門出になんとか貢献したいんだという想いもあり。

なんだか、止まったら死んじゃうマグロの気分だ、と思いながらも、止まることのできない会社の一員であることには変わりない。

 

実際に読み始めてみたら……思わず笑ってしまった。

 

これ、うちの会社のことじゃん、と。

常に、社長の三浦が言い続けていることばかりが書かれている。

そして、ずっと言われているのに、できていないことがポロポロ出てくる。

わかっている。わかっているが、行動できていない。

笑いながらも反省をするという、よくわからない本の読み方(聴き方)をすることになっている。

 

 

ふと、なんで転職したんだっけ、と思う。

私は、大企業の中でなかなか進まない状況が嫌でたまらなかった。

就職したときはそんなに大きな会社じゃなかったはずなのに、気づいたら大きな会社だった。

仕事をがむしゃらにしても、そこそこでも、たいして何にも変わらない。

言われたことをきちんとこなす。それで評価される。

出る杭は打たれる。出過ぎた杭は引っこ抜かれる。

じゃあ、現状維持でいいじゃん。

 

でも、そんなのは嫌だった。

 

自分の力が、外でも通用するのか試したかった。

違う地に行っても、できるのかを試したかった。

 

そんなふわふわしていたところに転がり込んできた転職話。

 

正直なところ、今の仕事は大変だ。

大変、という言葉さえ、何が大変なのかよくわからないこともある。

医療の仕事から、イベント・書店・出版、と、全く違う畑に来て、右も左もわからぬまま進み続けて、今に至る。

 

考えなくはない。

あのまま、前の会社に残り続けていたら、どうなっていたか、と。

今からだって、別の道に進むこともできるだろう。

 

ただ、考えたところで、変わるわけではない。

パラレルワールドでもない限り、そんなことはわからない。

 

「けれど」なのか、「だから」なのか、私は今日も走り続ける。

今の私の居場所は、ここ、だからだ。

 

仕事はもちろん大変だ。

やってもやっても終わらない仕事。

 

でも、お客様との時間がとても楽しい。

 

楽しいお話を聞かせてくれる。

いろいろな報告をいただける。

次にこんなこともやってみたいと相談を受ける。

どんどん人生を変えるお客様が現れる。

 

今日の楽しみにとってある仕事は、「絶対麗度ライティング」のフィードバックだ。

たぶん、また泣かせるライティングを提出してくださっていることだろう。

時間をしっかり取って、渾身の文章を読ませていただく。

 

 

……さて、こんな思いを巡らせることができたのも、本の力だろうか。

 

まずは、Audibleで聴いただけなので、今度は文字ベースで深く読みたい。

私にも一冊欲しいと、言ってもいいだろうか。

それとも自分で購入しようか。

 

ちょっとだけ期待しているのは、この文章を社長の三浦が読んでくれていることだ。

 

ま、期待をするのはやめよう。

 

やっぱり、本を読んで思考を張り巡らせるのは面白い。

消費の本も楽しいが、身になる本も楽しい。

まだまだ本の読み方がなってないし、資産化するまでの読み方はできていないけれど。

 

今度始まる「AIハイパーリーディング」でしっかり学ぼう。

この講座を受講して、実際に知識としての資産化ができるか、私も人体実験の一人になろう。

 

さて、私をこんな気持ちにさせてくれた本は……

 

おっと、そろそろ時間のようだ。

それはまた、別の機会に。

 

(その本に関しては、裏でイベントの企画が進んでいるので、お楽しみに!)

 

***

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この記事は、天狼院書店の「ライティング・ゼミ」を受講したスタッフが書いたものです。

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