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弁護士はピンキリというけれど


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:かもめ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「弁護士はピンキリだからちゃんと選んだ方がいい」
と言われることがあります。本当にそうでしょうか。
 
私は、かれこれ10年ほど弁護士をしています。
確かに、この人にはとてもかなわないという優秀な弁護士もいれば、よくこれで弁護士を名乗れるなというダメな弁護士もいます。悲しいことに、悪事に加担する悪徳弁護士がいるのも事実です。
そこで、現役の弁護士の目から見た、弁護士事情を、独断と偏見で語ってみたいと思います。
 
一般の方からみて、「弁護士」というと、司法試験という難しい試験に合格した頭の良い人、というイメージでしょうか。
確かに、司法試験は難しく、日本で実施されている国家資格の試験としては最難関ということができるでしょう。合格するまでには、少なくとも3年から5年くらい、長い人だと10年以上かかることもあります。
しかし、逆に言うと、試験にさえ受かれば、誰でもなれるということでもあります。そのような意味では、極端かもしれませんが、精神病院に入院中の人でも弁護士になれるということです。ただし、刑務所に入所中の人は、「禁錮以上の刑に処せられた者」という欠格事由にあたりますので、弁護士になることができません。
 
試験に受かったという共通項以外、どんな人でもなれるわけですから、元暴走族、医師、アナウンサー、お笑いタレント等々、本当に個性的な人がたくさんいます。
ただ、試験に受かるまで、相当な忍耐力が必要となりますので、根は真面目な努力家という点は共通しているように思います。また、そうは言っても、大部分の弁護士は、学歴の高い良家の子女で真面目な人が多いという印象です。
 
難しい試験に受かったというだけあって、とんでもなく優秀な人もいます。
いわゆる、スーパーマン型弁護士です。
ものすごい量の判例や条文が頭に入っていて、それを事案に合わせて的確に分析、適用し、解決していく。仕事量やスピードも常人離れしています。標準的な弁護士が10時間かかってする仕事を、1、2時間でやってのけてしまうといった具合です。
中には、映画「レインマン」のように、何らかの発達障害がありながら特定の分野に限って極端に優れた能力を発揮する、サヴァン症候群なのではないかと噂される人もいます。
 
逆に、よくこの人弁護士になれたなというくらいダメな人もいます。
性格的に極端に偏っていて、しょっちゅう依頼者とトラブルを起こしていたり。
よくあるパターンとしては、仕事量が多過ぎて手が回らなくなりうつ病になってしまうというケースです。そうなると顧客とのコミュニケーションもうまくいかなくなり、大量のクレームを抱え、ますます追い込まれていくという悪循環に陥ります。
また、経営がうまくいかなくなって、邪な商売に手を出すという弁護士もときどきみかけます。
また、法律は時々刻々と改正されますから、時代の変化に対応できなければならないのですが、80代以上の高齢弁護士など、さすがに法改正や新しい判例についていけないように思います。
 
もちろん、大多数の弁護士は、熱心に事件に取り組みます。
何か法律に関係ありそうな問題に巻き込まれたら、気軽に弁護士に相談してください。
そうはいっても、一般の方からみると、弁護士に相談するのは、想像以上に敷居が高いようです。
では、どのように弁護士にアプローチすればよいのでしょうか。
 
まずは、知り合いの弁護士に頼む、というパターンですね。
知人の紹介ですから、信用できるというメリットがあります。
弁護士としても、紹介者に恥を欠かせないため、一生懸命やってくれることでしょう。
ただ、たまたま知り合いと縁があるというだけですから、あなたが困っている事案に強いとは限りません。専門外であったり、経験がないということもあるかもしれません。
 
次に思いつくのは、やはり、ネットで検索するという方法でしょうか。
最近は、HPでの集客に力を入れている弁護士も多くいます。
検索してみると、立派なHPがたくさん出てきて、どれを選んでよいのか迷ってしまいますね。
そのような場合は、時間の許す限り、何件か法律事務所を回ってみるのが良いです。面倒くさいと思われるかもしれませんが、おそらくは、弁護士に相談するような事件というのは、一生のうちに1度か2度くらいしか遭遇しないはずです。人生の一大事ということもあるでしょうから、それくらの手間暇はかけた方がよいと思います。
何件か回っていくうちに、性格的に相性が合いそうな、この人なら任せることができそうな弁護士に出会うことができるかもしれません。
 
弁護士の目線からみると、問題のある弁護士というのは、少し話をすればすぐにわかるのですが、そのような弁護士も、なぜかたくさんの依頼を受けています。逆に、その事案に最もふさわしいであろうと思われる弁護士事務所に閑古鳥が鳴いているということもよくあります。
弁護士からみると、なんで気づかないのだろうと思うのですが、一般の方からすると、こんなものだろうと思ってしまうのかもしれません。
上から目線との批判を覚悟で言いますと、やはり一般消費者には、弁護士の善し悪しはわからないのではないか、という結論にならざるを得ません。
 
手間をいとわず、何件か回って、比較してください。
比較すれば、たとえ正解にたどり着けなかったとしても、少なくとも、ダメな弁護士を排除することはできるはずです。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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