メディアグランプリ

スラムダンクの例え話をしたいなら、このラジオを聴け


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:フジタシン(ライティング・ゼミ5月開講通信限定コース)
 
 
「おじさん世代は、何でもかんでもスラムダンクで例えてくるのが嫌!」
 
火曜日の夜、何気なく見ていたバラエティ番組で「かっこ悪い年上」というテーマを特集していた。
そこで若者に批判を受けていたのが、この話題だ。
 
青天の霹靂とは、このことである。
 
たった今、『マーケターは、桜木花道に学べ』というエッセイを書き終えたのだが、この瞬間にボツになった。
 
確かに最近、スラムダンクの例えでよくスベる。
 
お客さんに提案したプレゼンが全然響かなかった後の帰り道に、
「なぜオレはあんなムダな時間を……」
と呟いても、同行していた後輩に無視されてしまった。
 
別の日、納期締め切り1週間前になって急に焦り始めた後輩に対して、
「まだ慌てるような時間ではない」
と手振り混じりでなだめてみても、反応がとてつもなく薄かった。
 
そりゃそうだ。
スラムダンクを読んだことがない若者には、意味が分からないのだから。
 
ところで、最近はオンライン飲み会が増えた。
オンライン飲み会というのは、旧知の仲間同士だと異様に盛り上がる。
おかげでこれまで数年間、年一度くらいしか会わなかった高校・大学時代の友人と、オンラインで頻繁に飲むようになった。
 
こういう仲間と話す場合、スラムダンクの例えは絶大な効果を生み出す。
 
事業がうまくいかない友人に対して、アドバイスをした後、
「めがね君の引退が伸びたな、この天才のおかげで」と言えば、
「泣かすなよ、問題児のくせに」と返してくれる。
そして一同爆笑である。
スラムダンクは同世代にとって、色あせない共通語であり流行語なのだ。
 
しかし、それは若い子にとって、全く通用しない比喩であることは、肝に銘じておかないといけない。
 
新入社員の研修で、「シュート2万本です」といっても、
「2万で足りるのか?」と返してくれる後輩はもういないだろう。
 
もう、10歳も離れた後輩に対して、同世代に受けるようなスラムダンクの例えを使うのは卒業しなければならない。
『鬼滅の刃』を読んで新しい例えのレパートリーを増やすしかないだろうか。
 
いやいや、それは若者に媚びすぎではないだろうか。
それに、あまりにも若者の流行を知っていても、後輩は内心、“このおじさん、未だに大学生の流行を追いかけている……。”と思われるに違いない。
 
嗚呼、新人気分で居たのに、いつの間にか歳と取ってしまったんだな。
とにかくスラムダンクは封印だ。
 
そんなことを考えながら、数日がたった。
しかし、「若者に媚びずにスラムダンクの例えを言い続ける」ためのヒントを発見してしまったのだった。
 
それは、お笑い芸人オードリーの立ち振る舞いにあった。
 
私は、『オードリーのオールナイトニッポン』というラジオ番組のヘビーリスナーだ。
男子高出身の2人の軽快でくだらない掛け合いは、高校時代の面白い友達の話を聞いているかのようで、聞いていて全く飽きない。
 
しかし、そんな彼らのトークの中で、唯一聴きにくいなと思うシーンがある。
 
「キン肉マン」の例え話である。
オードリーは時折、というか、かなりの頻度でキン肉マンに例えた突っ込みをする。
 
「いやいや、試合前のウォーズマンじゃないんだから」
「王位争奪戦の時のラーメンマンじゃないか」
 
彼らは私よりも8歳ほど年上だ。
世代が違うので、読んでいる漫画が違う。
 
司会を務める日向坂46というアイドルグループの番組でも、もっと年が離れた彼女たちに対してもキン肉マンのネタをやめない。
 
なぜ彼らは「キン肉マンの例え」をやっても許されているのだろうか?
 
スラムダンクが悪くて、キン肉マンが良いというわけではない。
オードリーの話の持って行き方が上手いのだ。
 
どのように上手いのか?
 
簡潔に言えば、彼らは「おじさんにしかわからない例えをする」というネタとしてトークを作っている。
相手に分からないことを前提にした例え話をすると、妙に面白いのだ。
これは、スラムダンクの例え話の使い方を考えるヒントになりそうではないか。
 
しかも、キン肉マン例えを続けている結果、それだけではない効果を生み出し始めている。
ここ最近、日向坂46のメンバーがキン肉マンを読み始めているのだ。
司会者であるオードリーにハマりたい。
その気持ちがキン肉マンの勉強に火をつけたのだろう。
すると、「オードリーのキン肉マンネタに反応する若い女子」というさらに面白い構図を作り出した。
 
かくいう私も、そんな彼女たちに倣って、オードリーのトークをより面白く聴くためにキン肉マンを読み始めた。
読んでみると、想像以上に面白い。
昔は「画風が古い」「プロレスには興味がない」と立ち読みすらしなかったが、読んでみると実は今の時代でも色あせない魅力のある漫画だということに気づかされた。
 
ウォーズマンがバッファローマンに敵わなかった場面、
テリーマンとザ・魔雲天の戦い、
ロビンマスクとマリポーサの戦い……。
名シーンの連続である。
 
そして当然、オードリーのラジオをより面白く聴けることにつながっている。
 
いかがだろうか。
もしスラムダンクの例え話を世代問わずに続けたいなら、スラムダンクを読んでみたいと思わせるトーク力を身に着ける必要があるのではないかと思うのだ。
 
後輩がスラムダンクを読んでみようという気になってくれれば、きっと虜になるだろう。なぜならば、この名作はどんな世代にも響く魅力があるからだ。
 
実際にオードリーがどのような魅力的なトークを展開しているのかは、ぜひラジオを聴いてみてほしい。きっと世代を問わず魅力的なトークをする色々なヒントを得られるはずだ。伊達に10年以上続いている番組ではない。
 
そう、スラムダンクおじさんは、若者たちを前にして「金網に怯えるモンゴルマン」になってはいけないのだ!
 
……意味、伝わっていますか?
 
 
 
 
***
 
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2020-08-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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