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 夢のクスリ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:早藤 武(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
「病気で困っている人のために、お薬をつくる仕事をやりたい!」
 
当時、中学生だった私は自分の親が何の職業をしているのかを調べて、
同級生たちと自分の両親がどんな仕事をしているのかを交換して学び合って、世の中にある仕事を学ぶ授業を受けていました。
 
思い返してみれば、進路指導の下準備となる授業だったのでしょう。
 
大人になった現在はとても頑丈に育ててもらって面影がないですが、小さな頃からとても病弱ですぐに熱が出て倒れたりしていました。
薬のお世話になることが多かった私は病気を治す薬に興味がありました。
病院では白衣を着たお医者さんと顔を合わせることはありましたが、病院から帰るときに受け取る薬がどうやってできているのかは全く知りませんでした。
そして、同級生たちの話を聞いている時についにその謎が解けたのです。
この時が、薬のスペシャリストと呼ばれる「薬剤師」という職業との出会いでした。
 
世の中にある職業を知る授業がきっかけで、私は身の周りにある「薬」にとても興味を持つようになりました。
そして薬を自由自在につくり出す「薬剤師」という職業にも興味を持ちました。
 
疲れを和らげてくれる栄養ドリンク、
食べ過ぎた胃腸の働きを助けてくれるお薬、
頭が痛くなったら、辛い状態を助けてくれるお薬、
夏にたくさん出てくる虫から身を守ってくれるお薬、
この世界はこんなにたくさんのお薬があったのだと周りの大人のお話から聞く以外にもテレビや図書館の本を通じて知りました。
 
もし私が将来薬剤師になれたら、どんなお薬をつくることができるのだろうかと夢を膨らませました。
時にはクラスの友達とどんな薬があったら面白いかとても盛り上がりました。
 
身長が今よりもグングンと伸びてくれる薬、
走るのが速くなる薬、力が強くなる薬、
薬を飲んだら何時間眠ったことになる薬、
飲むと病気にならなくなる薬、100歳よりも長く生きられるようになる薬、
マンガやゲームに登場しそうな薬を思い描いていました。
 
薬に興味を持って勉強を続けているうちに、私はあることに気が付きました。
 
「そうか! お薬って昔の人が夢見た事を叶えたものなのかもしれない!」
 
こんなお薬があったら良いなと思い描いていたからこそ気が付いたのかも知れません。
 
例えば私が生まれてくる前から存在していた肺の病気があったとします。
その肺の病気にかかっていて動くと息苦しいのでベッドの上で寝込んでいた人がいれば、肺の病気を良くしてくれるお薬がこの世に生み出されたことで、同じ病気を持つ人たちは外で走りまわることができます。そしてさらには好きな場所に自分の足で旅することもできるようになっているでしょう。
 
またある時は、不治の病と言われていた感染症も原因になっている病原菌を倒す薬がつくられたことで明日を生きることができなかった人たちに、明日を生きる時間を手にすることができるようになったのです。
 
この世界にはたくさんの人たちが夢を叶えてきたからこそ、多くの種類の薬がつくられたのだと思いました。
そして、この世界にある薬はさらに種類が増えて、進化を続けているというのです。
辛い症状を少しでも軽くすることはできても、完全に病気を無くすことができない場合がまだまだあるそうです。
なぜその病気が起こるのかわからなかったり、お薬を新しくつくるために技術やお金が必要だったりするのもあるようです。
それでも未来は可能性に満ちていると私は思います。
これからでもその病気は治すことができるお薬が見つかるかもしれません。
 
こうなりたいという人の夢の形は、この世界にいる人の数だけ違ってきます。
だからこそ、その人に合った薬の組み合わせを見つけることはとても大変なことかもしれません。
 
どんなに効果が良いと言われている薬でも身体にあわなかったりして使うことができなかったりします。
せっかく苦しいことがなくなって、良くなれると期待していたのもあって落ち込んでしまうかも知れません。
それでも決して諦める必要はないと思います。
なぜならば、その人の夢を叶えてくれるお薬がこの世界にあるのにまだ手元にやってきて来てないだけかもしれません。
まだなかったとしても、たくさんの人たちの努力の結果、夢を叶えてくれるお薬がこの世に生まれる寸前なのかもしれません。
 
その人にあった夢を届けるために、その人だけのためのお薬が手渡せる「薬のスペシャリスト」になりたいと私は願いました。
そして、昔の私が見た夢はいつしか叶って薬のスペシャリストになりました。
今日も夢を叶えたい誰かの話をたくさん聞いて、その人のための夢の薬をつくって渡すお仕事をしています。
 
 
 
 
***

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2021-05-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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