チーム天狼院

【いいね!の数をかぞえちゃう】Facebook疲れから抜け出す手っ取り早い方法《川代ノート》


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っていう記事をFacebookで思いっきりシェアするっていうね。運営に消されないか非常に心配です。スタッフ川代です。

Facebookは大学に入学してすぐの頃、先輩に教えてもらって知った。

高校生の頃は、がぜんmixiであった。それか前略プロフィール。あー、なつかし!と思う人、きっと結構いますよね?
はじめにSNSの存在を知った時はすごく感動した。ちょうど思春期で、自己顕示欲が高まり始めた頃に使うようになったから、書かなくても別にいい情報を嬉々として書き込んでいたのを覚えている。

そういえば(というともう潰れたみたいで申し訳ないが)mixiには「紹介文」というサービスがあった。友達から、「この人はこういう人ですよ」という紹介をしてもらうのであるが、これが非常に、その紹介文を書く人と書かれた人の人間関係がはっきりとわかって、オンナの本音と建前を初めて知るようになった瞬間だったかもしれない。
紹介文には誰が書いているか、ということもわかるようになっているので、よくないことを書けば紹介者から嫌われるだけでなく、「なによ、こんな紹介文書くって性格悪い」とか「うわー、お世辞しか書いてないじゃん」とかバレバレなのだ。だから正直に書きすぎてもいけないし、お世辞を書きすぎてもいけない、というわけで、かなりやっかいなシロモノである。しかも暗黙の了解で、「紹介文を書かれたら、書きかえさなければならない」というルールがあって、これが本当にめんどくさい。明らかに紹介文を増やしたいがために、「さきちゃん、本当あたまいいー♡そして絵がうまい!素敵な人です」なんぞ書かれようものなら、頭を抱えることになる。数回しか話したことないやつに何を書けばいいんだ!しかも「絵がうまい」って、普通紹介文にわざわざ書くだろうか。明らかに書くことがないからテキトーに書いただけじゃないか。ちっ、お世辞でも「かわいい」とか書けよ、と思春期の私はぷりぷりしつつもちょうどいい塩梅の紹介文を書きかえさねばならなかった。

ああもう、mixiってメンドクセーなあ。

でもmixiをやるのは、その頃の高校生にとっては必須項目であった。
学校に行けば「ねえ見た?〇〇のアルバムのプリクラすごい盛ってたよね」とか「〇〇の投稿びびった、超病んでるー」とか。mixiに入ってないと話題に入れない。まるでほぼすべての高校生が見ていた「花より男子」がごとく、それを知っていないと仲間に入れない疎外感を感じてしまう。新しく知り合った友だちがいれば、まず「mixiやってる?」とか。めんどくさいけどさびしい。だからmixiから抜け出せない。気がつけば、暇さえあればケータイをチェックする日々。

Facebookはmixiよりもずいぶんスマートだな、と思った。シンプルでわかりやすく、ごちゃごちゃしていない。はじめの頃はほとんどいじっていなかった。大学生だけでなく、大人もやっているのがびっくりしたし、面白かった。SNSは若者がやるもの、みたいなイメージがあったのだ。

いつのまにか、mixiをいじることがほとんどなくなっていた。
時代はFacebook。大学生なら誰もがFacebookをいじっている。

最初は楽しく使っていた。他の人が撮ってくれた写真も簡単にシェアできるのがすごく面白い。
はじめはいいね!ってなんだよ、とか思ってたけど、コメントするほどじゃないときにぽちっとワンクリックで好意を伝えられるのが面白かった。
イベントの開催とかもしやすい。mixiほどプライベートに関わってこないし、めんどくさくなくていいなあ、と思った。

でも大学二年になって、留学した頃、事態は急変した。

私の学部二年生はみんな一斉に留学するのだが、とたんにFacebookがメチャクチャ活性化しだしたのである。
しかもその頃はちょうどFacebookの仕様が変わって、「タイムライン」がメインに扱われるようになったときだった。

そのタイムラインが次々に更新されることよ。

何故か。みんな留学の楽しそうな写真をアップするためだ。

「in USA」だの「Study Abroad」だの、英語のタイトルのアルバムを作って留学先での写真を更新。
それもほとんどが外国人と映った写真である。日本人だけの写真はまったくと言っていいほどない。

たいていはパーティーとかで外国人と肩を組み、ピースじゃなく親指をたてる、それこそ「いいね!」のポーズとか、外国人に囲まれてほっぺにキスされている(同性同士)写真とか。本当はたまたま、その辺にいた大して話したこともない外国人とパーティーの勢いだけで撮っただけなのに、わざわざFacebookに選ぶのは、要は「外国人と仲の良い自分」をアピールしたいからなのだ。

