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「思い込みや勘違いは早めに気づきたい」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:小林海(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
かなり昔で子供の頃のある日の晩、いつものように弟と一緒に風呂に入り、出た直後の出来事になる。
自分の弟は4歳下で学年では3つ下だ、小学校へも一緒に登校していたし、ほとんど一緒に過ごす事が多く、弟の面倒を良く見ると言うか一緒に遊んだり、色々と教えていたりしていた。
 
その日、いつものように弟と一緒に風呂に入って上がり、それぞれ自分の体をタオルで拭いている時に弟が「なんで、これはバスタオルって言うの?」と、いつものように知りたい事を聞いてきた。
 
そして自分はすぐに、「バスは普通の車より大きいだろう?」、「このタオルも普通のタオルより大きいからバスタオルって言うんだよ」と答えた。
これは、その時考えてすぐに思い浮かんだ事で、普段からそう思っていた訳ではなかった。
きっとそうだとろうと思ったし、それを聞いた弟は(そうなんだ!)といった顔をしていた。
が、次の瞬間、風呂の脱衣所から少し離れた部屋から父親の声がした。
 
「何言ってるんだ! バスは風呂の事だろう! 弟に変な事を教えるな!」と大きな声で、怒っているでは無く、少し笑っているような感じで注意された。
 
それを聞いた自分は(あっ そうか、風呂で使うからバスタオルなんだ!)と思った。
弟に「ごめん、間違えた風呂の事を英語でバスって言うんだ、だから風呂で使うタオルだから
バスタオルって言うんだって」と説明し直した。
それを聞いた弟はニコニコ笑っていた。英語も教えてもらったと喜んだのか、兄が注意されて説明し直したのが面白かったのかは分からないが、その時自分が思った事は(あぁ良かった、弟に
間違った事を教えなくて)、そして友達とかにも言わなくて済んで良かったと思った事を覚えている。
 
この思い違いと言うか、勘違いしていた時間は数十秒ぐらいの僅かな時間だったから良いが、
長い期間間、間違ったままで過ごしてしまった事がある人はは割と多くのいるではないだろうか?
なぜなら、似たような事がそのご後の自分の人生で何度も起きたからだ。
しかし、これは自分が特別で普通の人はそんなに無いのかも含めて考え直してみたくなった。
なので、他の事例もお知らせしたいと思う。
 
この出来事もかなり前になる、と言っても中学で英語を習った後の話になるが、それまで無かったある物が出てきて、急に普及し出した事についてになる。
 
それは飲み物を入れる入れ物で「ペットボトル」と呼ばれていた。
それまで、販売されている飲み物を入れる物は瓶か缶のどちらかが多かった。
瓶は重いし落としたら割れてしまうので、外に出かける時飲み物を持って行くには水筒か缶が主流だった。水筒は瓶と同じく重いし、落としたら壊れやすい、そして準備も使った後に洗う手間もあった。なので缶が便利だった。
しかし、飲むためにフタを開けると二度とフタをする事は出来ないので、途中で飲みだしたら全部飲み切らなければならないのが不自由だ、だから持って行かずに外で買う事が多かった。
それに比べてペットボトルは素晴らしい何回でもフタが閉められる!
そして軽いし落としてしまっても簡単には割れないし、壊れない!
(これは最高に便利だな!)と感動した記憶がある。
 
そして、この入れ物の呼び名が「ペットボトル」だと知って。
(なるほど、ペットを連れてくように持ち運びが出来るからだな)と普通に思っていた。
 
それから数年後、仕事で、樹脂(プラスチック)に関連する仕事をするようになった。
電気製品に使う精密部品の技術的な事から製造まで幅広く関わる事になった為、それに使用する樹脂も用途に応じて色々な種類の樹脂について調べ出した。
それらの樹脂は略称でPBT、PEI,PPS,PC,ABS他にも色々とあり、それぞれピービーティー、ピーイーアイー,ピーピーエス、ピーシー、エイビーエスとアルファベット読みされていた。
 
そしてPETもあった、しかしこれは自分が関係する製造方法とは違う為、調べる必要は無かったのだが、何となく気になった。
 
そして、同時に(もしかしてPETてペットボトルを作る材料?)かと、恐る恐る思い始めた。
 
続けて説明文を読むとすぐ、主に清涼飲料水のボトルをつくる為に使用されている材料と書かれていた。
読んだ直後の自分は(えー! ペットボトルのペットって材料の事だったのか! )と驚いたのだった。
 
この事は結構、長い年月完全に勘違いしてしまっていた……。
しかし、幸いな事に誰にも言っていなかった。
この話は最近になって何人かの友達に話すと皆笑ってくれた。自虐ネタとして話しているので、もちろんそれで良いのだが、気になる事がある。
皆は答えを知っていたのか? それとも考えた事がなかったのか?
 
せっかく話を聞いて笑ってくれたので、どう思っていたかは聞いた事はまだ無い。
そして、このような事は 他の人はよくある事なのだろうか?
 
皆さんも、自分だけの思い込みや勘違いのままで過ごしている事がある可能性はどうでしょう?
教わったり、調べていない事は安心しない方が良いかも知れないですよ。
 
試しに誰かに「あなたはペットボトルと呼ばれる理由を知っていますか?」と、尋ねてみるのはどうでしょう。
 
私は、あなたに尋ねてみたいです。
 
 
 
 
***
 
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2021-06-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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