ライティング・ゼミは「ライティングゼミ」じゃなかった
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:鈴木萌里(チーム天狼院)
いまからちょうど7ヶ月前。
就職活動がひと段落し、「心機一転、新しいアルバイトでも始めてみるかな」と思い、前々から気になっていた天狼院書店のHPで、私に運命の出会いが訪れた。
「ライティング・ゼミ」
という名のゼミの案内文を読んでいるうちに、「え、え?」と驚きと疑問でいっぱいになっていったのを覚えている。なんでも、ライティング・ゼミを受けた受講生が作家になったり、スタッフで同じ研究室の先輩が本を出したりしているらしい。さらに私が興味を惹かれたのは、それらの実績が、三浦社長の巧みな文章で綴られていたということだ。魔法みたいだった。一文一文読んでいくうちに、まるで隣で三浦社長が喋っているような不思議な感覚に陥る。
見れば、ライティング・ゼミは○月開講、△月開講、と定期的に開催している天狼院の目玉イベントだと分かった。
「このゼミを受けたい!」
と早速三浦社長の文章の罠にはまった——もとい、文章に魅了された私は、アルバイトに慣れてきた頃に、そのライティング・ゼミに参加することにしたのだ。
覚悟が足りなかった。
これまで長いこと文章を書いてきた自分にとって、「書くという行為に関して、いまさら新しいノウハウがあるの?」と半信半疑だったのを否定できない。
しかし、全8回の講義の中で、最も重要だと言われる第一講と第二講で、私は途中、スクリーンの向こうで喋っている三浦社長や、同じ京都会場で必死にメモをとっている他のゼミ生を尻目に、一人あほみたいに呆けずにはいられなかった。
だって、あまりにも。
あまりにも衝撃が大きかったのだ。
とりわけ第二講は、今までの自分に足りなかった重要な心構えについて語られた。自分は今まで、この講義の内容と反対のことをしていたのだ。その事実に驚き、そして悔しかった。どうして今まで気づかなかったんだろうって。そこで語られていたのは、まさに生きる上で大切なことだったからだ。何も、書くことだけじゃない。この世で何かしら他者と毎日関わりながら息をしている私たちにとって、考えなければならない超重要事項だったのだ。
第二講の後も、第三講、第四講……と驚きの連続だった。もちろん、前々から知っていたことも含まれていた。それもそのはず。このライティング・ゼミは初心者からプロのライターまでが通うゼミであって、幅広い層のお客さんの期待に応えられるような内容になっているからだ。
しかし、それを抜きにしても学ぶことがうんとあった。
私は第三講を、学校の先生に受けてほしいと思った。
第四講を、ビジネスマンに受けてほしいとも思った。
自分みたいに人前で話すのが苦手で、書くことばかりに熱中してきた人間だけでなく、書くことが苦手で、喋ることを本業としている人たちにも、講義の内容をたくさん届けたいと思ったのだ。
「天狼院のライティング・ゼミは、“ライティング・ゼミ”なんかじゃない」
あるとき彼氏にそう言った。
講義の回数も、残り半分となった頃だろうか。
「どういう意味?」
彼の口から当たり前の疑問が飛んでくる。そりゃそうだ。さっきの私の言葉だけじゃ、何が言いたいのかさっぱり分からないだろう。説明下手でごめん、と心の中で詫びながら、しかしゼミの内容をネタバレしてしまうのは憚られたため、オブラートに包みまくった回答を述べる。
「ライティング・ゼミは、人生で必要なものなの」
学校の先生にもビジネスマンにも。恋をしている男子高校生や女子大生にも。
あらゆる人がこのゼミを受けたら、今よりもっと幸せになれるのに。
大袈裟だと思うかもしれないが、私は本気でそう思っていた。
「人生で必要なものというか、人生そのもの、みたいな」
とにかく伝えたい一心で私は彼に、ゼミの魅力を語る。決して営業したいわけではなかった。ただの本心だ。私の心が叫んでいた。講義を受けている最中、どれほど自分が衝撃を受けたのか。メモを取ることすら忘れて三浦社長の話に聞き入っていたこと。つまるところ、どれほど感動したか。
伝われ、伝われ、伝われ——と。
「ライティング・ゼミ、受けたくなった」
私の話を聞いた彼がそう言ってくれた時、本気で嬉しかった。
さらに、
「父さんも、興味あるって」
という言葉にはまさに目から鱗、といった感じだ。
だって! 彼の父親は塾の経営者なのだが、「喋るばっかりで、書いたり読んだりはどうしても無理」といつも言っていると聞いていたからだ。
「え、それ本当?」
「うん。いまは仕事の関係で他の講義受けてるから、それが終わったら受ける。父さんは、まだどうするか分からんけど……」
実際に受けるか受けないかは別にして、それを聞いた私は純粋に、とても嬉しかった。
少しでもいい。少しだけでも、天狼院のライティング・ゼミが単なる「ライティング・ゼミ」ではなく、私たちが生きていく上で大事なヒントになるものなのだと伝わったのなら。
私がライティング・ゼミを受けた一番の収穫は、書く技術が上がったというものじゃない。もちろん、受ける前より素直な文章が書けるようにはなったし、最近は「読みやすい」「呼吸が合う」「改行が好き」という嬉しい言葉をいただくことも多くなった。
でも、それ以上に大切なことを学んだ。これからの人生が豊かになるための考え方。心の持ちよう。
ライティング・ゼミは人生そのものだった。
毎日息をすることと同じだった。
時に苦しくて上手く息を吸うことができなくなった時に、楽になるためのとっておきの手段にもなる。
そして、講義で習ったことはすべて、私の一生の宝物だ。
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