コーチングは人生そのもの
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記事:Shige(ライティング・ゼミ平日コース)
人生、幸せになりたい。
誰しもそう思うだろう。私もそう思い今まで生きてきた。
しかし、私は幸せになるためには何が必要なのか、わかっていなかった。
幸せになるために必要なもの、それはお金と思っていた30代。
会社で出世し給料が上がることが人生の幸せにつながると思っていた。
稼いだお金で、稼いでない人が買えないような家だったり車だったりを買い、
優越感に浸る。それが幸せだと思っていた。これ言うと引かれるので面と向かっては言えないが、確かにそう思っていた自分がいたのである。
時が経ち、40代後半になった。
確かに少しは出世して、それなりにお金を稼いで家も建て、車も買った。
昔望んでいたことが叶った。幸せになるはずだった。
しかし、現実はどうだろう。
そうはならなかった。なぜだか毎日が虚しい。
望んでいたことが叶ったのに、なぜか虚しい。何かが足りない。
全然幸せの方向に向かっていない。
その時私は、何が足りないのかわからなかった。
何かわからない足りないものを得ようともがいていた。
毎日そう感じていた頃、ふとコーチングに出会った。
あるとき目についた、オンラインで募集いたコーチングのクライアントに何気なしに応募した。「コーチングで潜在意識を引き出す。答えはあなたの中にある」というものだった。自分が少しでもかわるかなぁというくらいで、それほど期待はしていなかった。
「お名前はなんとお呼びしたらよいでしょうか?」
そんな一言からコーチングは始まった。
テーマは「幸せ」についてと伝えた。
今まで追いかけてきた幸せが幸せではなかったこと、これからどうしていけばよいかをぶっちゃけて話した。コーチからの様々な質問に応えていくことで、誰にも話したことがなかったことをいざ自分の頭で整理し、自分の言葉で発した。
相手に自分の心の奥にしまっておいたものを引き出し、話すことで、なぜか泣きそうになっていた。誰にも相談したことがないことを初めて言葉にしたからかどうかわからないが、不覚にも涙が流れてしまった。自分の負けを認めた感じがした。それまで追いかけていたものが幸せではない、自分の生き方のシステムが間違っていた。そんな気持ちをまざまざと見せつけられた。自分自身に。
それからは、いまの仕事を一生懸命やるのをやめた。
そもそもこの仕事をしたいのか、もっと他にやりたいことがあるのではないかと思うようになった。そして行き着いたところは、自分もコーチをしてみたいという気持であった。
コーチングとは、コーチがクライアントの伴走者・助手席に座る人となって、クライアントの目的をサポートする。クライアントはコーチがいることで安心して目的に向かって走ることができる。コーチとクライアントが共同作業でクライアントの目的を達成するものである。
コーチングはクライアントとセッションといわれるミーティングを行う。
そのミーティングの中で、クライアントが気づいていないクライアント自身の中にあるものを色々な角度での質問を行い引き出していく。それによってクライアントが気づいていないクライアント自身の中にある答えを引き出していくわけだ。
このコーチングとの出会いが、私の人生を大きく変えた。
幸せとは、人と人とのかかわりの中で、感じるものだと気づかせてくれたのである。
その人の悩み、喜び、痛みなどの感じ方を共有し、感動し、共感しあうこと、これが幸せにつながるのだと。まさしく人は一人では幸せになれない。人との育みの中で幸せになっていくのだと。コーチングは、人生そのものだと。そう気づかせてくれた。
幸せはお金では買えない。着飾りで幸せにはなれない。
人がうらやむモノを持っていても幸せにはれないのである。
幸せになること、それは人と人とのかかわりの中にあるのである。
お金、モノでは、幸せになるためには十分ではないのである。
そして今現在、コーチを学び10か月が過ぎようとしている。
セッション回数150回、色々なクライアントと知り合った。
継続でコーチングを行っているクライアントもいる。
コーチングの世界にどっぷりつかっている。
私は、これからの人生の生き方を見つけたのだ。
コーチングを通して、色々な人に関わって、その人の悩み、喜び、痛みなどの感じ方を共有し、感動し、共感しあうことを続けていくのだ。
そしてその先に、きっと幸せがあるのだ。
コーチングは、人生そのものなのだ。
***
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