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メディアグランプリ

眠っていたカメラを起こしたら、苦手だった写真が好きになってきた。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:柴田和花子(ライティング・ゼミ 秋の集中コース)
 
 
「GINZA SIXからの夜景、綺麗らしいよ」
「マジで。じゃあ、来週撮影に行こう!」
友人から、快諾の返事をもらって、撮影練習の約束を取り付ける。
 
3年前、私は、仕事で使う記録写真のレベルを上げたくて、ミラーレスの一眼レフカメラを購入した。
今では出番が増えたカメラも、この夏まで、ほとんど活躍の場を与えられることなく、私の部屋で、ぐっすりと深い眠りについていた。
 
もともと、自分の写真を見返したりする習慣が無かった私は「思い出」としての写真に、あまり興味が無かったのだと思う。
そのため、カメラを持っていたものの、出かける際の荷物になることが煩わしく、「旅行なら携帯で十分、そのほうが綺麗だし」「撮ってもどうせ、見返さないし」「肩凝るし」と、せっかく買ったカメラに、出番を与えてこなかった。
 
しかし、流石にカメラがもったいないな。と思い、重い腰をあげて、カメラの使い方を勉強することにした。
そして、これをきっかけに、私はカメラの魅力にハマることとなった。
 
一眼レフカメラが眠ってしまう理由。それは「思った写真が撮れないから」ではないだろうか。
ちょっと興味を持って買ったものの、使いこなせず、いつもオートモード。
ヘタにボタンをいじろうものなら、晴天なのに真っ黒な写真が撮れる。
どうしたらいいか分からなくて、結局、携帯を取り出して、パシャリ。
そうなると、高かったカメラも、携帯に比べて綺麗に写真が撮れない、重くてデカイただの箱だ。はっきり言って移動の邪魔でしかない。
 
この、永遠のオートモードと、携帯のループから脱出しなければ……。
そう思って「おまかせモードから卒業しよう!」の売り文句に釣られて、初心者向けのカメラ教室の予約をした。
 
絞り、シャッタースピード、ISO。
聞いたことあるものの、あまり理解していなかった機能を、教室でわかりやすく説明してもらい、意味を理解し、言われた通りに実践する。
絞り、2.0。
シャッタースピード、1/100。
ISO、400。
数値を考えて、シャッターを切る。
 
カシャ。
 
いかにも一眼で撮りました! といわんばかりのボケ感のある写真が、シャッター音とともに、カメラのモニターに表示される。嬉しくなって、覚えたばかりの操作で、無駄にボカした写真ばかりを撮る。
 
そんな感じで、初歩の初歩の機能を覚え、ヨチヨチと歩きはじめた私は、
テクニックの紹介動画を見たり、書籍を読んでみたりと、自主練をするようになった。
以前は、意味の分からなかった数字の羅列が、なんとなく理解できる。
「へー、この設定にしたら、こんな写真が撮れるのかー」
ちょっと、できる気になって、早速、街に出て実践。
……全然うまく撮れてない。
しかし、基本の機能を覚えた私は、何を試せば写真が変わるのかを知っている。
うまくいかなくても、どうしたら良くなるか、試してみるのも面白い。
 
基本の機能が、分かってきたら、気になってくるのが周辺機材。
レンズ、三脚、ライト。と、あれこれ揃えたくなる。
新しい機材の導入は、まるでドーピングのようだ。
やって見たかった「あの感じ」かけたかった「あの効果」が、
魔法のようにできるのが気持ち良くて、ついつい「ポチッ」と買ってしまう。
 
さて、思い出写真に興味なし。の私が、カメラを覚えて撮りたいと思ったのは「自分の好きなモノ」だった。
もし、私と同じように「思い出写真に興味が無い人」がいたら、そんな人にこそ、おすすめしたいのが、インスタグラムだ。
「インスタ映え」などと言われ、変なマイナスイメージがある人もいるかもしれないが、インスタグラムは、リア充だけのものでは無い。ひとりでもバッチリ楽しめる。
 
自分の好きなモノをアップしていくと、他人から見たら、一見、無秩序な写真が、どんどんと並んでいく。
そうすると、それが自分だけの宝箱のようで、可愛くて仕方がなくなってくる。インスタには、萌えが詰まっているのだ。
たまに、知らない人から「いいね」がついたりすると「でしょう、でしょう。可愛いでしょう!」と、自分の好きなモノが褒められたようで、嬉しくなる。
そんな感じで、好きなモノを撮って集めていたら、いつの間にか、今まで興味のなかった、思い出の写真も増えていた。
 
余談ではあるが、カメラを通じて知り合った人と話して感じたのは、
男性は「風景」や「ポートレート」
女性は「身近な人」「ペットの写真」「自分の料理」といったものを撮りたくて、写真をはじめる人が多いということ。
男性は、写真のコレクション的な要素。女性は、感情的な要素に魅力を感じて、はじめる場合が多いのではないだろうか。
そんなわけで、もしかしたら、インスタもコレクションとして楽しんだら、実は男性の方がハマるのかもしれない。
 
さて話を戻して、一眼レフをちょっと覚えて思ったのは、
「携帯って最高じゃん?」だ。
何も考えなくても本当に綺麗に撮れるし、ボケも広角も、レンズを変えずに思いのまま。ちょっと高いけど、それだけできたら、買っても全然損はない。
 
でも私は、写真の沼に片足を突っ込んでしまった。
まだまだ技術は未熟だが、カメラには、携帯の写真とは違った楽しみがあることを知ってしまった。
新しい発見だったり、ちょっと手間をかけてあげる愛おしさだったり、人との出会いもあった。
 
さて、この魅力に気づいてしまった私は、この沼から抜け出すことができるのか。
はたまた、このまま沼の中で、もがき続けることになるのでしょうか……。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-10-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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