英語の上達が思うように進まなくて不安を抱き始める日本人は、「外国人と仲いい自分カッコイイ」という固定観念に囚われて、ひたすらアルバムに写真をあげたり、タイムラインに英語で投稿したりして、「留学をエンジョイしてる自分」を演じてしまう。実際の人間はいないのに、Facebookというオンラインのツールを通して、実際には意識しなくていいはずの架空の「他の日本人留学生たち」の虚像を勝手に作り上げて張り合ってしまうのだ。自意識過剰、被害妄想である。

たしかに他の友人が見ていることには違いないが、本当にオンライン上だけで彼らと張り合えるだろうか?
そんなもん無理だ。妄想だ。

Facebookでの「リア充アピール」。いったい何に対して張り合っているのだろう?「特定の誰か」に見せたいからアピールしているのだろうか。それともみんなに見てほしいのか。全員の顔も覚えていない、ほとんど一言話しただけの人もいるかもしれないのに?

「Facebook疲れ」なんて言葉も出たが、それは自分の日常が充実していないことに不満を抱いているからなんだろうか?
自分のライフスタイルに悲観的になっているから、他人の楽しそうな写真を見てひがんでしまうのだろうか?
「だったら自分だって!」と勢いづいて、同じようにリア充アピールしてしまうのか。
自己アピールするための「紹介文」を誰も書いてくれないから、自作自演するしかないというのか。

 

なあ、どうなんだい?

 

 

 

と、二年前の自分に聞いてみたいものである。

二年前の私はまさに「Facebook中毒者」だった。上記に書いた例はすべて私が実際にしていたことである。

そして私の場合もっとサイアクなのが、「マジFacebook中毒者ウゼー、本当やめてほしい」と批判していたことである。自分こそFacebookが気になって気になって仕方なかったくせに。
ちゃっかりアルバムには外国人との写真とかハロウィンで「いかにもアメリカ」な写真をいっぱいのせてるし、わざと英語で「Hey Guys, I need help!」とか投稿しちゃったり(別にどうでもいいこと)、プロフィール画像を更新しようものなら一日に何十回もいいね!とコメントの数をかぞえちゃったりしたくせに、自分のことは棚に上げて他の「Facebook中毒者」のことは批判していたのだ。今考えても性格悪すぎである。

Facebookを見て「○○ちゃんいいなあ、楽しそう」と思ってしまうのはしかたない。それも「羨ましくなる情報」が一気に大量に流れてきたら、そりゃうんざりもするし、でも自分も対抗したくもなる。だったら見なけりゃいいのに、うっかり見てしまう。自分が社会でどのくらいの位置にいるか、他の子よりも上か下か、気になってしょうがないからだ。そんなループがあるからますます「リア充アピール合戦」に拍車がかかる。はあ、Facebookってメンドクセー。

でも抜けられないのがSNSというもんの恐ろしさである。mixiでもそうだったが、みんながやってるから抜けられない。やめたら情報が入ってこない。せっかく撮った写真も簡単に見れなくなってしまう。今までの投稿もなくなる。思い出が消える。

Facebookはもはや、現代人にとっては生活の一部になってしまっているのだ。こういうループにハマって、Facebookにとりつかれるともう抜けるのはかなり難しい。

でもそんな「Facebook疲れ」のループから抜け出す方法がある。
Facebookを仕事の一部と割り切って使うことだ。

自分でビジネスをしている人なんかは、かなりFacebookが使いやすいツールだということは共感できるんじゃなかろうか(私は自分でやってないけど)。周りの大人を見ていると、みんなうまくFacebookを使っている。

天狼院店主の三浦も、そのまわりのビジネスパーソンも、かなりの確率でFacebookでビジネスしている。もはやFacebookがなければ仕事が成り立たないと言っても過言じゃないくらいである。

なぜわざわざFacebookを使うのか?簡単だ。メチャクチャ手っ取り早いからである。Gmailとかよりも。

メッセージを使えば、「○○様」だの「わたくし天狼院書店スタッフ川代でございます」だの「お忙しい中恐れ入ります」だの面倒な決まり文句を入れる必要もない。もともとFacebookで自分の近況報告を頻繁に更新したり、どんなことが好きとかも書いておけば、交渉相手もこちら側に親しみを覚えやすい。だから堅苦しい感じでメールしなくても許される感じになる(たぶん)。
それにもともと「こういうことやりたいー!」とか「今の目標はこれです!」とか宣言しておけば、それに興味を持ってくれた人から誘いの連絡が来たりする。周囲の人でも「応援したい」と思ってくれる人が増える。

