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4%の不安におびえるものたち


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ほーりー(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
緊急事態宣言が月末まで続くようだ。
その過ごし方は人それぞれだ。
連休中も、家で大半を過ごしたという方も少なくないだろう。
 
テレビのニュースをつけても、ネガティブなものであふれている。
悪いニュースのほうがきっと話題になりやすい、
広まりやすいのだろう。
「オリンピックは開催されるのだろうか」
「自分の会社の業績への影響は大丈夫だろうか」
「自分はウィルスにかかってしまっていないだろうか」
ネガティブなニュースは広まりやすく、
ポジティブな出来事はあまりニュースとしては、
目立たないものだ。
 
どうしても悪いニュースのほうに人は吸い寄られていくものだ。
 
そこに気づかずに、漠然とした不安をひきずってしまう。
 
中には、この世が終わってしまうかのような
悲観論に侵されてしまい、ひとりで勝手にメンタルを
傷つけてしまう人は少なくない。
 
ましてや今のこのご時世では、そのような悲観論者は
増加傾向にあるだろう。
 
たとえば、
A課長があなたの評価について、
ネガティブなことを言っていたと
同僚のBから聞かされたとする。
 
そもそもBが言っていることが
事実なのかもわからない。
Aの発言のニュアンスも言い方や言葉の使い方でいくらでも
印象は変わってしまう。
それなのに、相手の表面の言葉だけを
鵜呑みにしてしまうタイプの人は多い。
 
「わたしはA課長に嫌われているのか」
「このまま評価されない自分は出世できないんだ」といった
思い込みに始まり、極端な行動を取ってしまう。
 
ネガティブに過剰に反応していいことは
何ひとつない。
 
何一つない。
 
おまじないではないが、
心がけをひとつシェアしよう。
サラリーマンを15年やってきた自分が実践してきた
メンタルを守るための方法の一つである。
部分的な失敗を全体視しないこと。
これが営業職時代に心がけていたことだ。
中小企業約300社のクライアントを抱えていた。
対企業とはいえ、商談相手は同じ感情を持った人間である。
人間と人間がコミュニケーションを取る以上、
相性といったものは必ずあって、見立てでは
2割ぐらいの顧客とはうまくいかないという感覚があった。
商談相手もそう思っていたのかもしれない。
 
その2割では売上もあがるどころか、クレームすら起こすこともある。
 
そんな部分がある自分はダメな営業パーソンだろうか。
 
答えはノーだ。
 
うまくいかない顧客が2割ぐらいあるなら、
自分のことを熱烈に支持してくれる
顧客が同じくらいいるものだ。
 
おかげでその顧客の圧倒的な売上もあり、
私は一時的な期間ではあったが、
トップセールスにもなれた。
 
やっかいなこともある。
私の経験してきたサラリーマン社会は、
なぜかこのうまくいかない2割の顧客の
対応で評価しようとする場面ばかりだった。
 
ネガティブな材料が大好きなのだろうか。
 
減点主義というやつだろうか。
 
ただ世の中で評価されている人、成功しているという人は、
例外なくこの熱烈に支持してくれた顧客から売上をあげたように、
部分的な成功・一時的な成功を全体の成功に変えてきた人達である。
 
私が現在従事している健康経営コンサルティング
の現場では、よく小さな成功体験を作ろうという
テーマの話をする。
 
新しい取り組みを始めるときは、
組織も個人も尻込みするものだ。
 
限られた部署、限られた期間で
スモールスタートを切る。
 
そこで結果を出し、小さな成功を重ねる。
うまくいかなくても、また別のスモールスタートを切れば、
ダメージは少ない。
 
だから部分的な失敗を恐れてはいけないのだ。
部分的な成功を自分自身の自信に変えていく。
精神論になってしまうが、大事な発想だと思う。
 
とはいえ、それでも得体の知れない不安に
とらわれてしまう……。
 
そんなあなたに興味深いデータを紹介しよう。
 
アメリカのミシガン大学の調査によると、
まず「心配事の80%は起こらない」
というもの。
 
では残りの20%はどうなのか。
16%は準備をしていれば対応可能なもの。
 
不安が実際に的中し、心配事が起こったの
はたったの4%だったとのこと。
 
96%の不安は実際には起こらない。
このデータを見たときは本当に驚いた。
 
たった4%しか起こり得ない可能性の不安を
自分勝手に増強させて果たしていいことはあるだろうか。
 
世の中、何が起こるかわからない時代だ。
それでも客観的な数字をはじめ、データや事実にめをそらしていると、
本当に大切なものを見失ってしまう気がしてならない。
 
自分が感じたことと、出来事とちゃんと向き合っていかないと
タフに生きていくことは本当に難しいんだろう。
 
自分が対処するための必要な知識や知っておくべき事実は山ほど
ある。
幸せになるためにはいたずらに不安を重ねるのではなく、
貪欲に学ぶこと、知ることを実践していこう。
 
 
 
 
***

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2021-05-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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