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メディアグランプリ

買わずしてNintendo Switchは最高のゲームを楽しませてくれた


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記事:Hiroki(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
「現在、Nintendo Switchは入荷未定です」
ちょうど春ごろからだろうか、どこの店でもそんな張り紙を見かけるようになった。
 
コロナウイルスの影響で生産が減ったとか、家にいる時間が増えたとか、どうぶつの森が発売されて買う人が増えたとか、そんな理由で品薄が続いているようだ。
 
僕も家にいる時間が増えて欲しくなったので、手に入れようといろいろなお店を探した。
しかし、どこのお店でも品切れになっていた。
 
ネットでも定価で売っているところはなく、Amazonや楽天やメルカリを見ると5万円を超える値段で転売されていることもあった。
定価は3万ちょっとくらいだから、かなりの値段だ。
 
しばらくすると、任天堂の公式サイト、ビックカメラやジョーシンなど、各サイトでの抽選販売が行われるようになった。
 
それらに片っ端から応募してみたが。どれも抽選に当たらない。
どうやら、何十倍とか何百倍とか、かなりの倍率だったようだ。
 
結局、ゴールデンウィークになってもNintendo Switchは手に入らなかった。
だからゴールデンウィークは「スーパーマリオ64」という昔のゲームをクリアして遊んでいた。
 
コースをクリアして、スターを集めていくゲームなのだけど、これが面白くてゴールデンウィークの間にスターを全て集めてしまった。
 
そんなゴールデンウィークも終わって、5月末には緊急事態宣言も解除された。
それでもやっぱりSwitchは手に入らなかった。
 
僕は相変わらず昔のゲームにはまっていた。
ゲームキューブの「スーパーマリオサンシャイン」やスーパーファミコンの「スーパーマリオワールド」でも久々に遊んで、クリアした。久々にやるとやっぱり楽しい。
 
そうしているうちに6月も終わり、移動制限も緩くなって、街の様子もだいぶ元に戻ってきた。
僕は相変わらずいろいろな抽選に参加していたが、やっぱりSwitchは手に入らなかった。
 
このままSwitchは手に入らないのではないか、と思いつつ日々を過ごしていた。
 
7月末に近所のイオンに行くことがあった。ダメ元でゲーム売り場にいってみると、たまたまSwitch販売の抽選の申し込みが行われていた。
 
何種類かのカラーの他に、「どうぶつの森」のソフトが付いた限定デザインのセットもあった。
販売数はどれも10個くらいのようだ。
 
倍率は高そうだけど、僕はせっかくなので、「どうぶつの森」の限定セットに申し込んだ。
 
抽選券をもらうと、番号は200番台だった。
10/200だとしても、5%くらい。倍率でいえば20倍の競争率だ。
しかも、まだこれから申し込む人もいるだろう。
 
「やっぱりまだ当たりそうにないな」
正直そう思って過ごしていた。
 
結果発表の日の昼過ぎから当選者には電話がかかってくることになっていた。
ダメ元で申し込んだものの、やっぱりいざとなると当日はドキドキしながら電話を待っていた。
 
……15時になっても電話はかかって来ない。
まぁそれもそうだ。確率は5%以下なのだからそうそう当たるものでもない。
 
しかし、なんと16時前に電話がかかってきた!
僕はドキドキしながら電話をとった。
 
「先日お申込み頂いた、Nintendo Switchの抽選の件ですが……」
 
信じられないが、当選したのだ。
Nintendo Switchを買おうと思ってから、4か月以上が過ぎてやっと手に入った。
 
この4か月間、いろいろなことがあった。
 
いろいろなお店を見てまわり、ネットで抽選情報を探して申し込んでみた。
手に入らない間は昔のゲームで遊んでいたが、それも結構楽しかった。
何より、最後の抽選の電話を待っているときのドキドキや、電話がかかってきた瞬間の感動は最高だった。
 
そんな体験ができたのは、Nintendo Switchがなかなか手に入らなかったおかげだ。
 
もし、3月に手に入っていたら、あの感覚を味わうこともなく、Nintendo Switchのゲームも今頃はもうかなり遊びつくしていたかもしれない。
 
でも、幸運にも僕は「Nintendo Switchを手に入れる」というゲームをなんと無料で4ヶ月も楽しむことができた。
 
「抽選情報を見つけて、登録して申し込む」「自分の足でお店をまわって探す」「抽選結果にドキドキする」「そして電話がかかってきたときのなんともいえない高揚感や感動を味わえる」といった要素のある、無料で楽しむには申し訳ないくらいの素晴らしいゲームだ。
 
しかも、これからまだ「どうぶつの森」やたくさんあるソフトをプレイすることができるという楽しみもある。
 
なんとお得なのだろうか。
 
今回のことに限らず、世の中の大抵のものというのは過程を楽しむようにできている。
旅行だって絶景を見に行くだけではなくてそこまでの工程や計画を立てる段階が楽しいし、ゲームだってクリアするまでの過程が楽しい。
 
もしポケモンのゲームを始めて、いきなりポケモン図鑑が全種類そろっていて、レベル100のポケモンが博士からもらったら、そんなゲームは何も楽しくない。
 
しかし、世の中にはこんなに楽しい無料のゲームを遊ぶことなく、しかも通常よりも高いお金を払ってNintendo Switchを買う人もいるらしい。
買う人がいるから、Amazonや楽天やメルカリにも売っているのだろう。
 
需実にもったいない話だと思う。
 
無料で4ヶ月も楽しめる、しかもワクワクやハラハラ、ドキドキをあんなに味わえる楽しいゲームがあるのに、それをしないなんて。
しかも、同じ値段じゃなくて、1万円以上高いお金を払って買ってしまうなんて。
 
もし、まだNintendo Switchを持っていない人がいたら、ぜひこの「Nintendo Switchを手に入れる」というゲームを楽しんでみて欲しい。
 
「転売している人から買うよりNintendo Switchを安く(定価だけど)手に入れられる」だけでなく、「情報を集めて頭も使って、実際に身体を動かしてお店に行き、さらにワクワクやハラハラ、ドキドキ味わえる」
 
そんな最高のゲームがそこには待っている。
 
 
 
 
***
 
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2020-08-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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