Facebookはいわば大きなビジネスチャンスなのだ。
投稿も「仕事のため」と思えば、「まわりから暇なやつと思われたらどうしよう」と気にしてなかなか更新できなくなることもなくなるし、「仕事のツール」と割り切ってしまえば、他人の「リア充アピール」なんて、微塵も目に入ってこなくなる。「仕事関連」のものしか気にならなくなるのだ。

と言っても私はただの大学生で、フリーの実業家でも起業家でもない。だが二年前まで、10分に一回くらいはFacebookをチェックしてしまって、人の幸せを見て凹むことを繰り返す「Facebook廃人」だった私も、今ではちゃんと、全然気にならなくなった。他人が楽しそうな「リア充写真」「リア充投稿」していてもふーんと思うだけである。

それはこの天狼院のブログを更新することを始めたからだ。私は今、Facebookはブログのアクセス数を伸ばすためだけに利用していると言っても過言ではない。
その天狼院のブログもバイトでやっていることだから、ビジネスパーソンと同じく仕事でやってるといえばやってるのだが、結局「Facebookを使う明確な理由」があるかないかで、Facebookに振り回されてしまうかどうか、はかなり変わってくると思う。

たとえば私みたいに、「ブログのアクセス数を伸ばす」ことでもいい。私の知り合いでは、「写真の技術を上げる」ことが大きな目的で、自分の撮った写真をFacebookに載せオンラインのギャラリーとして使い、ポートレートの募集をかけている人もいる。「今後起業したい」から、今の自分のビジョンをシェアする人もいるし、個人でやっているウェブラジオの宣伝のために使う人もいる。

今やFacebookは、「自分の夢を叶えるためのツール」として使えるようになってきたのだ。そしてそんな風にポジティブに使えば、応援してくれる人はどんどん増えてくるし、間違いなくFacebookを使わないときよりも夢に近付くことが出来る。

私が働く天狼院書店には、100万部突破させた編集者、著者、テレビに出ているコメンテーター、デザイナー、カメラマン、本当に多くの著名人が来るが、成功している人のほとんどはFacebookをビジネスのためにうまく使いこなしている。もはや「友達作りのツール」から変化してきているのだ。逆に言えば、FacebookなどSNSを効果的に利用すれば、地位も名誉もない一般人でも、自分の夢を叶える道が開けてくる。

今日の天狼院ライブでウジトモコさんがおっしゃっていたが、いまやFacebookはセルフブランディングのツールなのだ。「こうなりたい自分像」を現実のものにするために、それらしい投稿をすれば、周りの人はそれらしいイメージを抱いてくれるのである。私のように記事をよく更新していれば、「ブログを書く人」という印象をつけられるし、天狼院店主三浦だって、いつも「今日もバリバリフルスロットルでまいりましょう」とか言ってるから、「ああ、三浦さんはいつもパワフルですごいなあ」と思ってもらえるのだ。本当は落ち込んでいるときもあるかもしれないのに。逆にネガティブなことばかり書いていれば、「ああ、あのいつも病んでる人ね」と勘違いされちゃうのだ。普段はものすごく明るくても。

人は多面的で、誰でも善人でも悪人でもあるのに、周りの人はたいてい一面しか見てくれないものである。「今は怖いだけで本当は優しい人かも」と想像してくれるような親切な人はなかなかいない。Facebookひとつでその人柄を判断することも普通だ(ウジトモコさんに言われてはっとした)。

ぶっちゃけ私はFacebookに賛成派でも反対派でもない。あればあったで知らなくてもいい情報まで入ってくるし、なくても正直別に構わないと思う。
でもFacebookがなければ天狼院には辿り着いていなかったかもしれない。「文章を書くのがすごく好きだ」ということにも気づかなかったかもしれない。
SNSがメンドクセーことに変わりはないが、嫌だ、嫌だ、疲れる、と思って悩んでしまうくらいなら、「うまく利用してやろう」くらいの上から目線でいたほうが快適にすごせるかもしれない。夢も可能性も人脈も広がる。何か一つでもいいから、とりあえずFacebookを使う「理由」を決めちゃえば、なんてことはない、ただのコップと一緒である。Facebookもしょせん人間が作り出した「モノ」にすぎない。「水を飲むためのコップ」、「夢を叶えるためのFacebook」。何が違うというのだろう?コップに振り回されることなんてないだろう。それと同じだ。

いや、さすがにコップとFacebookは同じじゃないか。乱暴すぎるが、まあそんくらいの気持ちで使うのがちょうどいいのだ。難しいけれど。

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2014-08-21 | Posted in チーム天狼院, 記事

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